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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

すでに超一流 高梨沙羅選手の凄味!

2013年03月12日 | オリンピック

硬派のスポーツドキュメンタリーのひとつであるNHK【アスリートの魂】。

民放でも同じようなドキュメンタリー番組がありますが、
民放で取り上げる選手や団体は、とかくその民放の放映権と密接に結びついている存在であり、
そこに『盛り上げんがため』の”大人の事情”も垣間見えることで、
一歩引いた感情も出てきてしまうワタシ。

それに対してNHK制作のものは、
『その時々の旬な選手』を取り上げて、
そこに味付けをしていっているので、
ワタシとしてはより面白く感じて見ています。

昨日取り上げられていたのは、
スキージャンプで今シーズン総合優勝を果たした高梨沙羅選手。

わずか16歳ながら、
いまや来年のソチオリンピックの『日本期待の星』として、
最も注目されている金メダルの最有力候補です。

その高梨選手。

ジャンプに臨む姿から、
ワタシは女性アスリートとして世界で活躍する選手に一様に備わっている『目のチカラ』を感じることが出来る選手だなあ、
なんて思って今シーズンを見ていました。

今シーズン彼女を見て凄いと思ったのは、
地元札幌でのW杯で2戦ともに思うような結果が出せなかったのを、
翌週見事に立て直してきたのを見た時です。

『この選手は、本当に心技体で充実していて、素晴らしい選手だな』と思いました。

そしてその素顔が垣間見える表彰台でのたたずまいは、
日本選手独特のシャイな16歳の素顔が垣間見えて、
素晴らしく『応援したくなっちゃう』選手ですね。

浅田真央選手といい、上村愛子選手といい、
思わず応援したくなっちゃう冬季オリンピックの代表って、
多いですよね。

その高梨選手。

昨日のドキュメンタリーの中で、
そこかしこに【超一流】の姿を見せてくれました。

ジャンプを立て直すために何度もジャンプ台から真剣そのものの表情で飛び出していく姿は、
芸術的な作品、製品を作り出す【古き良き、日本の職人】の姿とダブって見えました。
彼女は『技術をより高めていく』ことに没頭している現在が、
本当に競技をしていて楽しいのではないかなあ、
と思いますね。

札幌大会で敗れた時、
コーチが高梨選手にかけたひとこと、そして取材陣に語ったひとことには、
彼女とコーチの良き関係の一端も垣間見えました。

「まだ16歳ですから、スキーをやっていて楽しいという原点さえ思い出せれば、それでいい」

世界の第1人者を預かるコーチのこの言葉には、
今巷で言われている『問題』の核心がつかれているように感じました。


いずれにしても高梨選手。
素晴らしい心と技術を持ったアスリートです。

彼女自身が語るように、
『もっともっと、ジャンプの楽しさをたくさんの人たちに伝えていけるように』
大きく羽ばたいていってほしいと思います。

最後に、
取材陣が『その歳でたくさんのものを背負って競技していくのって、大変じゃない?』
という質問に対して彼女が即座に答えたひとこと、
ドキッとしました。

「ワタシだけが背負っているんじゃない。関係してくださる人たちがみんな背負ってくれている」

その言葉を語る時の高梨選手の大人びた表情、
そこに彼女の【凄味】を感じました。

素晴らしい選手ですね、高梨選手。

日本のマスコミの皆さん。
ひいきのひきたおしで、
彼女をオリンピック前に潰さないように、くれぐれもお願いしますよ。

そして高倉健さんじゃありませんが、
年齢に関係なく、素晴らしいアスリートには等しくリスペクトの感情を持つようにしてほしいですね。

健さんは年齢に関係なく、
相手を尊重して敬語で常に話しますから、ね。


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