ネット上で公開されるHPやブログの発達で
素人が誰でも気軽に自分の意見を発信できるようになり、
巷にはにわか評論家が溢れている。
そうした素人評論家の中には
本職顔負けの知識や経験がある人もいて、
読み応えのあるサイトを見つけることも
決して稀ではない。
ただ、そうした方達の批評を読んでいて
素人ブロガーのあり方を考えさせられることも多い。
少し前から、読みに行く度に心の中になにか
もやもやと後味の悪さが残るサイトがある。
今日は思い切ってそのことを
突き詰めて考えてみようと思う。
その方は、バレエ鑑賞が大変お好きな方で
年間を通してとても多くの舞台を鑑賞されている。
舞台批評はあくまで辛口。激辛といっても良い。
最初は、その小気味良さ、表現力の豊かさ、
溢れるユーモア・・・
そういった文章の魅力に惹かれてよく読みに行っていた。
しかし、だんだんと、読んだ後に何とも言えない
不愉快な気分が残るようになった。
多分、辛口の質が変わってきたからだと思う。
その方は、基本的に海外のバレエが好きだから
日本人や日本のバレエ団には厳しい。
でも、最近の言い回しは明らかに馬鹿にしたような調子だ。
愛情の感じられないケチを付けるだけの批評。
時にはハッキリと別段思い入れなどないからとまで言い放つ。
勿論、批評は誉めるだけが能ではない。
素人評論の中には、自分の見た舞台を
ひたすら誉めるだけのものもあるが、
それでは正直つまらない。
どんなに有名なバレエ団、どんなに素晴らしいダンサーでも
当然ながら不出来はある。
世間の評価と自分の好みとが違う場合だってある。
だから、気に入らなければ、素人だって臆することなく
堂々と文句を付ければ良いのだ。
しかし、素人の場合はそれが仕事ではないのだから、
自分が見たいと思った舞台を、
身銭を切って見に行くことになる。
そうして出かけた舞台が素晴らしければ手放しで喜び、
期待はずれなら金返せの怨みもこめて酷評する。
それが自然な姿だろう。
それを、上述の方は、毎度毎度、
舞台が安っぽくてショボイだの
ダンサーのレベルが低いだの
オケが下手だのとケチを付け、
その上このバレエ団に特別の思い入れなどない
とまで言ってのける。
ならば、何故、そんなバレエ団の公演を毎回毎回
懲りもせず自腹を切って見に行くのだろう。
そして、お決まりのように悪口を書く。
その不自然さが読後感の後味の悪さとなり
辛口に笑えなくしているのだと思う。
そのサイトは訪問者も多く、
きっと沢山の人が自分の辛口批評を楽しみにしている
という自覚が当然ご本人にもあるだろう。
それで、素人のバレエファンと
招待で見に来るプロの評論家の区別が
自分の中で出来なくなってしまったのかも知れない。
これも、ネットの落とし穴と言えなくもない。
ついつい訪ねてくれる人の望むように、
ウケを狙って記事を書いてしまうことは誰にでもある。
自分を見失わず、あくまで自分の楽しみとして
ブログを続けていくのはなかなかに難しいことだ。

素人が誰でも気軽に自分の意見を発信できるようになり、
巷にはにわか評論家が溢れている。
そうした素人評論家の中には
本職顔負けの知識や経験がある人もいて、
読み応えのあるサイトを見つけることも
決して稀ではない。
ただ、そうした方達の批評を読んでいて
素人ブロガーのあり方を考えさせられることも多い。
少し前から、読みに行く度に心の中になにか
もやもやと後味の悪さが残るサイトがある。
今日は思い切ってそのことを
突き詰めて考えてみようと思う。
その方は、バレエ鑑賞が大変お好きな方で
年間を通してとても多くの舞台を鑑賞されている。
舞台批評はあくまで辛口。激辛といっても良い。
最初は、その小気味良さ、表現力の豊かさ、
溢れるユーモア・・・
そういった文章の魅力に惹かれてよく読みに行っていた。
しかし、だんだんと、読んだ後に何とも言えない
不愉快な気分が残るようになった。
多分、辛口の質が変わってきたからだと思う。
その方は、基本的に海外のバレエが好きだから
日本人や日本のバレエ団には厳しい。
でも、最近の言い回しは明らかに馬鹿にしたような調子だ。
愛情の感じられないケチを付けるだけの批評。
時にはハッキリと別段思い入れなどないからとまで言い放つ。
勿論、批評は誉めるだけが能ではない。
素人評論の中には、自分の見た舞台を
ひたすら誉めるだけのものもあるが、
それでは正直つまらない。
どんなに有名なバレエ団、どんなに素晴らしいダンサーでも
当然ながら不出来はある。
世間の評価と自分の好みとが違う場合だってある。
だから、気に入らなければ、素人だって臆することなく
堂々と文句を付ければ良いのだ。
しかし、素人の場合はそれが仕事ではないのだから、
自分が見たいと思った舞台を、
身銭を切って見に行くことになる。
そうして出かけた舞台が素晴らしければ手放しで喜び、
期待はずれなら金返せの怨みもこめて酷評する。
それが自然な姿だろう。
それを、上述の方は、毎度毎度、
舞台が安っぽくてショボイだの
ダンサーのレベルが低いだの
オケが下手だのとケチを付け、
その上このバレエ団に特別の思い入れなどない
とまで言ってのける。
ならば、何故、そんなバレエ団の公演を毎回毎回
懲りもせず自腹を切って見に行くのだろう。
そして、お決まりのように悪口を書く。
その不自然さが読後感の後味の悪さとなり
辛口に笑えなくしているのだと思う。
そのサイトは訪問者も多く、
きっと沢山の人が自分の辛口批評を楽しみにしている
という自覚が当然ご本人にもあるだろう。
それで、素人のバレエファンと
招待で見に来るプロの評論家の区別が
自分の中で出来なくなってしまったのかも知れない。
これも、ネットの落とし穴と言えなくもない。
ついつい訪ねてくれる人の望むように、
ウケを狙って記事を書いてしまうことは誰にでもある。
自分を見失わず、あくまで自分の楽しみとして
ブログを続けていくのはなかなかに難しいことだ。

でも辛口ってワタシは実はへぇ…以外に気持ちは通じません。
褒めるて人の心をつかむのはほんと難しいです。逆に知らない人に辛口意見を言えばだいたいみんな賛同してきます。簡単だと思います。
その方はライバル偵察の仕事でもされてるんでしょうかね?ほんと何故見に行くの?今度匿名で聞いてみたらどうでしょうか 笑
ちょっとすっきりするかもしれませんよ
私が思うに、専門の評論家がその声を代弁していないと言うか、読者を満足させていない事が問題のように推測します。専門家は、批評される側と一般読者を結ばなければいけない筈ですが出来ていないのでしょう。
専門家は、その事情や意味を知っているにも関わらず、またそれだからこそ批評しないまたは出来ないと言う状況があるのでしょう。その矛盾の説明や示唆が出来ない限り、専門的な評論など必要ありませんね。これは批判・批評における広いジャーナリズムの質の問題と私は考えます。
反面、横丁の談義も面白いのも事実ですが。
私も学生時代、文学の授業のレポートに同じことを書きました。作品を否定的に評論するのは容易いが、肯定的に理解するのは難しい、って。
ちょっと皮肉な物の見方って知的な感じがするから、ついついそういう素振りをしたくなる。聞き手の方もそれに騙されてしまう。
インテリ(笑)が陥りやすい罠ですね
pfaelzerweinさん
その方は、根底に、日本人を見下すような気持ちがあるのでは?と思うのです。
西洋の芸術に西洋人が秀でているのは当然です。日本人を応援する気持ちには、たとえ現時点で劣っていても辛抱強く育てていく忍耐が必要です。本当のファンとはそういう人達だと思うのです。
クラシック音楽の世界だと、海外アーティストを礼賛し日本人を下に見る傾向はさらに強まるような気がします。
日本人を誉めることで自分の理解の程度を疑われるのが怖いのです。
でも、それは本当の愛好家の姿ではないと思います。
pfaelzerweinさんが指摘しておられるように、プロの評論家は所詮お金をもらって批評しているのですから、彼らの言う事など当てにはなりません。宣伝のお先棒を担いでいる時だってあるのですから。
せめて素人評論家ぐらい、奇を衒わずに一般の観客の目線で批評を書いてもらいたいものです。
バレエが好きでバレエを話題にしたブログを持っている者です。
バレエ愛好者のサイトは沢山ありますので、amenboさんのおっしゃる
方と私が今話題にしている方と同一かは分からないのですが同じ気持
ちを味わった経験があります。
私自身がダンサーの好き嫌いが激しいため、その方の辛口批評は最初
は楽しく読んでいたのですが、あまりに馬鹿にした表現や見下した態
度に辟易し、今はサイトを訪れていませんでした。
先ほど何かの間違いでその方のサイトをクリックしてしまい、最近の
鑑賞レポを読みました。それは私が最近鑑賞したのと同一のバレエ団
の同一の作品で鑑賞日とキャストが違っていました。やはり読んでい
てあまり気持ちよくなる文章ではなく、ユーモアとうぬぼれを履き違
えたつまらない人間としか感じられませんでした。
でも結局、何を目指していらっしゃるのでしょう?沢山バレエを観て、
沢山レポートを書いて、プロの批評家になりたいのでしょうか?それ
ともただ単にバレエを観に行くのが好きで心に湧いた感想を発信する
のが好きなだけなのでしょうか。
PCの向こう側にいる読み手を満足させたい、というよりは沢山のバ
レエを観て鑑賞眼を鍛えた自分の優越性を誇示したいだけのように
私には感じます。
そして、やはり私はそのような文章には共感は覚えません。
書き捨てのような文章で済みませんでした。私のブログのURLとトラバ
をさせていただきましたので(バレエ鑑賞の記事です)、お時間があり
ましたらいらしてくださいね。
コメントとTBを有難うございました。
chimiさんも同じような思いをされたのですね。
コメントを読む限り、私がブログに書いたサイトとはまた別のサイトのようなので、素人が辛口批評を書いているうちに加減が分からなくなってしまうのは、どうやら誰もが陥りやすい落とし穴のようです。
しかし、プロといえども、読んでいて不愉快になるような評論を書く人間もいますよね。
以前、ある有名な舞踊評論家のサイトを読みに行ってとても嫌な気分になったことがあります。
今日は機嫌が悪いからと公言して意味もなくケチをつけたり、ただでスタイル抜群のお姉ちゃんの足が見られるなどとはしたない台詞を吐いたり、本当に呆れました。
どんなに辛口の批評でも基本に深い愛情があれば、不思議と不快にはならないものです。
厳しい批評をする時にこそ、それを肝に銘じて欲しいと思います。
私のお話した方は、鈴木晶さんの批評を真似ている部分が多数見受けられます。
リンク集に鈴木さんのサイトがかなり高い位置にありますしね。
そういうサイトへは訪問しないことが私の消極的抵抗です。。
なんとなく、chimiさんが不快になられたサイトの雰囲気が想像できいます。
ちょっと覗いて見たいと思って検索しましたが、それらしいサイトは見つかりませんでした。