(これは1989年の日記です。)
**日本人の友人の名前は仮名です。
今日は朝からイヤな予感(笑)。ベルンハルトがテーマの当番だからだ。
どんなテーマを持って来るにせよ、きっと難しいテーマに違いないもの…。
1・2時間目は難なく過ぎる。宿題さえちゃんとやっていればこのあたりの文法はさほど難しいことはない。でもちょっとサビシイのはbroma(ジョーク)が分からなかった時のこと。みんながどっと笑うのに、まったく意味が分からないと冷や汗ものだ。
私が笑っていないのを見て先生がすかさず笑いのポイントをスペイン語で解説してくれる。
「ああ、そういうことね。」と分かってもその時点では笑うタイミングはすでにはずしている。
リアルタイムで笑えるようになりたいものだわ~(笑)
で、問題の3時間目。ベルンハルトの持ってきたテーマは「エネルギー問題」だった。
これはイヤだなぁ。すでに彼が黒板に書き始めた事の意味がよく分からない。しっかりとたくさんの
文字を流麗な筆記体で黒板に書き上げたあと(彼は例外的に字がきれいだ!)
さて、と手についたチョークを払いながら質問が始まる。目を合わせないようにしていても無駄な努力だと百も承知なのだけど、つい伏し目がちになる(笑)。
そして「日本でのエネルギー問題はどんななのか?人々は原子力発電をどう思っているのか?」
という質問が飛んできた。「……。」それって日本語でも即答できないよ、ベルンハルト。
蘭ちゃんはすっかり授業を放棄して辞書の縁にマーカーで色を塗っている。同じ日本人でも彼女の
助け船はのぞめない。「日本は原爆を体験している国なので、原子力発電には敏感にならざるを
得ないけれども…でも…」私の答えは非常にお粗末だ。スペイン語ができないというよりも社会問題について知識が浅はかなのが露呈されてとっても情けなかった。
でもこのテーマはどこの国の人にも重要なテーマなので、関心も高いがみんな返答に時間が
かかっている。難しいと感じているのは私だけではなさそうだ。
もっとしゃべらなければ・・と思っているのに、言いたいことが明白でないと何も出てこない。スペイン語もそうだけど、もっといろいろなことに興味を持って社会について自分なりの知識と意見がないと、こういうテーマを決めての会話の授業は難しいよね。(反省)
ああ、今日も疲れた…。パティオに出るとホアン・マヌエル(先生)に会った。昨日セントロで会ったからかニコニコして「Hola!」と声をかけてくれた。
冴子ちゃんとペデルもいたので折り紙をあげるとペデルが金魚を折ってくれた。(私は金魚の折り方を知らないのだけど…。)それを教室でユタにみせていたら、4時間目の授業に入ってきたマノロ
(先生)が「フグ!」と日本語で言うから笑ってしまった。
(そのあとクラスのみんなに「フグ」をスペイン語で説明する羽目になってしまった…。)
授業のあとはいつものようにパティオで冴子ちゃんが待っていてくれた。
帰り道で冴子ちゃんと会話のクラスが同じCクラスの日本人の男性タカさんとスイス人のマルクスと一緒になった。
マルクスはとてもハンサムで会うとドキドキする(笑)。3人がなかなか上手にスペイン語で会話するのに入っていけない。さすがCクラスの人たちだ。
タカさんはもちろん私には日本語で話しかけてくれるけれど。彼は大人で感じがよい。
授業の難しいテーマはいいとしても、何気なく世間話が出来るようになりたいな。
タカさんとマルクスは同じファミリアのところでホームステイをしているそうだ。
途中で「Hasta manana!」と別れる。
うん、今度こそマルクスと会ったら、何でもいいからちゃんと話がしたいな!
~~続く~~
**日本人の友人の名前は仮名です。
今日は朝からイヤな予感(笑)。ベルンハルトがテーマの当番だからだ。
どんなテーマを持って来るにせよ、きっと難しいテーマに違いないもの…。
1・2時間目は難なく過ぎる。宿題さえちゃんとやっていればこのあたりの文法はさほど難しいことはない。でもちょっとサビシイのはbroma(ジョーク)が分からなかった時のこと。みんながどっと笑うのに、まったく意味が分からないと冷や汗ものだ。
私が笑っていないのを見て先生がすかさず笑いのポイントをスペイン語で解説してくれる。
「ああ、そういうことね。」と分かってもその時点では笑うタイミングはすでにはずしている。
リアルタイムで笑えるようになりたいものだわ~(笑)
で、問題の3時間目。ベルンハルトの持ってきたテーマは「エネルギー問題」だった。
これはイヤだなぁ。すでに彼が黒板に書き始めた事の意味がよく分からない。しっかりとたくさんの
文字を流麗な筆記体で黒板に書き上げたあと(彼は例外的に字がきれいだ!)
さて、と手についたチョークを払いながら質問が始まる。目を合わせないようにしていても無駄な努力だと百も承知なのだけど、つい伏し目がちになる(笑)。
そして「日本でのエネルギー問題はどんななのか?人々は原子力発電をどう思っているのか?」
という質問が飛んできた。「……。」それって日本語でも即答できないよ、ベルンハルト。
蘭ちゃんはすっかり授業を放棄して辞書の縁にマーカーで色を塗っている。同じ日本人でも彼女の
助け船はのぞめない。「日本は原爆を体験している国なので、原子力発電には敏感にならざるを
得ないけれども…でも…」私の答えは非常にお粗末だ。スペイン語ができないというよりも社会問題について知識が浅はかなのが露呈されてとっても情けなかった。
でもこのテーマはどこの国の人にも重要なテーマなので、関心も高いがみんな返答に時間が
かかっている。難しいと感じているのは私だけではなさそうだ。
もっとしゃべらなければ・・と思っているのに、言いたいことが明白でないと何も出てこない。スペイン語もそうだけど、もっといろいろなことに興味を持って社会について自分なりの知識と意見がないと、こういうテーマを決めての会話の授業は難しいよね。(反省)
ああ、今日も疲れた…。パティオに出るとホアン・マヌエル(先生)に会った。昨日セントロで会ったからかニコニコして「Hola!」と声をかけてくれた。
冴子ちゃんとペデルもいたので折り紙をあげるとペデルが金魚を折ってくれた。(私は金魚の折り方を知らないのだけど…。)それを教室でユタにみせていたら、4時間目の授業に入ってきたマノロ
(先生)が「フグ!」と日本語で言うから笑ってしまった。
(そのあとクラスのみんなに「フグ」をスペイン語で説明する羽目になってしまった…。)
授業のあとはいつものようにパティオで冴子ちゃんが待っていてくれた。
帰り道で冴子ちゃんと会話のクラスが同じCクラスの日本人の男性タカさんとスイス人のマルクスと一緒になった。
マルクスはとてもハンサムで会うとドキドキする(笑)。3人がなかなか上手にスペイン語で会話するのに入っていけない。さすがCクラスの人たちだ。
タカさんはもちろん私には日本語で話しかけてくれるけれど。彼は大人で感じがよい。
授業の難しいテーマはいいとしても、何気なく世間話が出来るようになりたいな。
タカさんとマルクスは同じファミリアのところでホームステイをしているそうだ。
途中で「Hasta manana!」と別れる。
うん、今度こそマルクスと会ったら、何でもいいからちゃんと話がしたいな!
~~続く~~