カプアン通信

カプアの口腔外科手術




きのうの朝、いつもより早起きして
カプアンたちを車に乗せ、江東区の動物病院へ向かいました。

カプアは全身麻酔を受けるため絶食絶水ですが
カプアが欲しがるとかわいそうなので
アンジェロも絶食ででかけました。
アンジェロは朝食を抜くのは問題ありません。朝飯前です。




病院近くに車を停め、二頭で病院へ向かいます。
カプアには、話をしてあったので
なんとなく、何かされる、とわかっているようです。




待合い室で順番を待ちます。
こちらの病院は猫や小型犬の患者さんが多いようです。
アンジェロたちは大きい犬と思われます。




カプアの問診の順番がきました。




体重はまた増えてしまい
19.8キロでした・・・




アンジェロと同じで、骨格模型が気になります。




ほんとはびびりぃ犬ですが、みんながいるので
なんとか平静を装っています。




カプアは、口をあけさせたり、歯ブラシは問題ありません。
ちょっとイヤイヤしますが、怒って咬むことはありません。




カプアの歯はアンジェロよりはきれいですが
歯ぐきが赤くて、ちょっと触るとすぐ血が出ます。
おもちゃもよく血に染まってました。
これは歯肉炎だそうです。

歯もあちこち欠けているそうで
たとえば、写真の下側奥歯。奥から2番目の歯が平らになってますが
ほんとは上の歯のように三角形に尖る部分です。




こんどはアンジェロの番。
およそ2週間前に抜歯して縫ったあとのチェックです。




アンジェロはとても神経質で、しかもキレやすい性格です。
最近、歯をウェットタオルで拭くことを続けてるのですが
マズルに触るだけで咬むようになってしまいました。




お母さんが口をあけさせようとして
がっつり咬まれました(汗)
先生に、こんな犬はいますか?と質問したら
あまりいませんね。と言われてしまいました(汗)

それでも、お母さんが、アンジェロを叱りながら
一瞬口を開けさせて、手術跡は順調に回復していることが確認できました。




やっぱり「骨」が気になる・・・
犬が骨を気にするのは遺伝子のせいでしょうか。




カプアはすこしだけ抵抗しましたが
検査と手術のために預けられました。

このあと、家に戻る途中で、アンジェロと立寄った場所があったのですが
長くなるので、その話はまたの機会にします。




夕方、病院に電話をすると、もう手術は終って
カプアは目覚めているとのことでした。
アンジェロとお母さんと一緒に、カプアを迎えに行きます。

昼はいいお天気でしたが、夕方から雲が多くなりました。
遠くの空に入道雲があり幻想的な風景です。
ここは、内堀通りに六本木通りがぶつかる「国会前」交差点です。
正面に見える森は皇居です。




病院では、まずカプアの全身的な検査結果の説明を受けました。
血液も、レントゲンで見る心臓の大きさなども
どこも問題ありませんでした。




次に院長先生による歯科治療の経過説明を受けているとき
カプアが戻ってきました。




お母さんや私に飛びつき、大騒ぎしとても嬉しそうです。




これは治療前のカプアの歯
弱い麻酔で寝ているときの映像です。




正面。アンジェロは歯周病が進んでましたが
カプアは歯肉炎がひどいので、レーザーを使った歯肉切除の治療
が行われました。




この写真の左上が一番ひどい患部です。
歯肉内部まで歯が折れているとのことで
おそらく1回でなったのではなく、何度か折れたのだろうとのことです。




この写真は治療後。
歯髄をきれいにしてから、歯冠修復が行われました。
歯肉もレーザーで焼いてます。(縁の黒いところ)
作られた歯冠は本物の歯よりは丈夫でないので
今後は硬いものを齧るのは厳禁です。




下側のすり減ってしまった奥歯も修復されました。
ここは歯髄は出てなかったので歯冠修復だけで済みました。

さいわい、カプアは歯根まで悪くなっていたところは無く
抜かれた歯はありませんでした。

なので、アンジェロと違い、2週間後に診察を受ける必要はなく
やわらかい食事も昨夜1日だけで済みました。




カプアは、術前術後とも、とってもいい子だったと
院長先生から褒められました。
看護婦さんからも、よそのわんこにも全く吠えず大人しかったと言われました。

我々が知ってるカプアとずいぶん違います。
カプアは、究極の内弁慶なのかも。。。




帰り道で、きれいな夕陽を見ました。

遠くの雲が、一瞬、口をあけたわんこに見えました。

人間も犬も、歯は大事ですよ。
カプアンたちのようにならないように
どうか、歯のケアをよろしくお願いいたします。








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コメント一覧

カプアンパパ
TTレーサーさん
犬の歯って、奥歯とか人間より立派なので、抜いたら食事は大丈夫かな、と思ったのですが、意外と平気なようですね。もっとも、カプアはふだんからあまり噛まずに飲み込んでいるように見えます。

TTレーサーさんこそ、睡眠を削って、多忙な本職とたくさんの犬猫たちのお世話と、レーサー(というより長距離ドライバー?)の三足のわらじで大活躍ですね。
たぶん、宝くじを当てたら、クルマは買い替えるでしょうが、大部分は広いシェルターに化けるんじゃないですか?(笑)
カプアンパパ
のんさん
抜歯をする獣医さんは多いですが、歯髄を抜いたり、歯冠修復は、動物専門の歯科医でないと難しいそうです。獣医さんは分業化された人間の医者と違い、ほぼ全ての分野の診療にかかわりますが、獣医師学校では歯科の実習まではなかなかやらないんだそうです。
歯周病は、ほっておくと周りの歯もダメになり、ひどいと、心臓や腎臓に悪影響が出ます。
人間の歯の治療と同様に、犬猫の歯のケアも大事です。
保護してくださった猫ちゃんがどうぞ元気になりますように。
TTレーサー
 以前、ブリーダー崩壊現場のレスキューをお手伝いしたとき、そこにいた犬たちの歯の状態が酷くて、結局、殆どの歯を抜くことになってしまいました。それでも、抜いてしまったあとの方が、食欲は増したような気がします。そのあたりは、人間と同じですね。とにかく、カプアンともに無事に治療されてなによりでした。
 先日の、「二足のわらじ」のお話も興味深かったです。登場した皆さん、本当に時間の管理や睡眠をどのようにとられているのか知りたいです。凡人の僕は、宝くじでもあてて、わらじを脱ぐことばかり考えてしまいます。
のん
凄いですね~
ペットの歯の治療も殆ど人並みになったのですね。従来の一般的な獣医さんで行う治療が乱暴に見えてきます。
先日猫を保護したのですが、獣医さんに行ったら10歳以上と言われ、犬歯以外の歯が全くありませんでした。歯周病で抜けてしまったのでしょう。との事でしたが、それは随分と、辛かったろうと思いました。色々ケア中ではあるのですが、もう少しかかりそうです。
こちらの記事を拝見しまして、勉強するのと同時に「大切にされている仔達」を見る事で癒されております(^v^)
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