
今月は、Spectacular SPIDER-MAN (“Spec”)から。299号、300号についてレビュー。300号の発売は結構遅くなっちゃったんだな。301号、302号も同時に到着した。
筋書きをChip Zdarsky、画をAdam KubertとJuan Frigeri(インクだけ?)。添付画像はSpec 300号の表紙。Marcos Martinの表紙が凄い。この人の表紙はほんといつも感心する。綺麗だし、ビルに埋めた作者の名前のデザインも秀逸。素敵過ぎ。
まずは粗筋。前号で登場のBLACK PANTHERに加えHAWKEYEも登場。しかし、妹Theresa (?)の血液に入っているヒーローや悪人の秘密情報を彼らが狙っているかもしれないと、SPIDER-MAN は危惧する。この情報を追う元SHIELDの一部門The Gray Blade (“GB”)。その行動に疑問をいだく、J Jonah Jamesonは、そもそもの情報源Tinkererの基地に潜入するが、そこで待ち受けていたのはTinkererの弟だか兄Mason。300号では、Tinkererの情報収集の目的が、侵略者AI、Vedomへの情報供与だと判明。Vedomの地球侵略が始まろうとしている。
気に入ったシーン、台詞を紹介。まずは、Kubertの描くHUMAN TORCHが良いな。彼の炎の描き方好き。インクFrigeriのお陰か。
MasonのPCのモニターに映ったロゴとShockerのスマホのモニターに映ったロゴが同一だったので、これまでヒーローの味方かと思われていたMasonが今回裏で糸を引いていたことがわかった。しかし、まさかその身体の中にTinkererがいたとは。裏切りは面白いが、想定外だった。もう少し前唐オでMasonが怪しいという伏線を出し、最後にやはりと思わせる演出をしても良かったかな。
ShockerがTinkererの隠れ家の鍵を持っていることへの疑問に対する彼の答え。”Cheaper than always paying Tink for parts.”盗人たけだけしい。油断ならないな。その後のBettyとのやり取りも面白いけどね。”
300号。未成年のIRON HEARTのアーマーが使えなくなっても戦おうとする姿勢に対してのSPIDER-MANの台詞。”I know that look. I had it when I was your age.” 後略。先輩SPIDER-MANの思いやりみたいのを感じる好きな台詞。
巨大ロボに投げつけるべくSPIDER-MANが持ち上げた車が自分のものだとわかったJ Jonah Jamesonの台詞、”You webbed menace.”この辺はお約束だな。最後までJJJとSPIDER-MANの関係は友好的であるわけがない。
Spec 全300冊の表紙の紹介も良いな。最近Specを買い漁っているので、持ってない号の表紙には涎が出る。
オマケのZdarskyとGoran Parlovが手鰍ッたBlack Catの話はロマンチックで素敵。短いながら気が利いていた演出に拍手。
気に入らない点。全体的に話が長い。スマホネタはAmazingの話の中でもうあったし、今度のVedomはUltronかSentinelみたいだし。目新しさもない。