終盤まで盛り上がった千秋楽。
金曜日の白鵬と稀勢の里の全勝対決に沸いた国技館。
その力相撲を制した白鵬に対し、
稀勢の里は翌日に連敗し、
初優勝の夢ははるか彼方に消えてしまいました。
『稀勢の里は変わった』
と言われていた今場所でしたが、
この14日目の鶴竜戦で、
ちらりと『以前の稀勢の里』が顔をのぞかせましたね。
それでも千秋楽に気持ちを奮い立たせて日馬富士を破った相撲は、
今後に期待を抱かせる相撲っぷりでした。
今が土俵人生のピークに近い稀勢の里。
今回は初めての綱とりのチャンスを逃しましたが、
そう何度もチャンスというものは訪れないと思いますので、
自らがっちりとそのチャンスをつかんでほしいと思います。
いずれにしても、
優勝がないのでは話になりません。
すべては『優勝してからの話』だと理解しています。
さて白鵬。
今場所も様々な話題を提供してくれました。
しかもそのほぼすべてがネガティブな話題ばかり。
横綱らしくない相撲に終始した前半、中盤戦、
ワタシも白鵬の相撲に許せないものを感じていました。
しかし。。。。
13日目からの3日間。
見事に横綱相撲を取って見せて、
周囲の雑音をシャットアウトした形になりましたね。
ワタシも、
『さすがに白鵬は強い』
ということを再認識した場所となりました。
久々の全勝優勝。
そして29連勝。
そんなことよりも前に、
『ライバルたちとの相撲で、真っ向勝負を選択し、ねじ伏せた』
ということが、
嬉ししかったです。
やはり第1人者は、
こういう相撲を取らなければならないと思います。
3番すべてに、
相撲の醍醐味ともいえる”攻防”がありました。
実力者同士の取り組みは、
やはりこうでなくてはいけません。
白鵬を筆頭に、
日馬富士、鶴竜、そして稀勢の里。
この4人の実力者が四つどもえとなって、
毎場所13日目からこんな感じで力の入る攻防を続けたら、どうでしょうか?
相撲人気は、盤石なものになるのではないかと思います。
横綱や大関の相撲というのは、
そうあってほしい。
そんなことをひっそりと願いいました。
面白い場所だったと思います。
次の『暑い名古屋場所』を、
”暑い”だけではなく、
”熱い”場所にしてほしいですね。
そして協会の”配慮”で来場所も綱とり場所となりそうな稀勢の里。
さあ、どうする?
一層気合い入れなきゃ、いけませんぜ。
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