アメコミとラーメン

X-MEN登場篇、SPIDER-MAN RYV


Renew Your Vows (“RYV”)の5号、6号についてレビュー。

筋書きは、そこそこ固いGerry Conway、5号の画をNathan Stockman、6号の画をRyan Stegmanが担当。添付画像はRyan Stegmanの手による6号の表紙。CYCLOPSが入っているから、当然こっちを選択。

まずは粗筋から。RYV 5号では、疲れ切っているPeter ParkerとMary Jane夫妻が娘Annieに懇願され子供向けレストランへと行った。しかしAnnieの予知能力で銀行へ押し入ったSandman一味と戦うことに。6号ではX-MENが登場。Annieをミュータントの学校へと誘うXavier教授。学校をMagnetoとBrotherhood of evil mutantsが乗っ取る。Peterは巻き返せるか。

さて、気に入ったシーン、台詞等を紹介。今回はSandmanの言いまつがいに対し、SPIDER-MANのwise-cracking(へらず口で相手をからかい、相手の集中力を奪ういつもの手)が容赦なく襲う。パーティーへの招待を、予約Reservationと言ったり、I will squash you like a pimple (正しくはbug。それをニキビと言っている)と言ったりのSandmanは楽しい。一方”a piece of cake”(屁の河童)を”cake walk”と言ったSandmanの言葉を仲間が正すのだが、どうやらこれ正しい言い方のようだな。念のために調べて良かった。

今回の銀行への押し入りは、裏でNormy Osbornが糸を引いていた。彼の悪顔は良いな。銀行の金庫にRの文字が入った箱をNormyの部下が無事回収する。Rは大悪人Regentの頭文字か。

Sandmanの仲間が5人いるのに、4人しかいないことに気が付いたSPIDER-MAN。簡単に見逃すなと言いたい。(しょうがないかそうしないと話が繋がらないから。)

Stockmanの画はStegmanに比べると落ちるな。残念。

一方、RYV 6号。やはり、CYCLOPSの登場が嬉しいな。Xavier教授に対し盲目的な信頼は失われてしまったという彼は、Earth 616のCYCLOPSの最近の彼の考え方に近い。また、1991年のコスチュームも良いな。二番目に好きなコスチュームだ。このRYVの世界へは興味津々だ。愛する人を失ったとはどういうことなのだろう。何でJean GreyはWOLVERINEと結婚してるんだ。

この世界では、スーパーヒーローを登録する法律が見送られるのと引き換えに、ヒーロー自信が自分たちを管理しているCYCLOPSは述べている。あ、これ昔あった(今もあるのかな。少なくともMarvelは抜けてしまった。)アメコミの業界自主規制Comics Codeを揶揄しているな。

J Jonah Jamesonの誕生日で浮かれているPeterへの一言。”Don’t party too late, Parker. The news never sleeps, neither should you.”(ニュースは常に眠らない(発生している)のだから、Peterも寝る暇なんてないみたいな感じ。)JJJらしい若い人に対する厳しい姿勢は爆笑。

昔だったら(それこそ1991年当時)、X-MENを出していたら、発行部数は伸びたんだろうに。ちょっと今の体たらくは寂しい。
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