大相撲名古屋場所。
昨年は不祥事で、
TV放送が始まってから初めて、
NHKでのテレビ中継が行われない場所でした。
そして天皇賜杯の授与もなし。
優勝した白鵬が、
涙ながらに大相撲の窮状を訴えたコメントが印象に残る場所となりました。
そしてご承知の通り、
今年の名古屋場所は3場所ぶりの”普通の大相撲”。
春場所の中止、夏場所の技能審査場所と続く”異例の事態”を超えての、
久しぶりの場所ということになりました。
場所前は、
普通に行われるということのほかに、
2つの大きな話題に包まれた場所でした。
・魁皇の通算勝利記録
・白鵬の連続優勝
この二つが大きな話題を誘い、
初日から大いに盛り上がり・・・・・・・・・
とはいかなかったのが今場所。
魁皇は4日目に初日を出し、
5日目には連勝して、
通算勝利新記録を打ち立てました。
しかし10日目に敗れて3勝7敗となると、
潔く引退を表明。
あっという間に土俵を去ってしまいました。
一人横綱として、
すべての重圧をひとりで受け止め、
耐えに耐えてきた白鵬も、
なんだか魁皇の引退に合わせるように星を落とし始め、
終わってみれば久しぶりに3敗を喫して優勝を逃しました。
そこに出てきたのが、
久しぶりの好調で突っ走った日馬富士。
軽量の悲しさでケガに泣き続けた昨年、今年の不振を振り払うように、
今場所は素晴らしい相撲を取り続けました。
千秋楽こそ敗れ全勝優勝は成りませんでしたが、
柔軟で粘り強い足腰、
完全に戻ってきましたね。
来場所は綱とり場所になります。
『まだまだここまでは上らせない』
と意地を見せる白鵬や、
どんどん突き上げてくる若手の関脇陣などの挑戦をはねのけ、
晴れて綱を巻くことができるのでしょうか。
焦点はそこに絞られそうな、来場所です。
そして、
今場所は関脇以下の力士の充実ぶりも目立ちました。
琴奨菊は残念ながら大関昇進に届きませんでしたが、
来場所に夢をつなぐ11勝。
稀勢の里、鶴竜もそれぞれ10勝を挙げ、
『ひょっとすれば来場所・・・・』
と、
大関獲りに手が届くかもしれない位置につけています。
彼らの中から新大関が出てこそ、
大相撲も盛り上がっていこうというものです。
さて、
相撲内容はさておき、
今場所気になったのは客の不入りです。
千秋楽こそ満員御礼の垂れ幕が下がりましたが、
その前までの客の入りの悪いこと。
平日などは、
盛り上がりを見せる後半戦でも、
半分も席は埋まっていませんでした。
魁皇や白鵬の記録がかかり、
名古屋で1年に1度しか行われない場所にして、
そんな不入りです。
相撲協会には、
現実が突き付けられる結果となってしまいました。
おまけに『当代1の人気者』魁皇は引退し、
『魅力あふれる人気者』高見盛は、
来場所の十両陥落が決定的です。
たぶん早番、
引退の道をたどることでしょう。
さて、
そんな中で大相撲の未来はあるのか?
人気の回復策は?
様々な課題を突き付けられたまま、
大相撲はまた、
2か月の短い眠りにつこうとしています。
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