アメコミとラーメン

気が利いた台詞が気に入った、X-MEN



ご用達から矢継ぎ早にアメコミが到着して、先月の枯渇感は何だったんだって感じ。そして、読むもの読むもの結構面白い。今回はご多分に漏れず面白かった形容詞のないX-MEN 38号、39号について。

両号とも筋書きをSeth Peck、画をPaul Azacetaが担当。それから、表紙はDavid Lopezの手によるもの。Davidは結構X-MENの表紙を描いているな。あとNew Mutantsのも。39号のDominoが拳銃を持っている表紙も良かったのだが、これからの話がどんなものかを象徴的に描いている38号の表紙を添付画像に採用した。一方中身の画を描いているPaulは、2010年にAmazing SPIDER-MANの画を描いていた人だ。David Mazzucchelliを彷彿とさせる画が特徴。Paulの画の方が好きだけど。人物の表情が好きだな。

一方話の方は、X-MENのメンバーDOMINOとDAREDEVIL("DD”)が謎の武器商人を追って暴れまくるもの。

いつものように、気に入った場面、台詞を書いていこう。まずは、武器商人Armitageが経営するカジノ(何故か日本ではカジノなのだが、英語だとsの発音は濁らない。)が妙。Marvelに登場する悪人共に、娯楽を提供する悪の巣窟。時代劇によくある賭博場みたいだな。しかし、ここでは、悪人でも回りの人に迷惑をかけちゃいけないことになっているみたいだ。言われてみれば、当たり前なんだけど、悪人でもってところが好きだな。このカジノ、前にもどっかに登場してなかったっけかな。

そして、このカジノにはある仕鰍ッがもっと面白い。ここの目的は、悪人に安全な場所を提供して儲けるだけじゃない。来客の武器の仕組みをパクって、それを大量生産して、第三者に売却するのが本当の目的。頭良い。

武器商人の動機は、もう一歩なのだが、彼が不幸へと転落していく様をPaulが画で象徴的に描いているシーンが好き。一つは初めのコマではブランコに娘を乗せ仲睦ましい図。次にそのブランコが空になり、背景が暗くなる図。もう一つ。奥さんは殺されてしまうのだが、娘さんがその後に亡くなったことを表すのに、奥さんと娘さんの分で花束が2つあるシーン。Sethのアイディアかもしれないが、これら2つのシーンは印象的だな。

最後は気に入った台詞。まずはDDのもの。Confidentiality is my other super power.そうDOMINOに自分の正体を明かしたわけではないが、彼の正体は弁護士のMatt Murdock。顧客の秘密を守ることは弁護士の特権だよね。そして、もう一つDDがDOMINOをデートに誘った後にDOMINOがさらっと断る台詞。In your dreams.日本語にも素晴らしい表現は沢山あるけど、この英語ならではの台詞のセンス良いな。英語圏の人が羨ましい。
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