SPORTS! SPORTS! 寝てもさめても

16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

図らずも酷似する状況。。。。。プロスポーツの、苦境から抜け出す術。

2024年05月22日 | スポーツ全般

今年様々なスポーツを見ていて、
いろいろと思うところがあります。


ワタシはプロスポーツでずっと好きだったのは西武ライオンズ。
これはもう、
地元に住んでいたという事もあって、
45年前の球団創設当初から応援し続けていましたが、
今まさに、球団創設以来最大の危機・・・・というか、
最も弱い時期を過ごすという事になっています。

この苦境が始まったのが昨年。
まあその前からいろいろと言われてはいましたが、
球団最強時のOBである辻監督が何とかチームを立ち直らせてくれて、
数年間は上位を争うチームにしてくれていました。

その辻監督は、
「いまある戦力で戦いの最適解を出し、その戦略に基づいてペナントを戦う」
という方針のもと戦った監督でした。

その下で帝王学を学んできたはずの現松井監督。
数年間ファームの監督として若手選手を育て、
辻監督最終年にはヘッドコーチとしてチームの把握に努めと、
とにかく「段階を踏んで」監督になったはずが、
全くチームは機能せず昨年5位、今年ダントツの最下位。

様々なことが言われてはいますが、
このまま低迷が続いていくようだと、
遅くとも交流戦終了後には「休養」という形にならざるを得ないのではないですかね。

とにかく見ていて、
「やりたいこと」「こういうチームにしたい、ということ」が全く見えてこず、
漫然と戦っているだけでなく、
この状況になりながらもベンチの雰囲気はゆるく、
戦いの一貫性などは著しく欠けているように見えます。


低迷


まさにこの一言に、
チームは集約されているように思いますね。


ところで、
ワタシはほかのスポーツ、
サッカーで言えばフロンターレのほかに東京ヴェルディのファンであり、
ラグビーで言えば東芝ブレイブルーパス東京の長年のファンでもあります。


今年、
東京ヴェルディは長い長いJ2生活を抜けて、
久しぶりにJ1に帰ってきました。

00年代には味スタに毎週のように通ってましたが、
さすがにJ2の試合には足を運ばなかったワタシも、
J1に戻ってきたヴェルディの応援には、
すでに今年3,4試合足を運んで応援しています。

チームは西武ライオンズ以上に、
本当に苦しい低迷期を過ごしてきました。
90年代に光り輝いていたチームは、
親会社のチームからの撤退という憂き目にあい、
苦しい中J2で戦い続けて、
ようやくこの位置をつかみ取りました。

もちろん他チームに比べて潤沢な資金を背景にしたチームではないので、
チームの主力は生え抜き、そしてレンタルされた若手を中心に構成されていますが、
城福監督が戦いの哲学を植え付けているチームは、
ここまでは実に良く戦っていると思います。

ないないずくしのなか、
若手選手たちの目の色が違います。
「何かやってやろう」
という目の選手が集まったチームは、
やっぱり何かを訴えかけて来てくれますね。

もちろん絶対戦力の不足はありますので、
これから苦しい戦いが続くと思いますが、
少なくともファンに、
ファイティングポーズを見せ続けてくれていることは、
高く評価されるところだと思います。


低迷といえば、
東芝ブレイブルーパスもまさに低迷を経験し、
ようやく栄光への道を再び上り始めたといってもいいでしょう。

00年代までのまばゆいばかりの光を放っていた強豪チームから、
10年代、苦しい時期が続きました。

会社の状況が悪く、
何しろ新たな選手をチームに呼ぶことがかなわず、
他チームに後れを取ってしまっていましたね。

チームの解散、あるいは売却などという報道もされ、
本当に苦しい時期が長かった。

このあたりの歩みは、
西武ライオンズとも、東京ヴェルディともかぶります。

しかし地道にまっすぐと、
いつの日にかの浮上を期してチームを存続。

そして「日本ラグビーの礎を築いてきたんだ」という自負の下、
トップリーグ終盤からリーグワンの創設時期にかけて、
ジワリ、ジワリとチームを強化してきました。

もとよりFWが強くゴリゴリ行くチームカラー。
「東芝のドライビングモール」はチームの代名詞にもなっていました。
そのFWに今季はバックス陣が充実。

特に「世界のNo10」モウンガが加入して、
一気にチーム力がアップしましたね。

そしてチームは久しぶりのチャンピオンの座をかけて、
週末に国立での決勝に臨みます。

低迷を経験しているだけに、
「この試合」に賭ける気迫は、
ホントすべての選手から強く感じることができますね。


ヴェルディには城福監督がいる、
そしてブレイブルーパスにはモウンガがいる、リーチも、ブラックアダー監督もいる。

低迷期にあっても、
めげずにチームを前に、前に進ませていこうという気概こそが、
いつか来るチーム上昇の推進力になります。


しかし西武には、
そうした危機感はなんだか、
感じられませんねえ。。。。。

これがプロ野球なんですかね。

何年低迷していても、
下のカテゴリーっていうものはなくて、
降格の心配はないし、
しかも「そこそこ」はお客も入るしね。

まあそこそこ頑張ってくれりゃ、
いいってか?!

親会社にも、
チームを強くするっていう情熱みたいなもの、
一切感じることはないしね。
(あのオーナーの言うだけ番長ぶり、もう飽き飽き。)



今西武のチームは、
巨大な1流半、あるいは2流選手の集まりですが、
それでも他のスポーツよりは、
ずっと給料は高いしね。

今の西武においては、
ダメでもダメでも、
また「チーム事情」によって、使い続けてくれるしね。
(通常、何10試合も出てなおかつ1割バッターで守備もダメなら、使ってくれる球団なんかないんだけどね。)


それがあのゆるい空気の熟成の主要因なんじゃないかなあ。。。
監督も厳しさを見せないしね。
(選手に厳しいことを言っているという意味ではなく、厳しい姿勢を見せないという意味。)


渡辺GM、松井監督のチーム首脳は、
今全く機能していませんから、
「いつかよくなるから・・・・」ではなく、
今動かなければならないでしょうね。

選手の目の色が変わるような首脳陣を据えることが出来なければ、
低迷から脱することはできないですね。

生きるか死ぬかの勝負をかけるぐらいの目の色は、
一部の投手&村田(すでに抹消されてしまったア)ぐらいにしか、
感じることはできませんですしね。
(栗山さんも1軍にはいないしね。)

*村田の離脱は、本当に痛いよ。
 確かに実力的には劣っていても、あの「何かしてやろう」という気持ちの出方は、
 チームに何かをもたらす”希望”があったけどね。


負け続けているチームの、
「ベンチの雰囲気はいいんですよ」なんていう言葉は、
なんだかむなしさしか感じませんよ。


低迷時は苦しいけど、
抜けた先には素晴らしい風景が待っているもの。

それをつかむのもつかまないのも、
選手、そして首脳陣自身の問題です。

*そう考えると、やっぱり新庄監督はすごいですね。
 言っていること、やっぱりやっているもの。



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