一笑一杯

人生は勝ったり負けたり。焦らず楽しい人生送りましょう。

親父の唄 ②

2019-11-21 02:29:00 | 日記
親父が他界した事を日々実感する事となった。早起きして日々御膳にご飯を盛り、供え、日曜ごとに団子を作り墓参り。カミさんには頭が上がらない。
仕事柄、なかなかその時間帯に合わせ自分の親であるのに同調出来ない事を素直に詫びることができない自分がいる。
子供が熱を出して旦那が仕事を早退して自分が迎えに行く事が出来ない環境に似ている?!当然カミさんのあたりは強いはず。
「ありがとう、いつもすまないなぁ」
と男は言えないんだよ。

さて、親父はハーモニカが天才的だった事は前述。ズラッとキー毎に違うから何本もある。孫である私の長男が吹くつもりなのか記念に残せというのかは分からないが残せという。楽器のクリーニングしてくれるところはあるのだろうか?事は分解掃除して消毒してだろうからけっこうかかるんでしょうなぁ。
モロに唇が当たり息が行き来する楽器だから衛生面が目には見えないが大事だ。
落ち着いたらカセットテープに残した演奏の音、またグループで活動したハーモニカクラブの音を発掘してデジタルで保管してあげたいものだ。
ところでもう一つ自分には大事な仕事がある。家系図である。大体は親父が残してくれたがさらに深く簡単に誰でも観れるように今「アプリ」で作成中である。親戚のとある人が
「家系図を作りご先祖様を偲ぶ事が一番の供養となるんですよ!」
が胸に刺さっている。自分のルーツを探る事は非常に楽しい。今の自分が有るのは先代が居たから。そのDNAは確実に自分の中に生きている。


親父の唄 ①

2019-11-13 06:55:00 | 日記
🎵 おやじが全てだなんて 言いませんよ
だけどおやじもやっぱり 人間でしたよ
死んでやっと僕の胸を 熱くさせましたよ
死んでやっと僕の胸を
熱くさせてくれましたよ

この歌は吉田拓郎の 「おやじの歌」の歌詞である。
5〜6番まで有るのですが何故が最後の歌詞だけが覚えている。




僕の親父は酒も飲まず、というか「飲めず」が正解かもしれない。そして明るい。ハーモニカが大のお得意。2本使い吹きこなす。普通は音の低い方を左から右に吹いていくのだが親父の場合は物心ついた時から自己流だったんでしょう、真逆だった。
よそに録音するテープレコーダーなど無い時にうちは大きいデッキがあり自分の声を録音して楽しんでいた。昭和40年頃の話である。
初めて聴く自分の声は恥ずかしいものだ。
思わず赤面してしまう。
中学生になると直ぐにフォークギターを買ってくれた。モーリスの1万5千円のFー15。そして高校生になるとモーリスの4万のモデル。同時に剣道で国体に出る事になった時には25万もする防具をすっと買ってくれた。それ自体が贅沢なのかもしれないが高校生の頃は当時の初任給が6万くらいの時だ。今に換算すると高校生の僕に80万の防具を買ってくれる感覚だ。
本当にいまの自分が有るのは親父のおかげだ。
バンドの練習していても何も言わずやってる事を観ているだけだったが、それは彼なりの愛情だったのかもしれない。

そんな親父が先日旅だった。
享年87歳。
おふくろに会えたかなぁ。