アメコミとラーメン

Spider-Geddon前半戦、その0~2号



最近注文したにもかかわらず、再度注文してしまうという失敗を2度続けてしまった。その一つが添付のSpider-Geddon 0号。Lee InHyukというが6号繋ぐと一つの画になるconnecting variant cover。全部繋いだらこのブログでまた紹介するかもしれない。再注文したものは$8-もしてがっかり。気休めは、既に注文してあるものに同梱されるので送料がかからない点か。

筋書きをChristos Gage、0号の画をClayton Crainが担当。1号から画はJorge Molinaに交代。これはPS4用のゲームとのタイアップらしい。ゲームには全く興味がないので、どうゲームと内容が繋がっているかはわからず。0号に出て来るEarth 1048のSPIDER-MANは胸のロゴが白。これはゲームの表紙と同じだ。

粗筋をサラッとお浚い。0号ではDoctor Octopus (“Doc Ock”)が憑依する悪のSPIDER-MANが別次元のSPIDER-MANをスカウトしにくる。そこで、近代的な装備が施されたTarantulaと対決。話は前後していて、1号で事の発端が語られる。Doc Ockは密かにInheritorsのクローンを迫{していたが、彼等の方が一枚上手だった。迫{器から逃げ出したInheritorsの一部は、蜘蛛の力を持つSPIDER-MAN UKやNOIRを殺してしまった。そして、やすやすとDoc Ockの研究所の自爆装置からも逃れるのであった。

0号は総じてスカウトの話に徹していてあまり進展なし。悪のSPIDER-MANの台詞がちょっと面白いかな。”Somewhere there must be a world with a mute SPIDER-MAN.”お喋りなSPIDER-MANにウンザリなDoc Ockらしい台詞が笑っちゃう。

もう一つMary Jane WatsonとPeterの関係についてもDoc Ockは言及している。”(Your relationship with MJ) is a source of strength for both of you on most (of the other worldsかな).” GageらしからぬMJとPeterとの関係の本質的なところをついた素敵な台詞。

どうも1号、2号とも話が動き出したところで、ワクワク感はない。結局。Doc Ockの自分自身への自信が今回の発端というのが彼らしいというか。そんな彼の2号の台詞。Milesに詰め寄られたDoc Ockの返事。”I have learned from mistakes as a scientist does. 後略”
この後にそれに引き換え、蜘蛛の力を持つやつはみんな何度も同じ失敗を繰り返すと続く。一理あり。ただし、それがヒーローであることの一つの要素。

そして、ヒーローとしての資質が欠ける蜘蛛の力を持つものをDoc Ockはスカウトすることに繋がっていく。それがPeterのクローンで殺人をも厭わないKaineというのは頷ける。またもう一人はゲームの世界のSPIDER-MANなのだが、彼の人となりを知らないので、戸惑う。

冒頭の粗筋でDoc Ockが憑依していた悪のSPIDER-MANが再び出てきたと書いたが、どうも現在のコスチュームが壊れたから昔のものを再利用していることがわかる。一方、Doc Ockは8本脚のロボットをOctobotと呼ばずSpider-botと呼んでいる。話の都合上はわかる。どうもDoc Ockは自分の失敗をSPIDER-MANの失敗に巧妙にすり替えているように聞こえるロジックだ。その辺はGageのDoc Ockへの深い理解から来ているのかと勝手に解釈。

ちょっと気になるのは、Doc Ockがローマのシーザーの言葉 ”Die is cast.”を毎号繰り返していること。何かの伏線なのか。Gageの語彙力の貧困さの問題なのか。
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