家の花、道端の花、花器

自宅庭や道端の花を「一種類だけ」花器に入れてみたい。私には二種以上を組み合わせ美しく見せる、センスも技術もないので。

菊[開聞]

2023-11-19 04:28:07 | 庭の花、道端の花


花:菊[開聞]
花器:ペルーの花瓶

これは開聞岳のみえる道端に群がっていた。背丈の高い菊である。私は白い花が好きだが、これは真っ白、純白に近い。
一株持ち帰り庭に植えたが、これが強烈な繁殖力を持っていた。獰猛といえるほどだった。四方八方にどんどん根を伸ばし、芽を出す。一年で性格が分かったので、それからは根張りを管理するとともに遠慮なく切り花に使った。いくら切っても復旧する。
それでも、花はきれいだ。わが家では「開聞」と名づけた。


田んぼ

2023-11-18 18:35:36 | 田んぼ

これは私の定番散歩道の一つである。拙宅のすぐ裏だが、行政区域は違う。私は阿南市住人であるが、この景色は小松島市立江町になる。この絵の右前方に、お遍路・四国八十八か所霊場めぐりの「第十九番 橋池山・立江寺」(きょうちざんたつえじ)がある。拙宅から立江寺を往復すると4km強になり、これも散歩コースである。
因みに私の散歩コースは5,6あるが、大体3.5km〜4km未満で、立江寺コースのみ4.5kmになる。
歩行速度は、春秋12分前後/km、夏冬13分前後/km、平均心拍数が110を超えることは、まずない。(ハアハア息にはならないということ)

で、この画像。
田んぼの尖端で細く横に伸びているのは、「穭稲」がまだ残されている田である。
手前は、水が張られている。これは、
「稲刈りが終わってから次の田植えをするまでの間、 田んぼに水を張ることがあります。これを「冬期湛水(とうきたんすい)」といいます。水を張っておくと、ハクチョウやマガン、トキなどの水鳥が来て、田んぼをねぐらやえさ場にします。水鳥たちはタニシ、ドジョウ、稲の根などを食べ、フンをします。このフンが田んぼの肥料となるほか、水を張ること自体で土中の雑草の種が生えにくく発芽しにくくなるため、除草剤や化学肥料を使わなくても十分稲が育つ環境になります。この方法は自然に優しい循環型農業として注目されており、自然豊かな風景を新しい観光資源にしようと力を入れる地域も増えています。」(JA)

田んぼに張られた水は、美しい。心を癒やす。私も鳥たちと同じだ。

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(11.19 追記)
今日、久しぶりに立江寺まで「最短距離」を歩いてみた。上の写真の場所はまったく通らない。そうすると往復3.38kmだった。つまり、私の散歩道[立江寺コース]は、立江寺へ行くことが目的でなく、途中の「たんぼ道散策」が目的だった。その散策に1kmを使っていることになる。
因みに本日の数値的実績は、
歩行距離:3.38km
平均ペース:12分21秒/km
平均心拍数:104


穭稲(ひつじいね)

2023-11-16 07:19:10 | 田んぼ

私は農業に携わったことはないが、ずっと興味を持ってきた。農業こそ日本の「未来産業」であると思う。そのこと、そして徳島のこと、食べ物のこと、私の体について、今後時々書かせて頂きたい。徳島へ戻ったのも、徳島が都会なら、戻らなかった。

穭稲(ひつじいね)というきれいな言葉がある。刈った稲から再生してくるヒコバエである。秋に株ごと鋤き込まれ、肥料になる。
ところがこの時季にまだ残っている田がある。気のせいか、年々増えているようにみえる。


(11月2日撮影)

穂をとってみると、明らかに結実している。

[農研機構]のサイトに、このような報告が出ている。
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温暖化条件下で威力を発揮する
水稲の再生能力を生かした米の飛躍的多収生産
https://www.naro.go.jp/publicity_report/publication/responsive/naro/naro18-cont05.html
水稲は多年生の性質を持つため、収穫後の刈り株から新たな芽「ひこばえ」が出てきます。このひこばえを栽培して2回目の稲を収穫するのが「再生二期作」です。
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この農家さんも、チャレンジしているのかもしれない。私の定番散歩道である。わくわくする。


菊[鏡山]

2023-11-09 22:56:29 | 庭の花、道端の花

菊[鏡山]
花器:抱瓶(だちびん)

この菊は佐賀県鏡山の道路側面、山壁に、張りつくように密集していた。
小さい可愛い花だった。ところがこれを採取して家の庭に植えてみると、あっという間に繁茂した。周辺の草花を押しつぶしそうだった。以後私は油断なくつきあっている。

11月だったのだろう。上りはタクシーだったが、下りは歩いた。だからこの菊と巡りあった。
立ち上がらず、横に伸びる。地面に着いたところから根を出す。すごい速度で領地を広げる。
カタバミやドクダミもそうだが、少なければ可愛いのに、少なくいてはくれない。

この菊を、[鏡山]と名づけた。

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昨日(11/14)紅葉狩に祖谷渓へ行った。あいにく紅葉は見えなかった。色づきもしていなかった。今年はやはり、おかしい。
その経路、国道32号線の側面山壁に、正に「鏡山」が生えていた。

 


那賀川野菊

2023-11-08 17:36:05 | 庭の花、道端の花

那賀川野菊は、那賀川中流の特定の場所にのみ原生する固有種である。私が育った川の、上流になる。旧宅で鉢植えしていたのを徳島へ持って来た。無事活着した。勿論、原生地で盗ったものではない。業者から買った。(「那賀川野菊」で検索すれば、通販で出ている)
今年も時季が来て、咲いた。

花器:備前

今日、「原生地」を訪ねた。徳島へ戻って、毎年一度以上この場所へ来ている。確認のためである。減っている感じがするが、実際は維持しているのだろう。しかし、苛酷な環境からして、増えることはないと思う。

こういう場所に、私の知る那賀川野菊は生きている。(この一カ所しか知らない。他をさがすつもりもない)

 

私の庭の「那賀川野菊」は、ホンモノなのだろうか?
「葉をみなさい」と妻は私に教えた。

わが家の那賀川野菊の葉。

 

同じである。

わが家に生きているのは、間違いなく「那賀川野菊」だ。
私が入手した苗のルーツは、「原生地」に違いない。しかし、それをそのまま売ったわけでない。業者はそれを愛しみ、培養したのだ。それを全否定すれば、この世から多くの大切なものが絶滅するだろう。私は私で「那賀川野菊」を、大切に育てる。

[ご参考ページ]
http://www.sweets-ai.jp/tokushima/09_essay/tamio_01.html