≪第86回選抜高校野球大会≫
【第4日】
第1試合 智弁学園 7-2 三重
第2試合 関東一 4-2 美里工
第3試合 明徳義塾 3×-2 智弁和歌山 (延長15回)
第4日目を迎えた甲子園。
連日ぽかぽか陽気の下、
たくさんの観衆も詰めかけ、
盛り上がりを見せています。
この日のお目当てはなんといっても、
明徳義塾vs智弁和歌山
という、
超名門対決。
平成に入ってから今日までの26年間、
高校野球の代名詞と言えば、
智弁和歌山、明徳義塾、横浜、日大三、大阪桐蔭
というのがワタシの頭にぱっと浮かぶ【時代を代表する学校】です。
その智弁和歌山と明徳義塾が、
2002年の夏の選手権決勝以来の対決。
両軍のベンチに陣取るのは、
『高校野球と言えばこの人』
ともいえる、
智弁和歌山・高嶋監督と明徳義塾・馬淵監督。
久しぶりに、
『両軍のベンチを見ているだけで楽しい』
対決となりました。
この試合。
両軍の監督、
試合前から鋭い駆け引きの応酬となりました。
やや投手力に難ありと言われた智弁和歌山の先発は2年生左腕・斎藤。
新チーム結成以来完投のないこの背番号11を起用したのは、
とりもなおさず【明徳は左に弱い】と読んでのもの。
確かに、
4割打線と言われる明徳が、
秋の四国大会で一敗地にまみれた相手が、
今治西の技巧派左腕・神崎でした。
その神崎とタイプが似ている斎藤が、
明徳打線には一番合うだろうという確信が、
高嶋監督にはあったのだと思います。
その名将らしい読みは、
見事に当たり、
斎藤は明徳打線を見事に抑えきりました。
しかし、
さっそくの名将の『勝負手』を聞いても、
一方の名将は微動だにせず。
これまたすごいことでした。
『後半まで我慢していれば、必ず相手は継投でくる』
という戦略の下、
明徳はエース岸の好投にかけ、
ロースコアで後半まで・・・・・という戦術だったのでしょう。
これまた、
見事に”読み”は当たりました。
目論見通りの試合運びでした。
虚々実々の駆け引き。
見ていて、
実に面白かった~。
まったく斎藤を打てなかった明徳は、
それでも智弁守備陣のわずかにほころびを見せた守備の乱れを突き、
しっかりと5回に同点に追いつき延長へ。
こういう試合展開を読んでいたかのように、
後攻の明徳は、
じわじわと智弁和歌山を追い込んでいきます。
智弁和歌山は延長に入ってから打つ手がなくなっていましたが、
そこはさすがに智弁和歌山。
延長12回に、
主砲・山本が『これが智弁だ!』
と言わんばかりの豪快弾をライトに打ち込み、
均衡を破りました。
しかしそこで終わらないのがこの対決。
さすがは明徳。
1点のビハインドを追う12回裏、
2本のヒットとスクイズで、
すぐに追い付いてその【野球力の高さ】を見せました。
試合は再試合寸前の15回裏、
満塁まで攻め込んだ明徳が、
最後は相手のまさかのワイルドピッチで、
歓喜のサヨナラ勝ちを収めました。
甲子園というところは、
『まさかの快進撃を見せるチーム』
を毎年生み出してくれますが、
こうして、
『誰が見ても強豪同士』の見事な対戦も、
やっぱり面白いものです。
『お互いの野球を堪能した』
見事な戦いぶりでした。
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