カマラを脱いだ夜

私がカマラを脱いで、ホウ＝イの弓を手にしたのは
（つまり、Lv65になったのは）
師匠に、初めて、こっぴどく叱られた夜でもありました。



すべては

師匠に、逐一言われなくては
何が問題なのかさえも分らない、
了見の浅い、自分のどうしようもなさが
招いたこと。


幾度となく指摘されても
同じことを繰り返す、
問題点はまったく改善されぬまま。
これでは、指摘を受けても無視してる
と思われても仕方がありません。




これまで、師匠が、
これほどまでに容赦ない調子になったのを
見た覚えがありません。


常に、鷹揚で、快活で、
たとえ、どんなにムカついてても、
稚気でくるんで、
けして、感情をむき出しにすることのなかった
師匠。


その師匠に、そこまでいわれたのは
ショックですが、そうなったのは

よほど、私の至らなさが師匠を落胆させ、
あの師匠をして、どうしたものかと、
途方に暮れさせてしまったからではないか、
・・・と思います。
（いや、もう、愚鈍な弟子に
嫌気がさしてるのかもしれない）



しかし、その途中、
「好きにしたらいいじゃん」
といわれたときの恐怖といったら・・・


マジで凍りつきましたよ。
（やっぱり、嫌気がさしてるのかもしれない）


見限られたくない、

それには、

頑張るしかない
鍛えるしかない。

・・・・


にしても、

頑張ります、
鍛えてください

とはいったものの・・・


ここにきて、
自分の悪いところが
全部出てる・・・・


いつまでたっても出来なかったら・・・
ほんと、どうなるのだろう・・・・

と、絶望的な先行きすら思い浮かぶ朝でした。






クロノスの中には
不思議なことに
人生の苦楽が
全てあるようです。

今、苦しんだこの先に、
楽があることを信じて