今年最初の大相撲初場所。
序盤は稀勢の里の引退というビッグニュースが駆け巡りました。
中盤は休場者が相次ぎ、上位陣が総崩れ。
その中を横綱・白鵬が一人無人の野を行くがごとく、
白星を積み重ねていきました。
10日目を終わった時点では、
『もしかしたら12日目、そう、木曜日にも優勝が決まるなんてことになるんじゃ・・・・・』
なんて心配まで出てきちゃって、
優勝争いなんて、とてもとても・・・・
という空気が支配していました。
しかし終盤を迎えた11日目から、
何やら場所が風雲急を告げてきました。
11日目に4日間の休場明けで出場してきた御嶽海が、
まさかの白鵬撃破。
それでもまだ「まあ、白鵬は油断したのかな?」
ぐらいの感じでしたが、
昨日は白鵬を1差で追う関脇・玉鷲が、
今まで一度も勝ったことのない白鵬に対して、
こちらもまさか、まさかの逆転勝ち。
白鵬は連敗で、
一気に玉鷲が同点でトップに躍り出ました。
ふと下を見ると、
1差の3敗には、
先場所優勝の貴景勝、業師の遠藤、一皮むけた魁聖の3人が並んで追ってきており、
一気にこの3敗勢も含めた混戦の優勝争いになってきました。
面白くなってきました。
白鵬はこれから、
貴景勝と2大関との対戦が残ります。
一方の玉鷲は、
北勝富士、妙義龍、隠岐の海あたりとの戦いでしょうか。
あるいは遠藤、魁聖あたりとあてられるのか。
もし今日の白鵬と貴景勝の対戦で貴景勝が勝つようなことがあると、
とんでもない展開になってきますね。
ワタシは今場所、
圧倒的に「玉鷲推し」です。
あの笑顔、
いいじゃないですか。
そして真っ向勝負の取り口といい、
絶対に休まない姿勢といい、
ベテランになってから確変した相撲っぷりといい、
『力士の鑑』
という位置づけでワタシは最近、
ずっと応援しているんですよね。
玉鷲曰く、
横綱・大関を破って呼ばれるインタビュールームは「夢の部屋」。
今場所は呼ばれることも多かったのですが、
いっちょその夢の部屋を飛び出して、
「夢の土俵下」
で優勝インタビューっていうのは、
どんなもんですかね。
玉鷲の快進撃を見ていると、
旭天鵬が37歳で優勝した、
あの場所を思い出しますね。
苦労人が優勝した時、
花道で弟弟子たちがみんな大泣きしていたあの素晴らしい光景、
今でも目に浮かびます。
同じく苦労を重ねて、
少しずつ少しずつ強くなってきた玉鷲。
その苦労が報われる瞬間が、
やってくるのでしょうか。
期待に胸を膨らましながら、
その瞬間を待ちたいと思います。
がんばれ~。