SPORTS! SPORTS! 寝てもさめても

16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

大迫傑 東京マラソン2020で日本新 東京五輪を力でもぎ取った!

2020年03月02日 | オリンピック

東京マラソンが昨日、
エリートランナーのみの競技レースとして開催されました。

注目は何と言っても東京五輪の代表枠争い。
MGCで決定した服部勇、中村の2人に続く第3の枠争いは、
大迫傑が持つ日本記録である2時間5分50秒を破る選手が出た場合、
この選手にわたるとのことで、
当の大迫本人に加えて元日本記録保持者の設楽悠や井上などの有力選手が集結。
激しい争いになることが予想されていました。

新型コロナウィルス禍による一般ランナーの出場禁止など、
何かと騒がしかったこのレース。
しかしながら昨日の天候は晴れ、
気温も冬のマラソンらしいものでしかも風の影響はほぼなし。
記録を出すにはうってつけのコンディションで、
しかも東京マラソンの現在のコースは記録の出やすいコース。
なおかつ引っ張ってくれる外国人有力選手も多数と、
条件がそろった中でのレースとなりました。

沿道には新型コロナウィルスなんのそのといった感じのファンで埋め尽くされていて、
熱気は通常のレースと変わりありませんでした。

そんな中で、
25キロ過ぎまで先頭集団にピタリとつけたのは井上。

気持ちの入った走りで、
足も使っていないように見えたので最後まで押し切るのかと思われた30キロ過ぎ、
遅れていた大迫がぐんぐんと加速して井上を含む集団に追いつくと、
さらに加速してあっという間に抜き去りました。

大迫は35キロぐらいからしきりとわき腹を抑えるしぐさを見せたので心配されましたが、
何というか「プロランナーの気迫」みたいなものがみなぎる走りで、
最後は2時間5分29秒と従来の記録を20秒更新する日本新記録でゴール。
実質的にこの走りで、
東京五輪の最後の代表の枠をもぎ取りました。

鬼気迫るとはまさにこのこと。
凄い走りでした。

この大会に出場することで、
「待ち」の姿勢ではなく枠をもぎ取りに行くことを選択したこのプロランナーは、
海外のプロランナーたちと同じく、
マインド的にも「世界標準」という感じのする走りを見せてくれました。

これまでの日本ランナーにはなかった「凄み」みたいなものを、
垣間見た気がしますね。

世界のランナーたちの超絶な走りにはまだ伍してはいけないと思いますが、
ぜひ東京五輪ではこの日のような気迫あふれる走りを見せてもらいたいですね。
期待は大きいです。

果敢にトップ集団についていった井上は、
最後は失速したものの、
その意気は良し・・・・でした。

MGCで前半から飛ばしに飛ばした設楽は、
今回はその戦略で失速した前回の反省を生かし(?)後方の集団でじっくりと機をうかがっていましたが、
最後まで見せ場を作ることなく埋没してしまいました。

3強と言われていましたが、
MGCの走り、そして今回とみていると、
やはり大迫が力もマインドも、
一つ抜けていたように感じました。

これで日本のマラソン代表は、
駒沢の中村、東洋の服部、そして早稲田の大迫と、
箱根ファンにはたまらないラインアップとなりました。
これこそ金栗四三さんが待ち望んだもの。
前回の東京五輪から56年、
ようやく「箱根のスターランナーの競演」となる東京五輪。
果敢に世界に挑み、
「日本長距離陣ここにあり」
というプライドを示してほしいですね。

それにしてもナイキの厚底シューズ新型ヴァイパー、
凄い威力ですね。

そしてゴールで倒れこんだ選手が靴底を見せていたので見たら、
ホントに分厚いですね。
こりゃあ筋力のない一般ランナーには、
荷が重いシューズだわ。

そんなことも最後にちらっと思ったりする、
今年の東京マラソンでした。

なんだかここ1か月ぐらいのモヤモヤが、
少しこのレースを見ていて晴れました。
やっぱりスポーツは、いいなあ。。。。。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 八重樫東に大橋会長が引退勧... | トップ | ロマゴン華麗に復活! »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

オリンピック」カテゴリの最新記事