
今回は、X-MEN Red (“XR”)について。最近のX-MENは色シリーズ。その内Astonishingも色になっちゃうかな。
筋書をTom Taylor 、画をMahmud Asrarが担当。添付画像は、Travis Charestに手による1号の表紙。Charestは、X-MEN/ Wild CATSのクロスオーバーを描いていた人だ。読んだ当時内容はともかく、画の品質は超一級品だと感銘した記憶あり。今回の表紙も凄いな。デザインも含めて凄い。Phoenix Forceと決別したJeanだが、やはり彼女には火の鳥のイメージがピッタリくる。XR 2号の表紙はCharestの描くNight Crawler。良いんだけど印象は1号のものの方が強い。Variant(中身は同じだけど表紙違う)が出ても絶対Charestの描く表紙が使われている普通のものを買うべき。
一方のAsrar。どうも彼の画は大人を描くと駄目だな。出だしのHeatherという少女はよく描けている一方、Namorに安定感がない。2号を読んでも1ヶ月前に感じた印象と同じものを感じた。
続いて粗筋。ミュータントを国家と見做し、ミュータントに対する国連の決議に参加する権利を得ようと、Jean Greyが国連で演説する。その直後イギリスの国連大使の頭が爆発する。嫌疑はJean Greyにかかる。XR 2号ではWakandaに逃避しているX-MENはTrinaryなるミュータントからの救援依頼を受けインドへ向かった。
今回の話では最近の国際的な話題に関する作者の意見が反映されている。まずは、妊婦の胎内にいる赤ちゃんを検査しようとする動きにたいするもの。これは難しい問題。明らかに作者は障害を持って生まれるとわかっている赤ちゃんを堕胎することに反対。
もう一つはイギリスのEUからの離脱に対する批判。こちらの方は、揶揄程度かな。
XR 1号でのNIGHT CRAWLERとJeanとの会話。N “Try not to die again.” J “Sure. But only because you asked so nicely.” Jeanの優しさが感じられる好きな台詞。
Nezhnoなるミュータントの凄い力の解説をJeanから聞いた後のX23とHONEY BADGER(なんだこのコードネーム)の会話。23 “I sense a “but” coming…” HB “Sensing approaching butts would be a weird mutant power.” Nezhnoの力は強いのだが、代償があるということを行間から読み取って、Butと使ったX23。これに対しHBはbutt(お尻)が近づいてくるという風に解釈した(もしくは冷やかしたのかな)。
残念ながら話の方はそれ程わくわくしないな。またSentinelかよみたいな。