アメコミとラーメン

Walter Simonsonの初期のTHOR、1977年のTHOR 260号、261号

Walter Simonsonの初期の画を見たくて。1977年に出版されたTHOR260号、261号を読んだので早速レビュー。最近出版されているアメコミはかろうじてX-MENとその姉妹誌とAmazing SPIDER-MANに限られていて極端に出費が抑えられている。そして、円高の時にドルを買い込んでいて決済はそのドル決済。だから昔の作品を買っても大した金額にならない。

筋書をLen Wien、Tony Dezuniga、画をSimonson、261号のインクをErnie Chan がそれぞれ担当。添付画像は如何にもSimonson らしい261号の表紙。まだまだこの時期のSimonsonの画は完成途中なのだが、この表紙なんかは現代の彼の画に近いな。本編で言えば、Balderの画や彼がExecutionerに投げられるコマ等が彼らしい構図で非常に良い。Kirbyに影響を受けているけど、Kirbyとは違う。

一方、Chan。懐かしい。オイラが覚えているくらいだから邦訳版で何か読んだかな。彼がインクを入れた261号のTHORはCONANっぽくなっちゃってるのが笑える。

粗筋。ちょっとこの時代、Asgardの人々を守っているのが前述のBalder。そしてTHORはOdinを探して外宇宙を冒険中。お供にSif、やWarriors of Three、Recorderを従えている。

Kirbyに影響を受けていると描いたが、何か巨大な魔人や惑星をKirbyっぽく描いているのを楽しんでいるように思える。(あくまで推測だが。)見開き2ページを使って宇宙の墓場が描かれているシーンなんか凄く良い。261号では特に1ページ目と2ページ目、3ページ目の見開き2ページを使った巨大な壁の画が凄い。それから巨大な大砲もか。

気に入ったシーン、台詞等を紹介。この時代になると、ノルンの女王Karnilllaは公然とBalderを助けている。楽しい。それに対する陣営がEnchantressとExecutionerのコンビ。EnchantressとKarnillaの魔術対決シーンは見どころだ。

260号でわからないのは、Enchantressに操られている兵士たち。実は鎧だけで中身はない。だとしたら何故焚火をする必要があるんだろう。会話がないことに気が付くBalderは中々良い観察眼なのだし、Enchantressに仕業なのは確かだが、口がないから喋れないんだよね。

Volstaggの大口はいつも楽しい。周りの人は皆良い人だよね、ハイハイっと言って、彼の大口を聞き流すんだから。 

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