allegretto

“雪うさぎ”が日々の小さな他愛もない様な事を書いていきます。
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9月27日

2010-09-29 | だいありぃ
 けいおん!!の最終回,なかなか良かったですね.梓は朝から柱に頭をぶつけたり,放心状態だったり,「卒業しないでください!!」なんて3年生の4人に泣きついたり……梓らしくないですよね.いや,梓らしいといえば梓らしいのか?手紙を4人分律儀に書いてくるあたりとか.残される側は1人だし,当然といえば当然.来年はどうなるんだろうね.送られる側の4人も,梓のために曲を作り,それを本人を前に演奏するのはなかなか素晴らしい4人じゃないですか.演奏中,音楽室に入らずに待ってるさわ子先生と和も,なかなかいい演出.そんでもって,ラストはふわふわ時間のイントロで締めるとか,京アニもいい演出しますよね.いや~,いい最終回でしたとさ.



 さわ子先生の「消せないじゃないのよ」は,教師であり卒業年次の担任の私にとって,重すぎる言葉.やめてよ……寄せ書きの詰まった黒板なんて,私だって消せないよ…….

9月18日

2010-09-18 | だいありぃ
 今日,万代のシネウインドで,橋本紡原作の『半分の月がのぼる空』の実写映画版を見てきました.大学時代に電撃文庫で原作を読んだ私としては,是非とも見ておきたい作品だったので,学生とのエンカウントを覚悟しつつ,万代のシネウインドへ.

 さて,映画版『半分の月がのぼる空』についての医学的考察.Wikpediaによると里香は心臓弁膜症とのこと.映画中では「心臓に穴が開き,心臓の力も弱い」とのことだったので,三尖弁閉鎖症(TA)に心房中隔欠損(ASD)を合併したものだろうか?ただ,TAとASDの合併症例ならばFontan手術となるわけで,通常ならばON-Pumpになるはず.映画中ではバイタルサインモニタから心電の音が聞こえていたから,おそらくOFF-Pumpでの手術.確かに,OFF-PumpでFontan手術をやってる先進的な施設はあるにはある.だけど,若葉病院ではそこまでできないはずだし,そもそも,里香の父親が里香と同じ病気で「手術中に心臓が止まった」のなら,それはOFF-Pumpでの手術中に心臓が止まったことになる.ON-Pumpなら人工心肺移行時に心臓を止めてしまうからね.ということは,里香の場合はTAとASDの合併ではない可能性が高い.さらに,里香は裕一と病院内を亜希子から逃げ回ってる時に,裕一の手を引いて走り回ってた.すなわち,そこそこの心機能は残存している筈である.TAとASDの合併でそこまで心機能が高いとも思えず,里香の病気はいったい何だったんだろうと謎になるわけ.

 しかし,「小夜子」という名前が一回も出てこなかったことには驚き.彼女はDCMで亡くなってる筈で,夏目吾郎にも多大なる影響をしているのに,名前すら出てきていない.謎だ……謎すぎる…….

 そんでもって,映画のシナリオと,原作のシナリオがいろいろと違いすぎて,原作ファンとしてはちょっと残念.でも,別のストーリーとしてみれば,なかなかいいお話なので,見ておいて損はないかと.

 ちなみに,劇場では学生とのエンカウントはなくて一安心.よかったよかった.

9月13日

2010-09-13 | だいありぃ
 そろそろ前期の講義も終わり,後期に入ろうという今日この頃,私の業務も多忙を極めるばかり.期末テスト問題を作って,その対策問題を学生に配布して,試験監督をやって,そんでもって学生からの「ここわかりませ~ん」という質問にこたえて…….いや~,教師って忙しい職業ですよね.自宅に帰っても,自由な時間になるわけでもなく,基本的には講義資料を作ったり,演習問題を作ったりと,自分の時間がなかなかとれません.後期が始まると,もっともっと忙しくなるんで,覚悟を決めて臨まないといけませんねw

 誰か,私に睡眠時間をくれ……orz

9月11日

2010-09-11 | だいありぃ
 学生実験で使ったブタの臓器が手に入ったので,その臓器でデモ実験をやってきました.とは言っても,その臓器を使った学生実験は5日前.冷蔵庫から取り出してきた臓器は,見た目にはフレッシュでも,その香りはなかなかデンジャラス.ラテックスグローブで手を守りつつ,臓器の入ったポリ袋から取り出したのは,肺と腎臓.この二つの臓器を使って,学生たちを前にデモンストレーション.

 まずは肺.人工呼吸器を肺につなぎ,肺の伸展を観察する実験.気管がついている肺であれば,気管に直接人工呼吸器のチューブを差し込んでもよかったのですが,それだと,ただ肺全体が進展するだけで,面白みは少ないわけです.今回は,ちょっと肺の内部まで切開し,気管支に人工呼吸器のチューブを差し込んでみました.PEEPを上げて人工呼吸器を運転すると,チューブを差し込んだ気管支の支配領域だけが膨らむんですよね.そして,見る見るうちに組織の色が変わっていく様子もわかるんですよね.これを学生に見せるとなかなか興味深く見てくれて,なかなかいい感触でした.

 ただし,肺という,大きさに対して表面積が大きな臓器ですから,そこの表面積のぶんだけ,腐敗のもととなる微生物たちがたくさんいらっしゃるわけでして………………

 人工呼吸器のチューブを肺から抜いた瞬間,あまりにもデンジャラスな香りが漂ってくれるわけですよwww

 私も学生も耐え切れず,そそくさと実験は切り上げました.うわー,次回からはもっとフレッシュな臓器を使わなきゃいけないなぁ…….



 そのほかにも,腎臓を使って,電気メスのデモをやりましたが,やっぱり生の臓器は電気メスの切れ味が抜群に良かったですね.いつものデモ実験で使ってる魚肉ソーセージとかだと,含まれる水分が少ないから,あまり上手く入らないんだよねw腎臓そのものはそれほど危険な香りはしませんでしたが,電気メスで切った後は,タンパク質の焦げた香りと合わさって,非常に危険が危ない香りになっていましたとさw