アメコミとラーメン

THORというキャラに惚れ込んじゃったWalt Simonson、1977年のTHOR 264号、265号


前回のTHORのレビューの続き1977年のTHOR264号、265号。

筋書をLen Wien、画をSimonson、264号のインクをTony DeZuniga 、265号のインクをJoe Sinnotがそれぞれ担当。添付画像は265号の表紙。The DestroyerとTHORとの戦闘シーン。

粗筋。無事Odinを救い出したTHORだが、Asgardの玉座にはLokiが座っていた。彼が正当な王である書類を見せられたTHORは仲間Balderを探すことに。一方OdinはEnchantress等に攫われてしまった。

気にいったシーンや、台詞を順不同で書いていく。単調な展開の中THORの台詞で良かったもの。”I shall not relinquish my mallet or my life till my final breath hath fled me!” 2人の巨人を目の前にしての台詞。この漫画の醍醐味の一つは彼の台詞が何か大袈裟で舞台の台詞みたいなところだね。

264号のラストでLokiの悪巧みが半分ばれて、しょうがないから、The Destroyerを召喚。Lokiの懐の中には、いろいろ悪事の材料が仕込んであるのが良い。

265号で悪事の材料は尽きてないことが判明。ノルンの女王KarnillaがSifの要請受け助っ人に入ったにも関わらず、途中でThe Destroyerとの戦いを放棄しちゃう。そのThe Destroyerの中には行方不明のBalderの魂が封じ込まれているからなんだな。Lokiの背後に誰かが立っているのだがそれが、物語の最後までわからない構成で進めて最後に魂の抜け殻Balderが立ってましたのが良いな。

Lokiがくつろいでいる座っている椅子。何か固そうでくつろげそうにないなと思う。

Simonsonの描くAsgardの建物はバイキングの神殿ぽい飾りつけ施されていて好きだな。後にMarvel版でないTHORを描くわけだが、この人はこのキャラに惚れ込んじゃったんだね。面白い。Adam KubertのWOLVERINE好きと相通じるものがあるか。

残念なのは、DeZuniga のインクがSimonsonの活き活きとした鉛筆を台無しにしているところか。と嘆いたのも束の間。265号のSinnotのインクもあまりに自己主張し過ぎていて誰の鉛筆画かわからない。ダブル残念。
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