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大相撲夏場所千秋楽  照ノ富士、見事な逆転優勝で7度目のV。 大横綱への階段、着々と昇る!

2022年05月23日 | 相撲

大相撲夏場所は千秋楽。

前日まで3敗で横綱・照ノ富士と隆の勝が並んでいましたが、
この千秋楽でまず登場した隆の勝が佐田の海に敗れ4敗に。

そして結びの一番。
照ノ富士は大関・御嶽海を「顔じゃねえんだよ」とばかり完璧に仕留めて、
見事な7度目の優勝を飾りました。

休場明けのこの場所。
中日までに3敗を喫し非常に心配されましたが、
「出る限りは横綱の威厳を見せる」とばかり後半は7連勝。

先を行く力士たちが次々に脱落していく中、
悠々と見事に優勝を飾りました。

照ノ富士の相撲っぷり。
これはもう、
大横綱の匂いを感じさせてくれますね。

白鵬引退後一人横綱として、
そしてふがいない大関を横目に、
ひとりで角界の看板を守り続けるという気概みたいなものが、
ヒシヒシと感じられます。

「横綱とはこうでなければ」

という事を体現してくれているこの照ノ富士の相撲は、
相撲ファンに安心感を与えてくれます。

どうか膝のケガには気を付け、
長く綱を張ってもらいたいですね。

千秋楽に敗れて優勝を逃した隆の勝は、
今場所よく健闘したと思います。

ここのところ数場所のさえない要因となっていた、
足がついていかず前にポテッと落ちたり、
持ち前の当たりの強さが影を潜めていたりという事がなく、
最後まで「自分の相撲を全うした」と言っていいでしょう。

それでも油断は禁物。
押し相撲は一つ歯車が狂うと、
ズルズルと負けが込んでしまうのが常ですから、
自分の長所を維持しつつ安定した相撲を取れるよう、
精進を重ねてほしいと思います。

器は大関だと思っています。


そして今場所を盛り上げた功労者が、
35歳の大ベテラン、佐田の海です。

14日目に大栄翔に敗れて4敗となり優勝戦線から脱落したものの、
千秋楽には隆の勝を破り11勝4敗でのフィニッシュ。

35歳にして自己最高成績を収め、
初めて優勝争いにも絡みました。
「キミが輝く場所」
だった今場所、
想い出に残るような大活躍でした。

14日目に無念の休場となってしまった宇良も、
そこまでに9勝を挙げて大活躍。
ケガの具合が気になりますが、
やはり大相撲を盛り上げる力士の一人としての面目躍如でした。

そのほかでは大栄翔が11勝。
持ち前の立ち合いでのぶちかましに威力があり、
小結での11勝ですので「夢の大関」への第一歩になったかもしれません。

先場所優勝の若隆景。
今場所は序盤から波に乗れず、
中日まで3勝5敗という成績。
しかも後半は上位戦が残っていたので負け越しすらちらつきましたが、
そこから本領を発揮。

後半戦は先場所同様「いま角界の実力2番手」とも言われる力を見せつけて、
ふがいない大関を3連破。
横綱・照ノ富士には熱戦で敗れたものの、
後半戦の黒星はその一つだけで、
最終的には9勝6敗まで星を戻して今場所を終えました。

3大関を破っての今場所の9勝。
苦しんだ末だっただけに、
本当に意味のあるものでした。

来場所は優勝争いに絡んでの12勝、あるいは11勝ならば、
大関昇進の声が出てくると思います。

今場所のような大関の体たらくがあるだけに、
早くこの安定感抜群の若隆景を、
協会は早く大関に上げたいと思っているかもしれませんね。
来場所が楽しみです。


その大関3人。

後半戦は直接対決でサバイバルマッチの様相になりましたが、
千秋楽に貴景勝がギリギリ正代を破って8勝7敗。
3大関揃っての負け越し、カド番とはなりませんでした。

貴景勝は首のケガを患ってから、
やはり立ち合いでの踏み込みがかつてほどでなく、
軽くさばかれる相撲が増えましたね。

気持ちはいつも前向きで、
大関という地位への理解も高い力士だと思いますが、
ケガがちだという事が本当に心配な力士です。
「貴乃花の最後の弟子」として、
何とか頑張ってほしいのですが。。。。

御嶽海もケガがあったのか、
本当にさえない場所になり最終成績は6勝9敗。
14日目、千秋楽の貴景勝戦、照ノ富士戦は、
何だか相撲になっていませんでした。

調子のいい時は優勝まで突っ走るぐらいの実力があるが、
ダメな時は気持ちも切れてからっきし。。。。。
なんていう大関昇進前からの特徴が、
またぞろ顔を出してきていますね。

大関という地位で、
それは絶対にダメなことだと思います。
立ち直りを期待しています。


先場所終盤で力を発揮してカド番を脱した正代。
今場所はある意味期待されての土俵でしたが、
今場所もまたふがいない相撲のオンパレードで負け越し。
しかも5勝10敗という成績。

千秋楽の貴景勝戦や、
中盤に気合の入った相撲を何番か見せていましたが、
「じゃあなんで、この気迫をずっと見せ続けられないの?」
って疑問が沸きますね。

5勝って言うけれど、
豊昇龍戦、翔猿戦の2番は、
あきらかに負けているのを審判に「拾ってもらった」勝ちですから、
ワタシは正代の成績、
正味は3勝12敗だと思っています。

正直言って、
大関の地位にいるのが間違いではないか、
そう強く思ったりしています。

悔しかったら見返してくれ!!

白鵬にもその素質を高く認められていた正代。
生来の気の弱さは、
何ともならんのでしょうかね。


来場所の番付。

う~ん、
大関は弱いけど、
関脇・小結の役力士は皆強いから、
番付に空きが出来そうにないですね。
どうするのかなあ。。。。

なにせ霧馬山は東2枚目で10勝、
西2枚目の琴ノ若も9勝。
西3枚目玉鷲は9勝で、西4枚目隆の勝は11勝。

この4人は三役に昇進してしかるべき成績なのに、
ひょっとすると一人も三役に上がれないの?
そりゃあ気の毒だ~。
これだけ実力が拮抗していたら、
関脇・小結にそれぞれ張り出しを作ってもいいような気がしますがねえ。。。

ということで、
今場所は強い横綱が逆転優勝で大団円。

よかったよかった。

最後はピリッと締まった大相撲でした。

8月からは巡業も始まるらしいし、
そろそろ出げいこも解禁される予想もあって、
ますます若手、中堅力士は力を伸ばしそうな気配です。

横綱をのぞくと、
大関から前頭中位の力士まで、
ほとんどその実力が変わらないという戦国大相撲。

来場所も優勝争い、
出世争いがし烈になってきそうな気配です。





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