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SPORTS! SPORTS! 寝てもさめても

16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

オリンピック マラソンの選考が大変革

2017年04月19日 | オリンピック

マラソン競技といえば、
今も昔も日本では『花形競技』の一つに位置づけられています。

特に陸上競技の中では、
【数少ないメダルを狙える競技】ということで、
戦前から国民の注目を一身に集めてきました。

そんな中で戦後、
64年の東京五輪では円谷が見事に銅メダル。
一躍国民のヒーローとなりましたが、
68年のメキシコ五輪を目指す中、
あまりの期待の掛けられ方に重圧を感じ、
自ら死を選ぶという悲劇もありました。

その後は瀬古、宗兄弟の時代となり、
80年のモスクワ五輪に出場できていれば、
メダル独占もあり得るというような隆盛を誇った時期もありました。

84年のロス五輪からは女子も正式種目として採用され、
マラソンは男女の種目として、
国民の期待を集めてきました。

そんな中で、
『通常3枠ずつ』
とされる代表枠争いは、
年を経るほどに苛烈になってきて、
80年代後半からはまさに『常軌を逸した状態』となりました。

スポーツ紙のみならず『マラソンの代表選考』はマスコミの格好のネタとなり、
ワイドショーなども絡んで、
それはそれはものすごいものでした。

88年のソウル五輪の代表選考では、
最終レースを棄権した瀬古に対して、
中山竹通が『這ってでもレースに出てこい』といったことが面白おかしく報道され、
物議をかもしました。

その後、
92年バルセロナ五輪では、
有森裕子と競っていた松野明美が選考前日にわざわざ記者会見を開いて『ワタシを選んでください』と懇願したり、
毎回毎回、
これでもかというほど『もめにもめる』ということが定番化したこの『マラソンの代表選考』です。


この喧騒は2008年ぐらいまでは続いたのかな?

しかしその後は、
男子も女子も、
オリンピックでメダルはおろか入賞さえも狙えないほど弱体化したのに伴って、
その代表選考もさほど世間で取り上げられることはなくなりました。

しかし、
日本国民がマラソンに興味を失ったわけでは、
まったくありません。

ただ単に、
『だれが代表になっても一緒だよ』
というレベルにあるから盛り上がらないだけ。

その証拠に、
箱根駅伝を中心とした各種駅伝や、
東京マラソンなど、
『世間の興味を引くレース』に対する関心の高さは、
本当にすごいものがあります。

そんな中、
昨日陸連が『代表選考レースの改革』を発表。

あまりにもすごい改革なので、
驚いてしまいました。

これまでは、
いくつかの『代表選考レース』に指定された大会での結果をもとに代表選考していましたが、
次の東京五輪からは『2段階の選考』となることになります。

まずはMGC(マラソン・グランド・チャンピオン)シリーズとして、
かつての”選考レース”である男子5大会、女子4大会が指定されます。

そしてこの大会で選考基準を満たした選手(優勝者、並びに基準を満たした選手)が、
次のMGCレースに出場します。

このレースで
『優勝したもの+2・3位で基準を満たしたもの』
が代表内定。

最後に『MGCファイナルチャレンジ』を行って、
ワイルドカード枠を選ぶというもの。

いずれにしても、
2つの部分で改革が成されました。

1つは、
『2つ以上のレースで結果を残さないといけない』
もう1つは、
『最後は一発勝負で決める』


これ、
いい改革ですね。

選手にとってはこの改革、
どう映っているのでしょうか?


瀬古さんは日本の男子マラソンを強くするための私案として、
『駅伝大会の最終区を、42.195㎞に設定する』
なんて言っていましたが、
それほどの改革をしないと世界の潮流に完全に乗り遅れている日本のランナーが『世界標準になる』ことはないと言い切っていました。

今は本当に、
世界が2時間3分台で争いを続ける中、
日本人はよくても2時間7分代後半か゚8分台ぐらいの記録しか出ないので、
その差は本当に歴然としています。

東京マラソンやその他を見ても、
海外の有力選手と同一レースを走る日本の有力選手たち、
端っから勝負は挑まずに、
じっと【第2集団】で機をうかがうという、
見ていて面白くもなんともないレースに終始します。

『これじゃあ、差は開く一方だな』
と感じることばかりですが、
まずは改革の第一歩として、
選考基準を変えたことがどのようにハレーションを起こしてくれるのでしょうか。


最初から『日本人はDNA的に、アフリカのランナーにはかなわない』なんて思っていると、
いつまでたっても・・・・になってしまいます。

今どきの『スーパーアスリート』たちは、
『ありえない高い壁』を破って、
世界に勇躍と出て行っている選手ばかり。

錦織、松山、井上、大谷、平野、日本4継・・・・

どの競技も『日本人じゃ、戦えっこないよ、世界のトップなんて、とてもとても・・・・』
とちょっと前までは言われていた競技ばかり。

高い壁を打ち破る流れができれば、
きっとマラソンの選手たちだって、
やってくれるはず。

昨日も初マラソンの大迫傑選手が、
ボストンで3位に入って驚かせてくれました。

出でよ~~~スーパーマラソンマン!!!!

2020年に東京のゴールテープを切るのは、
日本のスーパーランナーだ!!



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