
先月、先々月に到着したアメコミの中から、今回は、Years of Future Past (“YOFP”) の1号~3号についてレビュー。
筋書きをMargueite Bennet、画をMike Nortonがそれぞれ担当。添付画像は1号の表紙でArthur Adamsの作品。
Kelly大統領によって、ミュータントは弾圧されている。生きているミュータントのほとんどが、強制収容所で不自由な暮らしをしている。そこで、生まれた一人のミュータントChristinaとその両親COLOSSUS、Kate Pryde、そして、拘束されずに戦っているWOLVERINE他が、囚われたミュータントを解放しようと企てている。
恒例のお気に入りのシーン台詞等を順不同に紹介。まずは、Adamsの表紙。YOFP 1号のものを採用したが、STORMを描いた2号、KateのペットLockheedとミュータント殺しロボットとの戦いを描いた3号の表紙も非常に品質が高い。1枚描き上げるのに相当時間がかかるんじゃないかな。
Nortonの画に合格点はあげられる。癖というか味というかそんなものが描いていくうちに出てくると良いな。
それぞれの号にいろいろ驚きが仕組まれているのが良いな。例えば、Christinaと共に出現した新しいミュータントCameronが実はKateの息子だったりね。
STORMが囚われていて発電所代わりに使われていたのも面白い。YOFP 1号の描写の中で、ガソリンがないので、馬に曳かれたバスなんかが登場していて、エネルギー不足の深刻感を出している。その後のSTORM発電所だからね。因みに、この馬で曳かれたバスはUncanny X-MEN 141号(YOFPの元ネタ、Days of Future Past)でも使われていた描写。
収容所で育って、世間のことがあまりわかっていないChristina。CameronがStar WarsやWikipediaという例えを使った時の彼女の台詞、”I don’t get that reference.”は面白いな。
表紙を見るとわかるのだが、圧政の手先に使われているのは、Brotherhood of Evil Mutants。X-MEN 141号、142号でKelly上院議員(当時は上院議員だった)その手先として使われていたのも彼らだった。あらゆる所に昔のX-MENへのHomageがちりばめられているな。結局142号でKelly上院議員が暗殺されないとしたらこうなったというのを、このYOFPで語っているのかな。元ネタのレビューの記事は下記リンク参照。
http://green.ap.teacup.com/amecomitoramen/914.html