Una voce poco fa・・・

日々のつぶやき、舞台の記録など。。

兵庫県立芸術文化センター・オープンデー

2009年04月24日 | 劇場
10:30~18:00 全館一斉に開放してのイベント。開館4年目で初の試みです。
周辺の地域と一体となって「にしきたフェスティバル2009春」の一環。

(研修室にて)
11:15~ オープニング・バレエ・ガラ「春の祭典」(公演記録映像鑑賞)
13:00~ 「芸術文化センターの作り方」(レクチャー)
      講師:江副 敏史((株)日研設計)
15:00~ 「オペラハウスとコンサートホールが瞬時にチェンジ!」
      講師:林 伸光(ゼネラルマネージャー)
17:00~ 「オペラ名場面集」(公演記録映像鑑賞)

これらのレクチャー・映像鑑賞の整理券を10日に行ったときに貰っていたので、全部参加することにすると・・・・
ホール見学等の時間が細切れになってしまいました。。
(ほかにもミニ・コンサートやクイズラリー、パネル展示などいろいろありました。)

大ホールでは11時~(途中まで)と12時半~・14時~の「舞台機構デモ」を見にいって、続いて「舞台機構体験」に参加。
「デモ」ではコンサートホール仕様から音響反射板を後方に移動して袖幕を下ろしてオペラ・バレエ仕様に変えたり、美術バトンを音楽に合わせてコンピュータ制御で自在に動かして見せたり。
 後退する音響反射板


「体験」ではステージに上がり、オケ・ピットの部分に乗ったままオケピットのレベルまで下がる、というのと、照明さんのお話、音響反射板の移動を間近で見る、などがありました。音響反射板の動きに合わせて後ろでレールの蓋が自動で開閉しているところまで見ることができました。
 オケピットからステージを見上げて


ステージ上も楽屋も隅々まで自由に見て回ってOKで、もちろんスタッフの方々が要所要所にいらして危険の無いように気を配り、質問に答えたり説明されたりしていました。Gマネージャーさんは、レクチャーの後には自ら案内役になって説明なさっていました。 

客席奥が明るいのは、開放されたホール入り口からホワイエのガラス張りの窓越しに差し込んだ光が入っているから。


楽屋口横や舞台下手奥の搬入口の扉や壁にアーティストの方々のサインがありました。これからもっともっと増えていくでしょうね。



この先がステージ



衣裳部屋はこんな感じで・・・
  

<研修室にて>
「春の祭典」
当時製作担当された方の解説を交えての上映。
色々検討した結果、今回はゲネプロの映像が採用されたそうで。。
ダンサーの中にるみちゃんを無事発見できました。
衣装やセットはフィンランドバレエからお借りしたということでした。かつらもヘルシンキでの製作です。

「芸術文化センターの作り方」
実はこれがこの日一番面白かった。震災前から企画・設計に携われた方がお話されました。パワーポイントを使ってのスライドもとても丁寧に作られていて、さすが!でした。
震災前の計画では商業施設も組み込んだ大掛かりな施設だったのですね。
震災後、コストを押させたシンプルな仕様に変更されて工事着工、開館にこぎ着けたのでした。
使い易さを考えて大・中ホールの搬入口がステージと同じレベルにあり、楽屋もステージ近くに配置されていること、事務部門も採光を取り入れた明るい部屋になっていること、出演者用のキャンティーヌ(食堂)やラウンジもあるとのこと、太陽光発電パネルが大量に設置されていて、環境に優しい造りになっている、等といった説明が聞けました。そうそう、女性用トイレをできるだけ多く設置した、その数は恐らく日本一ではないか?とのことでした。
ホールに使われた無垢材は南アフリカで植林されたものをベネツィア郊外で加工して運ばれたものだそうです。
壁面にタイルではなくレンガを使用しているのは、傷が付いても経年の年輪として刻んでいくように、とのことでした。
使用された木材やレンガ・厚さ25ミリのガラス板のサンプルも見せて頂きました。
音響設計のお話が出ていたので、レクチャー終了後、大ホールのどの辺りが特に良い音で聴けるのか、尋ねてみました(^^)

「オペラハウスとコンサートホールが瞬時にチェンジ!」
大ホールでの見学と一部内容重複でしたが、見てからお話を聞くとよりよく分かる、ということで。あと、シューボックス型、アリーナ型といったホール形状の違いについての説明、それぞれの代表的なホールの紹介などがありました。
あと、ホールに設置のピアノ(スタインウェイ3台、ベーゼンドルファー1台、ヤマハ1台)を選ぶ際のブーニン氏の様子が写真とともに紹介されました。何台も並んだピアノを何度も弾き比べて、ダメなもののフタを閉めていって、選んでいったとのことでした。
大ホールのオペラ・カーテンはMETと同じものだそうです。確かに色が同じ・・・ですね。

「オペラ名場面集」 (この辺にくると、もう疲れてあまり集中できず・・・。)
'08年7月「メリー・ウィドウ」
'08年4月「蝶々婦人」
'07年7月「魔笛」
の映像が抜粋で紹介されました。たった1時間では収まり切らないということで、15分ほど延長することになってしまいました、と冒頭に断りがありました。(全然OKよね!と隣の席のマダムと相槌を打ったりして。。)
記録映像なので原語上演分も字幕は無かったですが、それぞれの上映前に解説がありました。キャスティングにあたって演出家から体型の指示なんかもあったようで(^_^;)、でも人選は終わっていたので指示通りにはならなかったけど、それはそれで面白かった(と演出家も言っていた)なんて話もありました。
「メリー・ウィドウ」の衣装はイタリアで製作して貰って、それをレンタルという形で使用したそうです。

☆彡 空き時間には座席表を貰って2階~4階席の見え方チェックをしました。前のバーが気になる席、案外良く見える席、1つずれただけで見え方がかなり違ったり。記憶が薄れないうちに清書しておかなきゃ。。
1階サイドは時間切れで行けなかったけど、5月3日のバックステージ・ツアー(まだ行くんかい!?)の時にはチェックできるかな?

大ホールと研修室を行ったり来たり、時間ギリギリになって走って戻ったりで結構疲れましたがとっても楽しい1日でした。小ホールに行く時間が無かったのがちょっと残念。。
そうそう、1階にある第1~第5スタジオも見てきました。第5以外は踊るにはちょっと狭いですね。全てリノリウム敷きにはなっていましたが。。
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