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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

甲子園交流戦終了 東西横綱対決は、大阪桐蔭に軍配。

2020年08月18日 | 高校野球

甲子園交流戦が昨日で終了しました。

第3試合終了後、
国旗の降納が行われ大会は終了。
例年は決勝の戦いがあり、
閉会式がありその後大会の終了が宣言されますが、
今年はごくシンプルに取りまとめられました。

新型コロナ禍で選抜に続き夏の甲子園も中止になる中、
「甲子園の灯火は、何としても灯し続ける」
という関係者の努力がこの大会を開催させたと思います。

今年の高校3年生の球児たちに、
何としても大会を・・・・・という思いは、
各都道府県の独自大会という形で実現されました。

県大会だけでなく、
東北では各県の1位チームを招いての東北大会が開催されましたし、
三重と岐阜では1位チーム同士の対戦も行われました。

今年の甲子園は記録の中では「大会中止」という事になりますが、
このことがこの大会のことをだれも語り継げなくなった時代において、
その時代の人達はどう評価し、思いを巡らせるのでしょうか。

ワタシも、
高校野球に興味深々だった子供の頃、
「米騒動で中止」という大会を見て、
米騒動が起こったからって甲子園が中止になるなんて、いったいどういう事なんだ?????
と思った覚えがあります。

その疑問、
高校野球の通史の本(「高校野球100年」)で「ああ、そうなんだ」と解消したことがあります。

その後は戦中の国が主催した「幻の甲子園」の年の事も、
非常に気になったので興味深くその大会を追った本を読みふけりました。
その後はテレビのドキュメンタリーにもなりましたので、
見た方も多いと思います。

およそ70年以上の時を経て、
また今年は、
甲子園大会が行われない年となりました。

この大会にかけて努力を行ってきた、
特に高校で競技としての野球にピリオドを打つ全国の高校球児の無念は、
察するに余りあります。
5万人ともいわれる高校球児の95%以上が、
そうした球児だと思われます。

いまや昔と違って、
野球を始めるのが高校から・・・・・という球児はごく少数、
ほとんどの球児が甲子園を夢見て、
少なくとも6年、多くは10年ぐらい野球に没頭してきたのだと思います。

その彼らの集大成の大会が、
疫病に翻弄される。。。。。

やっぱりやるせない年となりました。


そんな中行われたこの選抜出場校による交流試合。
16試合の、
各校1ゲーム限定での甲子園でのお披露目。

各チームのスタンスは様々で、
そのあたりに監督さんや学校の考え、思いも垣間見えましたが、
球児たちはこの聖地・大甲子園で、
10年分の思いを存分に発揮して、
全力プレーを見せてくれました。

その彼らのプレーを見て、
「やっぱり高校野球は、いいもんだなあ」
との気持ちを新たにしました。


そんな最終日の甲子園で、
この10年高校野球界を引っ張り続けてきた東西の超強豪校が、
はじめてのガチンコ対決を繰り広げてくれました。

大阪桐蔭 vs 東海大相模

春も夏もこの2010年代に優勝を遂げ、
高校野球界に並ぶものなしで君臨するこの両校。

彼らの対決が最終日に待っているなんて、
これはもう、『甲子園の神様』の差配を、
感じざるを得ませんね。


両校ともに今年も大型チームを作り上げ、
甲子園でも優勝を狙える位置にがっちりと座っていましたから、
そのレベルの高い攻守に、
テレビの向こうから感嘆の声をあげる人が多かったのではないでしょうか。

甲子園の大会ではないため、
どうしてもいつもなら強豪同士の戦いのときに感じる「ヒリヒリした、触るとやけどしそうな雰囲気」は正直感じられませんでしたが、
やっぱりレベルの高い試合というのは凄いなあという感慨を抱きました。

そして両校ともにガチで勝ちに来ていましたね。

ワタシの主観ではありますが、
試合を分けたのは、
やっぱり大阪桐蔭の「一球、そしてプレーへの執念」そのものだと思います。

時代を作った関西の強豪、
70年代終盤~80年代のPL学園、
90年代終盤~00年代の智辯和歌山、
そして00年代~10年代の大阪桐蔭、
この3校に共通しているのは、
プレーのすごさそのものより、
やっぱりその気迫と集中力のすごさです。

「負けてなるものか」
という彼らの気迫は、
終盤ビハインドに追い込まれたときほどその真価を発揮します。

どうしても関東のチーム中心に普段の高校野球を見ているワタシは、
彼ら関西の超強豪チームの気迫のすごさには、
いつも圧倒されてきました。

時折関東のチームが勝つことはあるものの、
「本当に強い」と言われたチーム同士での戦いでは、
勝てると思ったことはほとんどありません。

関東のチームも大型チームを作ってくる学校はたくさんありますが、
やはりそこは勝負に淡泊な関東気質が顔を出すので、
やっぱり最後は・・・・となりますね、どうしても。

関東のチームの良さは「ノリの良さ」。

それゆえ甲子園で波に乗った時は、
思いもかけない力を出したりします。
その代表格は84年の取手二ですが、
99年の桐生一とか00年の東海大浦安、
最近では前橋育英、作新学院、花咲徳栄など、
ノリノリで頂点まで登り切ってしまったチームもあります。

だけど。。。。

本当に強い年のPLや智辯和歌山、大阪桐蔭には、
やっぱりなかなか勝てないですよね。
最後は彼らの勝負にかける執念が上回る結果が多いと思います。
(本当に強い彼らと臆することなく戦った関東の学校は、木内監督采配の取手二と常総学院だけですかね。)

まあワタシ的には、
そんなことを思いながら見ていた昨日の試合でした。

大阪桐蔭の守備、
素晴らしかったなあ。
まさに「球際に強い」とはこのこと。

そしてキャプテンの、
粘りに粘った末の詰まりながら持って行った決勝タイムリー。
乗り移った気迫は、
「ザ・大阪桐蔭」という感じの凄みを感じました。

東海大相模では、
2年生で7回まで気迫の投球を続けた石田投手が光りました。
強烈なピッチャーゴロを素手で止めたシーン、
びっくりしましたが、拍手送っちゃいました。

「絶対このプレーはダメ」

といつもは口酸っぱく言われているのでしょうが、
それでも手が出ちゃう気迫、
しっかりと見届けましたよ。


そんないろ~んな思いを持ちながら、
今年も甲子園が終了しました。

いつも感じる、
終わった感と寂寥感、
そんなものは今年は感じませんでした。

反対に、
来年に向けての期待感みたいなものが、
むくむくと湧き上がってきています。

すぐに新チームの戦いは火ぶたを切られます。
果たして秋季大会は、
いつものように開催されるのか否か?
それがすでに心配になっています。

きっと野球ができる喜びにあふれた下級生たちが、
また溌溂としたプレーを見せてくれます。
その彼らを見に行ける日を、
心の底から楽しみにしています。


今大会言われたこと

ホームランが3本(さく越えは2本)しか出なかった、
鍛え方がやっぱり足りていなかったのだろう。。。。。。

いいじゃない、そんなこと。

力の片りんも出し切れなかった強豪がいくつかみられたこと。
この大会へのモチベーションが上がっていなかったんじゃ??

いいじゃない、そんなこと。

やっぱり全体的にレベルは高くなかったと思われますね。

いいじゃない、そんなこと。


甲子園でこうして交流戦が出来たんだもん。
しっかり記録にも残って、後世にも、語り継がれるんだもん。

ということで、
この大会の総評は、
後世の方々にお任せします。

高校野球オヤジは、
ただ甲子園で全力プレーが見られたことだけで、
大満足の6日間でした。


関係するすべての人に、
ありがとう!!!
楽しかった!!!!



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