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CYCLOPSの死がいよいよ詳らかになる? DEATH OF X


ここ1年くらいモヤモヤしていたCYCLOPSの死を語るはずのDEATH OF X (“DoX”) 1号~2号が漸く到着したので、早速レビュー。筋書をJeff Lemire、Charles Soule、画をAaron Kuder、2号のインクはJay Leisten他がそれぞれ担当。

まずは粗筋から。物語は1年前に遡る。Inhuman族のリーダーBLACK BOLTは、人類の中に潜むInhuman族の覚醒を促す化学物質Terrigen Mistを拡散した。Inhuman族の予測が及ばなかったのは、それがミュータントの一部にとって致命的な影響を及ぼすということ。それを知ったX-MENのリーダーCYCLOPSはInhuman族に対し敵意をむき出しにする。ミュータントの中にはSTORMを始めInhuman族に対し理解を示すグループもいる。

気に入ったシーンや台詞等を紹介。まずは、添付画像。Variant cover好きのオイラは、classic variantなるものを3ヶ月以上前に、それがどういうものかもわからず注文した。結果今回の添付画像、DoX 2号の表紙がそのclassic variantの一つで到着したもの。久し振りvariant大当たり。図案的には、X-MEN Deadly Genesis 1号 (2005) の表紙を踏襲しているが、カッチョ良いから許す。今回は昔HULKの画を描いていたDale KeownによるUncanny X-MEN 136号の表紙のHomage。1号のclassic variantは、Jackson (Butch) GuiceによるUncanny X-MEN 46号の表紙へのHomage。GuiceはX-FACTORの一番最初の画家。デザインは圧涛Iに2号の勝ち。だからなのか、御用達Comicbookshop.comでは、1号は売れ残り、2号のvariantは売り切れている。classic variantは、どうも死に関連した作品の表紙へのHomageのようなのだが、3号の表紙は違うな。

今回の話で象徴的な台詞がDoX 1号の最終ページにあるそれ。CYCLOPSとInhuman族のCrystalがコマを分断して、同じ台詞を語っている。一方は危機に瀕し、一方は希望に満ちた場面と対照的。”We protect our own (この後のspeciesが省略されている).”CYCLOPSの信念は変化してないね。彼のそういうところが、好きなんだよな。

Kuderの画は下手じゃないレベルか。彼の描くMAGIKは良くない。一方、Medusaの描き方は丁寧で好きだな。彼がもっと自分の味を見つけるには時間がかかると思う。

CYCLOPSが声をかけ、ミュータント仲間を集めている。その一人が、MAGNETOなのは自明の理か。その破壊的力と反体制的な性格から考えてね。

誤解や信頼の欠如をきっかけに、じわじわと、Inhuman族とミュータントの間の諍いが広がってく描き方は好きだな。毎度物語の進展が遅いが、この話は、それが上手く効果をあげている。

全体的には、1年前まで担当していたBrian Michael Bendisの作り上げたアウトローCYCLOPSと平和主義者STORMの世界観を継承しているな。それはそれで良い。CYCLOPSが死ななければ。(死ぬんだろうけど。)だけど、彼は生き延びて、地下へ潜り、Inhuman族への対抗勢力を再結集するというサゲに期待する。

そもそも、Inhuman族とミュータントの違いがわからんな。DNAが違うとかそういうことじゃなくて、同じように不思議な力を持つ人種で、キャラが被りまくり。方や人類に嫌われ、方や受け入れられ、そしてその理由は説明されていない。オイラの好きなャbドキャストSPIDER-MAN Crawlspaceの一人のコメンテイターの一人は、そもそも何でミュータントが嫌われているかわからないって言っている。そこまでオイラは思わないけどね。
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