大相撲九州場所は11日目。
全勝の白鵬は、
”1日1番”に気合いを込める嘉風と対戦。
しっかりとした立ち合いの後、
白鵬は相変わらず張り手で相手をひるませましたが、
そこで嘉風がちょっと”抜いた”しぐさを見せると、
何を思ったか自らも力を抜いて、
ここぞとばかりに寄って出た嘉風にあっという間に寄り切られて初黒星を喫しました。
館内は大歓声。
しかし敗れた白鵬、
『これは”待った”ではないか』
と異議を申し立て、
1分もの間土俵に戻ろうとしませんでした。
異様な雰囲気の中審判員に叱責されて土俵に戻ると、
今度は嘉風が勝ち名乗りを受けているとき、
そして弓取り式が始まろうとしているのに、
憮然としたまま土俵で立ち尽くし、
そのまま礼もせずに立ち去りました。
実況の藤井アナは、
「あってはならないこと」
として苦言を呈していましたが、
実況席に座っていたのはご意見番の北の富士さんでも舞の海さんでもなく、
”外国人大関”の元琴欧州であったため、
絶句しながら何もコメントはなし。
その後すぐに『インタビュールーム』の映像に切り替わったため、
何かもやもやしたものが残ったまま、
この日の大相撲中継は終わってしまいました。
まあ、とにかくひどかった。
たぶん好角家の方々、
こんなシーンを見たのは、
初めてじゃないですかね?
しかも、
明らかに行事の軍配がおかしかったのであればいざ知らず、
画面を見ている限りそうではないのは明らか。
両者しっかりと手をついて立ち上がり、
すぐに白鵬が例によって張り手を見舞うと、
若干嘉風がひるんだ感じになった。。。。。
ただそれだけですね。
インタビュールームでの談話では、
『いつもそこ(張り手のあと)でやられているので、そうされないように、若干遅れて立ち上がっていった』
という作戦だったようです。
白鵬はそれを「嘉風が力を抜いた」と勝手に判断して、
自分で勝手に力を抜いた、とのことです。
その相撲内容については、
「白鵬はちょっと油断しちゃったかな?」
ぐらいの感想ですが、
そのあとの所作については、
本当に『横綱なのか?』と思ってしまいます。
今場所はそれでなくとも、
日馬富士の問題が勃発していて、
『横綱としての自覚』であるとか、
「モンゴル人力士としての・・・・」なんてことまで言われているのに、
なぜこういうことになるんでしょうか。
悔しいのは分かりますが、
『そりゃ、ねえんじゃねえの?』
と思ってしまいます。
取組後に土俵に戻らずに”物言い”を要求することなど、
横綱として本当に『あってはならないこと』なのではないでしょうか?
一人横綱として土俵を支えているというのがわかるここまでの白鵬だっただけに、
本当に、本当に、本当に残念でならない所作でした。
横綱の矜持はどこに行ってしまったのか?
そして、
第1人者だけに、
「何をやっても許される」と思っているんだとしたら、
お門違いも甚だしい…と思ってしまいます。
師匠もこの”大横綱”には何も、
言えないんだろうなあ。。。
これは稀勢の里の師匠にも言えることですが、
弟子の出世が師匠の器に追いつかない段階になると、
本当にはたから見ていても『何も言えない状態』っていうのが、
わかっちゃいますね。
それがいいことでないのは、
誰が見てもわかること。
朝青龍が好き勝手にやっていた時、
元朝潮の高砂親方が「な~ンにも言えない状態」だったのを大いに苦々しく思ったものでしたが、
やっぱり『師匠は、弟子がいかに出世して上り詰めた地位にあったとしても、腹くくってその力士にとって【厳しい師匠】でいてほしい』
と思いますね。
何度も言っていることですが、
相撲はただのスポーツという側面だけではなく、
日本という国の伝統そのものなんですから、
その責任感は普通のスポーツ選手とは違うということを、
力士たちは意識しなければならないと思っています。
とにかく、
白鵬には、
『ファンをがっかりさせないでほしい』
そのことを強く肝に銘じてほしいと思います。
ガッカリ感は、満載です。
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