今月も新しいアメコミが到着。いつもの儀式、Amazing SPIDER-MAN (“ASM”)を最初に読み終えたので945(51)号をレビュー。
筋書をZeb Wells 、前半の画をEd McGuinness、インクをMark Farmer他多数、エピローグの画をTodd Nauckが担当。添付画像の表紙は通常版の表紙でMcGuinnessが担当。デザインはまずまずかな。今回の敵Sinister Sixが散りばめられている。
まずは、粗筋から。Green Goblinに戻ったNorman Osbornが所有するLiving Brainを狙うDoctor Octopus (“Doc Ock”)を始めとするSinister Six。Goblin化したSPIDER-MAN の向かった先はSinister Sixの隠れ家。一方Living BrainもSPIDER-MAN を救うべくOscorp を抜け出した。
どうも悪堕ちしたヒーローの話は昔から好きではないのだが、Wellsの話の持っていき方は面白いな。さて、前回の疑問はあっさり解決。なんでSPIDER-MANはGoblin化したのか。1980年代からHobgoblinが洗脳に使っていた機械Winkler DeviceがPeterに使用されたようだ。最後のSPIDER-MANの台詞がそれを象徴している。”Norman didn’t took my soul. He took my mind.” 新たな疑問も生まれた。いつこの機械を使ったんだ?
気に入った台詞やシーンを紹介。悪人同士の脅しの応酬。Norman “You’ll die.” Doc Ock “I very much doubt that. I’ll see you soon.” Norman ”No, I don’t think you will.” Normanには秘策即ち悪堕ちしたSPIDER-MANがあるからこその自信なのだが。
Normanの台詞。”I’m not in the habit of revealing my employees’ whereabout when they utilize their P.T.O.” P.T.O.は有給のことだった。普段略称で使わないから忘れていた。
MS. MARVELことKamalaが目的かわからないがPeterの行方を教えてもらうためNormanに電話したシーンでKamalaが敢えて普段使わない呼称”Mr.O”をNormanに使ったシーン。Kamalaはわざとこれを使うことでかまをかけていた。成程。面白い。
さて、本題のSinister Sixとの戦いは、Normanの入れ知恵もあるのか、SPIDER-MANの圧勝。それはそれで面白いが、ファンが求めているのは簡単に悪人が倒されていくような単純な話ではない。また、6人のメンバーは一人でも苦戦するような相手なんだからちょっと不満。