カプアン通信

賀状 2000年~2004年

唐突な話ですが
私の仕事の一部に、DMやポストカード制作があります。
仕事にとどまらず、お客様や、友人たちの年賀状も毎年作ってきましたが
自分の年賀状制作となると、悩みの種でした。

大昔は親戚・友人たち用と仕事用の二種類作ってました。
さすがにたいへんなのでひとつにしましが
そうなると、クライアントに失礼な年賀状は出せませんし
かといって当たり障りのない地味な年賀状は、職業柄恥ずかしい・・・。

2000年へ、西暦の4桁目が変わる年に
広告風というか、読み物風な賀状を作りました。
このスタイルなら、レイアウトに悩むこともなく
なんとなく格好がつくのでは、と思い、
以来16年も続けています。

文章は専門家でないので、ひどい駄文でありますが
小学校のとき「作文」が苦手だった割には
どうでもいいことを自由に書くのは、あまり苦になりません。

カプアもアンジェロも最近お利口で、ネタも少ないので
いままでのカプアンパパの年賀状の歴史を掲載します。
のちのち犬の話も出てきます。

どうでもいい「解説」もつけました。
はがきの画像をクリックするともうすこし大きくなります。



1970年代に「ノストラダムスの大予言」という本が流行ったことがあり
その著書によると、「人類は1999年に滅亡する」とされてました。
2000年の賀状の冒頭に書いた「予言」というのはそのことです。
写真は、1970年に開催された「大阪万博」です。私は9歳のときに経験しています。
ここに記したとおり、子どもの頃は、万博の影響で建築や街造りに興味がありました。
岡本太郎氏の「太陽の塔」や様々なグラフィックデザインに触れたのも「万博」でしたので
「万博」に行ったことにより、
建築だけでなく、アートや、デザインに興味を持つきっかけになったかもしれません。
後に作品が大好きになった横尾忠則氏を知ったのも万博でした。
横尾さんは当時まだ30代前半でしたが、
「せんい館」という奇怪なパヴィリオンの企画に携わってました。

余談ですが、この万博の空撮写真は、共同通信社に行って購入(使用権を)したものです。
一般に通信社は、報道機関や出版社のために、報道写真を販売してますが
個人の年賀状用に購入する人はあまりいないかもしれません。
写真は、古く見えるように、セピア色に着色しています。



前年、つまり2000年に、イタリア・トスカーナ地方のオリーブ農家を取材し
料理レシピ入りのブックレットを作るという仕事がありました。
大都市フィレンツェのすぐそばで「イノシシ狩り」の鉄砲が鳴っているのに驚きましたし
体長が1メートルという「ヤマアラシ」がよく出るという話にもたまげました。
オリーブ畑に落ちていた「なが~いトゲ」を土産にしました。
料理の撮影は、コーディネーターが準備するという話でしたが
現地に行ってみると、何も用意されておらず、
撮影前夜にフィレンツェの街を走り回って、閉店まぎわの店に飛び込み
撮影小道具のお皿や、テーブルクロスを必死に買い集めました。
ほとんど「漫画」のような状況でした。
この賀状に書いた「ETC」は、現代では常識ですが
当時の日本は、まだ準備段階でした。



この年は40歳になったあとでしたので「論語」を載せました。
「四十にして惑わず」というあれです。
ほぼ日とAERAで特集を連載してますね。
ワインボトルは、当時よく飲んでいたイタリアのSOAVEのテーブルワインです。
私の本名から「SO ABE」のだじゃれですが、誰も気がつかなかったでしょう。
また、ワインの年号を私の生まれ年に加工してあります。
後半に、当時としては重大な事件をさらっと書きました。
ここに書かれた「月光」というのは私の会社名です。
翌年からはじまる個人的なプロジェクトの予告もしてあります。



そのプロジェクトとは、自宅の建設ですが、
住宅といっても、会社(仕事場)と二世帯住宅を含んでますので
かなり無理目な計画をしてしまい。
借金などで、なかなかの重圧がかかりました。
いまも忘れませんが、銀行から融資を受ける決断をする夜
死んだほうがラクではないか、とまで追い込まれました。
ローンはまだ半分も返せていません・・・。
この賀状を出した時点では、建物はまだ完成していません。
図面をもとにパースイラストを書き起こしました。
見出しの「構造改革」というのは当時の流行語です。



やっと建物が完成し、引っ越したあとの賀状です。
賀状に書いたように、赤坂は友人たちとさんざん飲み歩いた街ですが
そこに住むようになるとは思いもよりませんでした。
文章にはじめて犬のことが書かれてますが
当時12歳になっていたシェルティーの老犬サリーです。
建設工事は大幅に遅れ、
それまで住んでいたマンションの契約切れもあったので
未完成な家に引っ越してきました。
写真は、仕事場からガラスの天窓を眺める「吹き抜け」ですが
ペアガラスを使うことをケチったため、冬場、室内が非常に寒く
(コンクリート打ち放しは建ってすぐは水分を含み冷える)
結局、床暖房を追加する工事があったり、雨漏りなどの不具合があったりで
引っ越してから最初の1年くらいはず~っと工事をしてました。
建築の計画から施工、引っ越し、追加工事で丸3年かかってますが
この3年は、わたしの前厄・本厄・後厄の3年間でした。
強力な「厄落し」になったのでは、と思います。

(以降しばらく続きます)







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11月3日朝、埼玉県南埼玉郡宮代町中央3丁目からちばわんの卒業犬が迷子になっています。
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コメント一覧

カプアンパパ
葉月さん
恐れ入ります。
センスの良い葉月さんにお褒めいただき光栄です。

建物は・・・デザインに凝り過ぎたのと
建設がはじまったら当初の予定より大幅に施工費がかかってしまい
潤沢に予算がかけられなかったので、
光熱費がかかる割には、夏暑く、冬寒い家になってしまいました。
家人はいまでも文句を言っております。

たぶん、ハウスメーカーの住宅のほうが
住みやすいと思います
葉月
http://ameblo.jp/maple-sugar/
どれも素晴らしい年賀状ですね。

年賀状と言うよりもお洒落な雑誌の1ページみたいで
額に入れておけばインテリアとして通用しそう~!

カプアン家のおうちがどんな建物なのか
いつも不思議だったんですよ。

ブログでは部分部分でしか載っていないので
自分なりにおうちを想像していたんですが
想像していたよりもず~と素敵です
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