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SPORTS! SPORTS! 寝てもさめても

16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

本当に残念

2015年01月28日 | 相撲

週の頭から、
体調を崩してスポーツの話題をほとんど入れていませんでしたが、
今朝ほどのニュースを見ると、
何だか2つの話題が紙面を賑わせていましたね。

ひとつは超ポジティブな話題。

そう、テニスの錦織選手の全豪準々決勝に臨むという話題。
こういう話題なら、
いくらでもやってもらっていいですね。

しかしもう一つは、
ネガティブな話題でしたね。

何か横綱白鵬が、
物議を醸すひとことを発言したということでした。

初場所13日目の稀勢の里との相撲。
取り直しとなったいちばんが『明らかに誤審で同体の取り直しとなった』というもの。

腹に据えかねていたところがあったのか、
白鵬の発言はヒートアップし、
『子供でも分かる誤審』と言い放ち、
挙句の果て、
『肌の色がどうであれ、土俵に上がれば相撲は相撲・・・・』
と、
『自分は差別されている』と発言してしまいました。


そしてこの発言が、
審判部や横審、協会の怒りを買い、
なんだか大事に発展しそうな雰囲気も出始めているというものです。


ワタシはこのニュースを聞いて、
『なぜ、なぜなんだ。33回目の優勝という金字塔を打ち立てたばかりではないか』
という思いが、
時間が経つごとに強くなるばかりです。

ワタシはこの大横綱の大ファン。
彼の相撲は美しく、
その所作や発言、考え方なども素晴らしいと思っていただけに、
『肌の色で差別されている』
という発言がこの大横綱から出たことに、
大きなショックを受けています。

ワタシは彼が出世街道を駆け上がってきてこの方、
『モンゴル人だから・・・・』
とかいう色眼で見た事は、
一度たりともありません。

旭鷲山、朝青龍などの、
大相撲を大相撲とも思わずしきたりをコケにしたモンゴル人力士と比較して、
なんという高貴で一本筋の通った人なんだろう・・・・・・
と思っていましたので、
彼の発言には本当に首を垂れるしかありません。


表現は適当ではないかもしれませんが、
これまでずっと、身を粉にしてチームの勝利のためにすべてを注いでくれていたと信じていた、自分が心酔していた先輩が、実はこのチームのことが大っ嫌いだった・・・・・・・ということを後から知った』ような、
そんな『口の中に苦々しいものが残って、取れることがない』ような感覚でいます。

もちろん、
ワタシだって最近の相撲、
特に白鵬の相撲を見る周辺の目や態度に、
『おかしいな』
と思うことはありました。

白鵬と対戦する力士に送られる手拍子。
あれなんかまさにその極みで、
ワタシは大嫌いです。

相撲とは、
両力士が立ちあいの前には、
テニスの選手がサービスを打つ時のように、
観客は静まらなければいけません。

それが観るものの心得のはずが、
野球やサッカーなどの影響か、
いつまでもどんちゃかと手拍子が鳴りやまないなど、
『なんだかなあ・・・・』
と思うことが多くなりました。

また、
白鵬が負けることを望む空気が、
国技館を支配することも多くなってきています。

しかし。
それは決して、
白鵬が『モンゴル人横綱』だからではないですよ。

いつの世にもあったこと。
それは日本人の【判官びいき】というマインドに他ならないんですよ。


白鵬さん。

あなた、
北の湖理事長の、
全盛時代の相撲を見た事がありますか?

連日下の者の挑戦をガッチリと正攻法で受け止めて、
『まだ顔じゃねえよ』とばかり豪快に蹴散らしていき、
ノッシノッシと土俵をいかり肩で闊歩する姿。

そしてそれを見た観客が、
あれだけの実直でうそのない相撲を取る大横綱に浴びせる、
容赦のないヤジやブーイング。

しかしそれにもめげず、
決してぶれることなく相撲を取り続けた姿。


あなたが尊敬し敬愛する大鵬は、
紅顔の美男力士でもあったので人気も高く、
『巨人・大鵬・卵焼き』
とまで言われましたが、
それでも全盛期の大鵬が負けると、
それはそれは館内は沸いたものです。


本当に強き者とはすなわち、
そういう者なのではないでしょうかね。

もちろん、
事あるごとに『日本人の横綱が』と言い放つ角界の重鎮たちも、
数多く見てきました。

『そりゃあ、ねえだろう・・・・・・』
とワタシですら思ったんだから、
白鵬関が思ったとて、
不自然なことではありません。


が・・・・・・


一人横綱で角界をずっと支えてきてくれた存在だからこそ、
このたびの発言は本当に悲しく、
空しい思いを禁じ得ません。

たとえば日馬富士や鶴竜が同じ発言をしても、
ワタシは『あ~そう?』としか思わないのですけども、
『あの白鵬が・・・・・・』
という思い、
強く感じてしまいます。


しかし怒りの感情は、
ワタシは一切ないです。

敬愛する大横綱が、
日本の相撲に対してこんなことを思いながら土俵に上がっていたんだと思うにつけ、
何だかやるせない・・・・・という思いだけです。


白鵬に対する思い。
変わってきてしまいそうです・・・・・・いや、もうすでに、
昨日までの『白鵬ファン』のワタシはいないかもしれません。

それほどワタシにとっては大きい、
この発言でした。


そんな、
なんだか冬空のような1日になってしまいました。


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