大失敗

美容業界に入って20～年以上がたちます

数多くの失敗を繰り返してきました。その中でも忘れられない苦い
思い出があります

修行中の店で、たまにいらっしゃる聴覚障害の男性のお客様がいました

いつものように筆談でご希望を聞き、先輩に伝えました

アシスタントでシャンプー担当だった私は、シャンプーを終え
クロスを巻き先輩を呼びにいこうとした瞬間、

お客様はものすごい剣幕で怒りだしました

うまくしゃべれないので声にならない声で叫んでいるのです

その場に居合わせた人はもちろん

先生もどうしたらよいかわからないほどなの怒り様です。

どうも首に巻いたタオルが濡れているというのです

確認すると、確かに少し湿っています。

とにかく謝り続けました。やっとお客様は許してくれました。


いい加減にするつもりはなかったのですが、何回もいらしてくれた方なので

少し慢心していたのかもしれません。また事務的な対応にも少し怒っていたのかもしれません

苦い思い出ですが、多くのことを学びました。ハンデキャップをもった方は

やっぱり感覚が鋭いのでしょう。

慢心した気持ちも読み取るのではないのでしょうか




最近、医療用かつらのご相談で、いらしてくれたお客様がおりました

脱毛症で病院に通っていて、だいぶ良くなったが、一部的に薄いとこがある

ので見て欲しいとの事。

更に聴覚障害なのでメールである程度説明して欲しいとのこと。

若いときの経験を生かし対応したつもりです。

まだまだ若い女性で、なかなかおしゃれな方でした

ご希望のウイッグがなく、でも合うウイッグを何とか探してみる事を約束し

お店でカットをしワックスまで買ってくれて、セットの仕方を練習しました

少し心を開いていただいたかもしれません

よかった

世の中にはいろんなハンデを持った方がいるものです

五体満足なことに感謝してそれを生かしなさい

と教えらてることを最近特に感じます

生かさなきゃ「ハッピーサンクスです」