今年様々なスポーツを見ていて、
いろいろと思うところがあります。
ワタシはプロスポーツでずっと好きだったのは西武ライオンズ。
これはもう、
地元に住んでいたという事もあって、
45年前の球団創設当初から応援し続けていましたが、
今まさに、球団創設以来最大の危機・・・・というか、
最も弱い時期を過ごすという事になっています。
この苦境が始まったのが昨年。
まあその前からいろいろと言われてはいましたが、
球団最強時のOBである辻監督が何とかチームを立ち直らせてくれて、
数年間は上位を争うチームにしてくれていました。
その辻監督は、
「いまある戦力で戦いの最適解を出し、その戦略に基づいてペナントを戦う」
という方針のもと戦った監督でした。
その下で帝王学を学んできたはずの現松井監督。
数年間ファームの監督として若手選手を育て、
辻監督最終年にはヘッドコーチとしてチームの把握に努めと、
とにかく「段階を踏んで」監督になったはずが、
全くチームは機能せず昨年5位、今年ダントツの最下位。
様々なことが言われてはいますが、
このまま低迷が続いていくようだと、
遅くとも交流戦終了後には「休養」という形にならざるを得ないのではないですかね。
とにかく見ていて、
「やりたいこと」「こういうチームにしたい、ということ」が全く見えてこず、
漫然と戦っているだけでなく、
この状況になりながらもベンチの雰囲気はゆるく、
戦いの一貫性などは著しく欠けているように見えます。
低迷
まさにこの一言に、
チームは集約されているように思いますね。
ところで、
ワタシはほかのスポーツ、
サッカーで言えばフロンターレのほかに東京ヴェルディのファンであり、
ラグビーで言えば東芝ブレイブルーパス東京の長年のファンでもあります。
今年、
東京ヴェルディは長い長いJ2生活を抜けて、
久しぶりにJ1に帰ってきました。
00年代には味スタに毎週のように通ってましたが、
さすがにJ2の試合には足を運ばなかったワタシも、
J1に戻ってきたヴェルディの応援には、
すでに今年3,4試合足を運んで応援しています。
チームは西武ライオンズ以上に、
本当に苦しい低迷期を過ごしてきました。
90年代に光り輝いていたチームは、
親会社のチームからの撤退という憂き目にあい、
苦しい中J2で戦い続けて、
ようやくこの位置をつかみ取りました。
もちろん他チームに比べて潤沢な資金を背景にしたチームではないので、
チームの主力は生え抜き、そしてレンタルされた若手を中心に構成されていますが、
城福監督が戦いの哲学を植え付けているチームは、
ここまでは実に良く戦っていると思います。
ないないずくしのなか、
若手選手たちの目の色が違います。
「何かやってやろう」
という目の選手が集まったチームは、
やっぱり何かを訴えかけて来てくれますね。
もちろん絶対戦力の不足はありますので、
これから苦しい戦いが続くと思いますが、
少なくともファンに、
ファイティングポーズを見せ続けてくれていることは、
高く評価されるところだと思います。
低迷といえば、
東芝ブレイブルーパスもまさに低迷を経験し、
ようやく栄光への道を再び上り始めたといってもいいでしょう。
00年代までのまばゆいばかりの光を放っていた強豪チームから、
10年代、苦しい時期が続きました。
会社の状況が悪く、
何しろ新たな選手をチームに呼ぶことがかなわず、
他チームに後れを取ってしまっていましたね。
チームの解散、あるいは売却などという報道もされ、
本当に苦しい時期が長かった。
このあたりの歩みは、
西武ライオンズとも、東京ヴェルディともかぶります。
しかし地道にまっすぐと、
いつの日にかの浮上を期してチームを存続。
そして「日本ラグビーの礎を築いてきたんだ」という自負の下、
トップリーグ終盤からリーグワンの創設時期にかけて、
ジワリ、ジワリとチームを強化してきました。
もとよりFWが強くゴリゴリ行くチームカラー。
「東芝のドライビングモール」はチームの代名詞にもなっていました。
そのFWに今季はバックス陣が充実。
特に「世界のNo10」モウンガが加入して、
一気にチーム力がアップしましたね。
そしてチームは久しぶりのチャンピオンの座をかけて、
週末に国立での決勝に臨みます。
低迷を経験しているだけに、
「この試合」に賭ける気迫は、
ホントすべての選手から強く感じることができますね。
ヴェルディには城福監督がいる、
そしてブレイブルーパスにはモウンガがいる、リーチも、ブラックアダー監督もいる。
低迷期にあっても、
めげずにチームを前に、前に進ませていこうという気概こそが、
いつか来るチーム上昇の推進力になります。
しかし西武には、
そうした危機感はなんだか、
感じられませんねえ。。。。。
これがプロ野球なんですかね。
何年低迷していても、
下のカテゴリーっていうものはなくて、
降格の心配はないし、
しかも「そこそこ」はお客も入るしね。
まあそこそこ頑張ってくれりゃ、
いいってか?!
親会社にも、
チームを強くするっていう情熱みたいなもの、
一切感じることはないしね。
(あのオーナーの言うだけ番長ぶり、もう飽き飽き。)
今西武のチームは、
巨大な1流半、あるいは2流選手の集まりですが、
それでも他のスポーツよりは、
ずっと給料は高いしね。
今の西武においては、
ダメでもダメでも、
また「チーム事情」によって、使い続けてくれるしね。
(通常、何10試合も出てなおかつ1割バッターで守備もダメなら、使ってくれる球団なんかないんだけどね。)
それがあのゆるい空気の熟成の主要因なんじゃないかなあ。。。
監督も厳しさを見せないしね。
(選手に厳しいことを言っているという意味ではなく、厳しい姿勢を見せないという意味。)
渡辺GM、松井監督のチーム首脳は、
今全く機能していませんから、
「いつかよくなるから・・・・」ではなく、
今動かなければならないでしょうね。
選手の目の色が変わるような首脳陣を据えることが出来なければ、
低迷から脱することはできないですね。
生きるか死ぬかの勝負をかけるぐらいの目の色は、
一部の投手&村田(すでに抹消されてしまったア)ぐらいにしか、
感じることはできませんですしね。
(栗山さんも1軍にはいないしね。)
*村田の離脱は、本当に痛いよ。
確かに実力的には劣っていても、あの「何かしてやろう」という気持ちの出方は、
チームに何かをもたらす”希望”があったけどね。
負け続けているチームの、
「ベンチの雰囲気はいいんですよ」なんていう言葉は、
なんだかむなしさしか感じませんよ。
低迷時は苦しいけど、
抜けた先には素晴らしい風景が待っているもの。
それをつかむのもつかまないのも、
選手、そして首脳陣自身の問題です。
*そう考えると、やっぱり新庄監督はすごいですね。
言っていること、やっぱりやっているもの。
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