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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

”TOYOの鉄人”村田諒太と柏原竜二  世界を目指した二人の話題

2017年04月04日 | 複数競技 

くしくも同じ日に、
東洋大学の誇る二人のヒーローが、
話題を提供してくれました。

まず一人目は、
ロンドンオリンピックの金メダリストにして、
日本ボクシング界待望の『重量級で世界チャンピオンを目指す男』村田諒太の、
世界初挑戦の記者会見。

プロボクサーデビューからおよそ5年。
ついにこの時が・・・・・という感じで、
村田にかける期待は大きいです。

男30にして立つ

という感じですね。

まあ『世界タイトルマッチ挑戦』とは言っても、
実は相手は暫定王者。
WBAには正規王者、暫定王者の上にスーパー王者なんてのもいますから、
言ってみれば「3番手の王者」に挑戦っていう、
『本当に世界タイトルなの?』
と言えなくもない世界タイトルマッチではありますが、
それを差し引いたとしても日本ボクシング界にとっては、
本当に待望久しい『重量級の王座挑戦』です。

現在日本には、
世界チャンピオンがたくさんいますが、
ほとんどが軽量級でのチャンピオン。

本当に世界で人気のある重量級では、
日本人のDNAでは体格的に劣るため、
どうしても世界への壁は高く厚いものがあります。

現在まで何十人という世界チャンピオンを輩出している日本ボクシング界ですが、
こと重量級ではというと、
思い起こすのは輪島功一(当時のジュニアミドル級)、
そして竹原慎二(ミドル級)ぐらいですかね。

そんな『日本人にとって手が届かない』重量級王者に、
日本人初の五輪金メダリストとして、
その動向が注目されていた村田諒太が、
いよいよ挑んでいきます。

村田はキャラも立っている選手だし、
≪世界チャンピオン≫の肩書がつけば、
もっともっと万人にその顔と名前を知ってもらえると思います。

そしてこのタイトルを獲れば。。。。。

この階級のスーパー王者に君臨する、
現在のボクシング界のスーパースター、
ゴロフキンとの対決も見えてくると思います。

正直ゴロフキンには「どんなになっても、かなわないだろうなあ」と思いますが、
挑戦するということ、そのこと自体が『ものすごいこと』ですからね。
頑張ってほしいところです。

ちなみにこの村田の興行は≪トリプル世界タイトルマッチ≫として行われ、
あの具志堅が育てた期待のホープ・比嘉も世界に挑みます。
5月20日、有明コロシアムでの開催です。



一方昨日ニュースになっていたのが、
村田と同じ東洋大学のヒーロー、
箱根駅伝で≪山の神≫と言われた、
陸上長距離の柏原竜二選手の引退発表です。

箱根駅伝5区での快走という強烈な印象を人々に残して、
静かにその陸上人生に幕を下ろしました。

今や箱根駅伝は完全に『青学大のもの』になっていますが、
その前は東洋大が強さを見せつけていました。

それもこれも、
『5区には柏原がいるから』
という安心感が、
すべてだったように思います。

まさに『東洋大の、山の守り神』のような存在でした。

彼が5区の坂道を駆け上るとき、
常に苦しそうな苦悶の表情を浮かべながら疾走していく・・・・・
そんな姿が頭に浮かびます。

その後”3代目”となった青学大・神野選手は、
なんだかちょっと楽しそうにスイスイと登っていく印象が強いのですが、
柏原選手の苦しそうな、
それでいて気力を振り絞って体の力の最後の一滴まで素掘り出すような走り方も、
共感を呼びましたね。

しかし卒業後は、
故障に悩まされて厳しい選手生活だったようです。

何度か陸上の日本選手権などを見に行きましたが、
選手紹介のシーンで柏原選手の名前がコールされると、
「この日一番」
ぐらいの大歓声が巻き起こっていましたね。

しかしそれも、
なんだか彼に無用なプレッシャーを与えていたかな?

『何とかいい姿を』
と奮闘しながらも、
完全に置いて行かれて行ってしまった姿を見るたびに、
ちょっと心が痛んだりもしていました。
特に「箱根のライバル」的な存在の選手が、
もうずっと先に行ってしまっている姿には、
『やっぱり持っているものが、違うのかな?』
と思ったりもしましたね。


近年大人気で≪正月の風物詩≫の座を完全に獲得した箱根駅伝。
これを、こちらも≪真夏の風物詩≫の高校野球になぞらえて考えてみると、
柏原選手はさしずめ、甲子園という大舞台でまばゆい光を放った「小さな大投手」といえるのではないでしょうかね。

プロにはいかなかった、
あるいは必ずしもプロに行ってから成功したわけではないが、
『あの大会の、あの熱闘を、決して忘れることはない』
というような選手ですね。

いつまでも人々の記憶の中に、
生き生きと生き続ける・・・・・柏原選手は、そんな≪伝説の選手≫となりました。


スポーツ選手って、
いつかは自分の進退を決めなければならない存在です。
しかも、『人生まだ半ばにも到達していない』という時期に。

そしてその自分のアスリートとしての歩みを振り返った時、
「どこまでやったか」ということよりも、
「どの舞台で、どれだけ輝いたのか」ということが、
より自分の中でも見ている人にとっても、
光り輝くのかもしれませんね。

柏原選手のこれからの人生に、
幸多からんことを。


≪東洋の鉄人たち≫

次はどんなスーパーアスリートを生むのでしょうか。
楽しみです。



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