とても晴れた先週の月曜日に母が退院しました。
通常「退院」とは、病人が治って病院から出ることを言います。
(なかには死亡退院というケースもあります)
病気を治せず退院になることがあるとは思いませんでした。
よく考えれば、このケースも少なくないはずです。
病院は万能ではありません。
今回、母の入院で、いままで知らなかったことがたくさんあった
と再認識しました。
医師からは、コロナ禍のため電話で病状などの説明がありましたが
こちらが忙しかったり、電話の声が遠くて聞き取り辛く、時間も短く
あとから疑問点や質問したいことが出たり、
いまひとつ詳細がわからなかったので、
病院にお願いして、担当医師と面談をしました。
我々家族が心配なのは退院後の生活、とくに食事をどうするべきかだったので
先生に「病院ではどういったものを食べてますか?」と質問しました。
先生は「テイザンサショクを食べてもらってます」と答えましたが
何を仰ってるのか分かりません。聞いたことがない言葉で
どういう字を書くのかも分かりません。
テイザンサショクは「低残渣食」と書き
胃腸に負担をかけないように調整した食事のことです。
具体的には、母の場合、腸が細くなり詰まってしまう可能性が高いので
消化しにくい食物繊維を控えるよう調整しなければなりません。
最近の病院は、入院中や退院後の患者のために
栄養士さんが、食事について指導してくれる部署があるようです。
ここに、カプアンママと一緒に訪ねました。
食物繊維には、水に溶ける水溶性食物繊維と
どんなに細かくしても溶けない、不溶性食物繊維があります。
不溶性食物繊維の多い食物の代表的なものに、海藻、きのこ類があります。
豆もよくないので、納豆は禁止です。味噌汁の味噌は
濾して使うようにと言われました。
また、量も大事で、一度にたくさん食べることは厳禁です。
先日、病院には、患者の退院後の生活のアドバイスもしてくれる
医療ソーシャルワーカーが常駐している、と書きましたが
退院調整係のソーシャルワーカーさんが、
母の退院後の生活を支援するために、
退院前に担当者会議を開いてくれました。
参加したのは、病院の担当医師、担当看護師、緩和ケア担当の医師
そして新たに契約する訪問医療サービス病院の医師、ソーシャルワーカーさん
訪問看護サービスの会社の看護師さん、
母が世話になっているケアマネージャーさんなど大勢でした
この会議で、「何があったとき、誰が何をするか」の確認など
責任分担について話しあわれました。
病院で、こんなことまでしてくれるとは、本当に目から鱗でした。
母は、この週末、自宅で36時間くらい点滴治療になり、
絶飲食だったので空腹を訴えましたが元気です。
疼痛も薬が効いているので
痛みを訴えることは少なくなりました。
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