大学野球の季節

東京周辺では、
桜が満開になりました。

昨日TVで見たところ、
北九州も満開でしたね。
春になったのを実感します。

春になると同時に、
野球の季節が開始となりました。

選抜高校野球の熱闘に続き、
MLB、プロ野球・・・・・
続々と開幕を迎えて熱戦の火ぶたが切られましたが、
大学野球のリーグ戦も各地で開幕しています。

去年は斎藤、大石、福井のドラ1三本柱を擁した早稲田が話題を独占していた感がありますが、
今年はちょっと趣が違います。

東京6大学に”キラ星”が少なく、
その他のリーグに有力選手が散らばり、
戦力の分散のみならず”話題の分散”も見受けられる春となりました。

まずは先週、
注目の2人が登場しました。

ドラ1で何球団が競合するかが焦点と言われている東海大・菅野は、
最速157キロの速球こそ披露しませんでしたが、
”試運転”というには凄すぎる投球を見せて楽々と『今年もやるぞ』というところを見せました。

東海大は、
とにかくこの菅野を擁する今年のうちに、
『大学日本一』の座に就きたいところですね。

そして東都では、
噂されていた通り中央大の島袋が『開幕投手』を務めました。

まだまだ本来の投球には程遠く、
沖縄の先輩でもある亜細亜大・東浜に続く『センセーショナルな1年生デビュー』とはいきませんでしたが、
徐々に大学野球に慣れてくれば、
そのポテンシャルを発揮していくことでしょう。

昨日は同じくドラ1が有力な東洋大・藤岡が見事なピッチングを見せました。
何と15三振の完投です。

この東洋大・亜細亜大の2強に、
なんだか2部から這い上がってきた名門・駒沢大が絡んできそうな予感がします。
昨年優勝の国学院大、
上手く戦っていかないと2部落ちの危険もあります。

しかし毎度思うことですが、
東都大学のレベルは高い。
一試合たりとも気を抜けませんね。

さて、
先週開幕したのが東京6大学野球。

昨年までの嵐のような『斎藤フィーバー』が過ぎ去ったポスト年です。
世間の耳目を集めることは少ないと思われますが、
逆に『学生野球好き』にとっては、
こういったシーズンのほうが楽しみでもありますね。

第１週を見たところ、
上位下位にあまり戦力差がないように見受けられました。

早慶が順調に勝ち点を取ったように見えていますが、
慶応は立教に対して『ほとんど負け』というところまで追いつめられていました。
【優勝候補の１番手】とも言われている今年の慶応ですが、
危ない立ち上がりでしたね。
しかしここで勝ち点を取ったということは、
とてつもなく大きい。
先発メンバーに６人もの慶応高校出身者が名を連ねる今年の慶応。
彼らは【KEIO】のグレーのユニフォーム、
さすがに着慣れていてよく似合っていますね。
田村・白村らの投手陣は久しぶりに見ましたが、
頑張ってほしいものです。

早稲田も投手陣の主力がほぼ全員抜けて、
新しい時代に移ったという雰囲気がしました。
大野（静岡商）と横山（聖光学院）という２人の『甲子園卒業生』を先発に立てていましたが、
『スーパールーキー候補』である有原（広陵）がなかなかのピッチングを見せています。
第２週以降は、
彼を先発の一角に押し立てるのか、
それとも抑えとして使っていくのか。
注目されるところですね。

立教では、
何と言っても興南のキャプテンにして安打数で甲子園記録を持つ我如古に注目していました。
第１戦で、守備でチームに勝利を引き寄せると、
第２戦では初安打、第３戦ではスタメンと、
一歩一歩階段を上って行っています。
まだまだ勉強することは多いと思いますが、
『我如古キャプテン』（今でもこう呼ぶ方が座りがいい）の活躍に期待しています。

注目の東大。
昨年からコーチを務める谷沢健一（元中日）の≪２０００本安打メソッド≫がどこまで浸透したのか見ていましたが、
確かに全員の振りのレベルは上がったと思います。
【打力の東大】なんて呼ばれる日、来るのかもしれませんよ。
楽しみですねえ。

ということで、
春のリーグ戦はどこも面白いことになりそうです。

そしてそのあとに待っている全日本大学選手権。
ここまで楽しみは続きます。