しばらく前の話ですが、内視鏡検査の結果
傷の治りは良好で、ほぼ手術跡はなくなりました。
また、2回除菌した「ピロリ菌」もいなくなりました。
めでたしめでたし。
しか~し、先生のお話では、
最近の報告で、除菌が成功した患者さんのうち1割程度に
ふたたびピロリ菌が見つかるケースがあるそうです。
原因はよくわかっていません。
ピロリ菌しつこすぎ!
まあしかし、取りあえずいなくなったので、カプアンママの提案で
ヤクルトを毎日飲むことにしました。
スーパー・コンビニに売っている商品ではなく
ヤクルトおばさんが届けてくれるヤクルトです。

これで、胃腸も元気になれるかな?
ヤクルトというと、ちょっぴり切ない想い出があります。
もう40年以上前の話です。
犬とは関係ありませんが、昔話を少々・・・
小学5年生だったか6年生だったかの夏休み。
工作の宿題で、何か目立つものを作ろうと企みました。
それは大きくて、クラスのみんなが驚くようなもの。
当時の授業はとても自由で、夏休みの宿題の工作は
他の人と一緒に作っても良いとされました。
普通は同じクラスの友だちと作るのでしょうが、
私は、近所の遊び仲間で、他のクラスIくんと一緒に作ることにし、
先生からも許されました。
私は「ヤクルトの空容器」を接着し、人が乗れるような船を作ろうと考えたのです。
なぜヤクルトか、というと、身近な素材で、軽くて強度もあると思ったからです。
ヤクルトの空容器を逆さにすれば、空気をためることができ
若干ですが浮力があります。

これを沢山集めれば、人が乗っても沈まないのでは?
と思ったのです。
いまだったら、実際の「浮力」を調べ、何個集めれば何キロの重さが浮くかを
計算することができると思いますが
わたしは、物理とか算数が苦手な子どもでした。
インターネットもなく調べようもないので
実際に作って、人が乗ってみないと、乗れるかどうかわかりませんでした。
製作プランは「船」というより、
舳先が三角にとがった「いかだ」のようなものでした。
下記のようなものです。(ナナメ俯瞰からのイメージ)

私の記憶では、幅はおよそ1メートル弱、長さは子どもの背丈くらいはあったと思います。
強度が増すように構造を2段にしました。
ヤクルト容器の高さは8センチですので厚さ16センチです。
上図のプランで、必要な「容器」は1,500個以上です!
最初は、空の容器を集めるのに苦労しましたが、
じきに、ゴミとして回収された空容器を
ヤクルト販売店から、分けてもらえるようになりました。
空容器はたくさん集まりましたが、人々が飲んだあとのものなので
べたべたで臭く、洗って乾かすのが大変でした。
作業は、Iくんが住んでいたマンションの屋上で行ないました。
このマンションは5、6階の高さしかありませんでしたが
当時、近くに背の高い建物は無く、見晴らしが素晴らしかったです。
現在もうこの建物はありません。
私は小さい頃から工作が好きで、いろんなものを作りましたが
接着剤は、セメダインか、木工ボンドか、
そして「ボンドG17」というゴム系の接着剤しかありませんでした。
当時はネット通販も東急ハンズもありません。
工作の材料は、小学校前の「鈴木堂文具店」で買うしかありませんでした。
当時最も良く使ったのは「ボンドG17」です。
これは、指につくとなかなか取れません。
それにシンナーのようなニオイで頭が痛くなるボンドでした。
気になって調べると、ヤクルト容器の素材はポリエチレンですが
ボンドG17はポリエチレンの接着は不可と表示されています。
いまなら、こういうことは簡単にネットで調べられますが
当時の小学生には難問でした。
強度テストもせず「ボンドG17」を使って製作を続けてしまいました。
そして、たぶん、容器が余ったからだと思いますが
よせばいいのに、下記のような立方体の「椅子」まで作って
「船」の中央に乗せました。「一人乗りの船」のつもりです。

椅子のサイズは10×10×4段、これだけで400個。
(ナナメ俯瞰からのイメージ)
せっせと二人で作って、新学期がはじまる前についに完成しました。
宿題提出の日に、Iくんとふたりで「船」を担いで学校まで運びました。
学校は比較的近く300メートルくらいの距離でしたが
たいへんだったと思います。
さっき、ヤクルト空容器の重さを量ったら5グラム弱でした。
これに接着剤の重さを加えると、
おそらく全体の重量は10キロ近かったのではないかと思います。
「船」はとりあえず私のクラスの後ろに立てかけました。
さすがにみんな驚きました。
肝心の、先生からどういう評価だったかは、忘れてしましましたが
その日のうちにクラスの悪ガキたちが、プールで船に乗ろうと騒ぎだし
放課後に、ヤクルト製の「船」は無理やりプールに持っていかれました。
担任の先生やクラス全員の前で「披露」をしたわけではありません。
たぶん10人くらいのクラスメートによる悪ふざけだったと思います。
「船」はプールに浮きました。
夏休みのプール実習はとっくに終わったあとなので、
水が汚かったと思いますが、悪ガキのひとりが
服を着たまま「船」に飛び乗りました。
数秒間は浮いていたと思います。
「おお~!!」と歓声があがりました。 しかし・・・
あっという間に「船」はバラバラになり
悪ガキは水に沈み、全身ずぶ濡れです。
「船」が壊れた理由はいまならわかります。
ポリエチレンの接合に難のあるボンドで製作したことと
おそらく、「ボンドG17」は水にも弱かったのでしょう。
ポリエチレン専用の接着剤であれば、「船」として充分な浮力があったと思います。
もしかしたら子ども二人くらいなら乗れたかもしれません。
一緒に製作したIくんは悲しそうな表情をしてました。
ヤクルトを見るたびにこのことを思い出します。

ヤクルト1,500本を自分で飲んで
「船」を作ったなら、意味もありますが
ようするに、ゴミを集めてくっつけただけの「ゴミアート」です。
「図工」としての価値は低いものだったと自己評価します。
しょせん小学生のやることです。
しかし、作るだけでなく、
作ったものが壊されないようにしなければならない。ということを
学んだのではないでしょうか。
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