SPORTS! SPORTS! 寝てもさめても

16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

それだよ! その甘さが命取りなんだよ!

2019年04月10日 | プロ野球

今朝の東京は、
朝からしょぼしょぼと冷たい雨が降っています。
「花散らしの雨」なんて言っている場合ではなく、
北関東や、東京でも八王子などで雪になるそうです。

気温は昨日と比較するとマイナス11度。
「なんてこった」
という気持ちですね。

という事で昨日なんですが、
昨日はプロ野球も6試合すべてが行われました。

ワタシもご多分に漏れずテレビ観戦。
ザッピングしていろいろ見ていたものの、
中心に見ていたのは大宮で行われた西武-楽天戦。

楽天が今季好調というだけでなく、
西武を優勝に導いた後即座にFAで移籍していった浅村が所属する楽天との今季初対戦だっただけに、
「いったいどんな雰囲気になるのだ?」
と注目していました。

まあ、
大宮開催ですから「本拠地」という感じも薄く、
浅村が最初に打席に立った時はライオンズファンからブーイングは起きたものの、
さほどのものではありませんでしたね。

その浅村は5回に特大の場外2ランを叩き込んで、
健在ぶりを示してくれました。
ワタシは彼に対しては怒りという感情はすでになく、
「ああ、いいバッターだなあ」
と思ったのみ。

FAという事に関しては、
かつての涌井とか片岡のように、
チームに数年間何の貢献もできていなかったのにしゃらっとFAで去って行った選手には辛辣なんですが、
浅村や菊池のようにチームへの貢献度が高かった(特にFA前年の)選手については、
「ざけんじゃね~よ」
という感情はありません。

さりとて応援するというわけでもなく、
「ああ、かつてそういう選手がいたなあ」
ぐらいの関心が薄い・・・・という感情ですかね。

数多いるFA,ポスティングで球団を去った選手の中で、
ず~ッと”嫌い”という感情が渦巻いていた(いる)のは、
細川、涌井、片岡ぐらいかな?


おっとそんなことはどうでもいいですが。。

昨日の試合、
日曜日に日ハム戦でいい勝ち方をして、
この2連戦でいい戦いができれば今季も期待できるなあと思っている西武の戦い方に、
注目していました。

結果は6-7と1点届かずの惜敗。

惜敗といえば聞こえはいいのですが、
いろいろと文句のある戦いだったのは否定できないですね。

肝心なところでタイムリーが出ない打線、
特に1番に座っている金子には、
辛辣な声が飛び交っています。
ワタシも彼については「足は速いもののバッティングセンスが如何せんないので、1番はきつい」と思っています。
彼の定位置である「9番」に戻すことを期待しています。

そしてピンチの場面での守備の乱れ。
山川の痛恨の「守備の一撃」は、
その後の「打撃の一撃」でも払しょくされないぐらい痛いものでしたが、
まあそれはいいでしょう。
彼の守備がプロのアベレージレベルにないことは、
最初からわかっていることでもありますから。
それ以上に打つということ以外、彼には期待していません。
しかしチャンスの時はホームランではなく「打点狙い」で行ってほしいなあ。。。。。。
そこが浅村との違いだったりして。

投手陣も、
「やっぱりなあ」という感じで、
ニールに「2匹目のドジョウ」を期待したのが間違いだったり。。
思うところはいろいろあります。


しか~し。

ワタシが思う「最大の敗因」は別のところにあります。
そして露見してしまったそのことは、
西武の一番の甘さであり、弱点なのではと思っているところでもあります。

そのプレーは、
7回の飛び出しました。

なんだかワチャワチャとした試合は、
7回裏に西武が追い上げを開始しました。

1点を返してなお2死1・2塁。
タイとなる2塁ランナーは足はあまり速くないベテラン栗山。
バッターは今季初ヒットをこの試合ではなっているとはいえ基本的には「期待できないバッター」である8番岡田。

しかしその岡田、
森原を捕らえた打球が三遊間を真っ二つ。

しかし同点となるべき2塁ランナーの栗山は、
最初からホームに突っ込む気がないような走塁をして3塁へ。
3塁ベースコーチも最初からそんな感じで、
ゆっくりとストップの合図。

しかしレフトはその時、
打球をこぼしていて、
突っ込んでいれば楽々セーフのケースでした。

だが同点にはならず。

次のバッターが今季無安打の水口で、
この日は森も中村もベンチにはいたものの使える状態ではなかったようなのでコマが全くおらず、
案の定水口はピーゴロでこの大チャンスを逃し、
そのまま楽天に逃げ切られてしまいました。

このケース。

ワタシはどうしても西武の「昔のごっつい走塁」を覚えているので、
その「甘さ」が許せないんですよね。

このケース。

誰がどう見ても2塁ランナーは「同点のホームを狙う」姿勢を見せるしかない場面。
ましてや次のバッターが「まったく期待できない」だけに、
ここは「絶対にアウト」のケースでなければホームに突っ込む選択を取るべき場面です。

こういった場合、
黄金時代の西武であれば、
2塁ランナーはホームに突っ込むべく全力で3塁を回り、
3塁コーチャーはぐるぐると「突っ込め~」の合図で2塁ランナーを回します。

そして『これは無理だ』というのを3塁コーチャーが判断したら、
そこで初めて3塁コーチャーが三本間のややホーム寄りぐらいで体を張って「スト~~~~ップ」のゼスチャーでランナーを止め、
ランナーは急ブレーキをかけて3塁に戻っていくというのが定番。

『森西武』の場合、
「プレー中は常に全力疾走」というのはチームの決まり事で、
プロの言う「全力疾走」とは高校野球の選手が土佐高校のようにベンチに帰るのを全力疾走で行うなんていうのとは違って、
「全力疾走でプレーをし続け、1シーズンに1回しかないプレーが出たとしても、それに対応しろ」
という事だったと思います。

その「走塁の凄み」が、
西武を「並のチーム」から「常勝軍団」に引き上げた源泉だったと思います。
よく語られる日本シリーズでの辻や大塚などの「伝説の走塁」は、
何もその時だけやっていたことではなくて、
西武の全選手に「しみついた意識の高さ」から生まれてきたものだったんです。

西武の古いファンならよくわかっていると思いますが、
その「走塁」とか「守備」の意識の高さが、
選手の持っているポテンシャルという以上の「チーム力」を、
チームに与えていたという事です。

シーズン中でもそこかしこで、
決して他のチームにはまねできないそういう走塁を見せていたために、
結果として「その1勝」をつかみ取ることができて、
厳しいシーズンもあった中で常勝軍団たり得たんだと思います。

それでなければ、
10年間で9回のリーグ優勝、
6回の日本一なんて、
達成できるわけはありません。


しかし。。。

昨日かいま見られたのは、
「やはり大甘な」西武というチームの現在の姿。

そういった”走塁の意義”を骨の髄までわかっているはずの辻が監督になって、
「強打のチーム」というだけではなく「走るチーム」というチームカラーを標榜していますが、
なかなか一足飛びに意識改革はできていないと見えますね。
「走塁」と「盗塁」の違い、
今一度咀嚼してみる必要がありそうです。
まあ甘かった期間が長かったですからねえ。。。すぐにはできないと思いますが。


こういうことは、
しぶとくしぶとく言い続けないと、
浸透はしていかないと思います。

そしてこういう「小事」をおろそかにすると、
やっぱり「打つときは勝つけど、勝負弱いねえ」というような淡泊なチームになっていくように思いますね。
辻監督の就任前10年以上にわたりチームがそうだったように。

まあ、
現在辻監督がチーム再構築中ですから、
そのあたりも含めた「スキのない野球」を目指してもらいたいものです。

昨日の負け、
そしてそのプレー、
代償を払って得たその教訓、
チームや選手の心に、響いているのかなあ。。。。。。。

”プロらしい野球”とは、
決してバカバカホームランを打ったり、
剛速球を投げまくることだけではないんだよ!


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