訪問ヘルパー、二足のわらじ。

介護福祉士と経理仕事を両立中。
(旧題「独学で日本語教師になる!」)

ばばちゃん入院

2007年12月28日 | ◆高齢者介護
お世話していたババちゃんが入院しました。うちの施設ではもう対応できないほど体調が悪くなって・・・ご家族は、住み慣れた施設で最期まで・・・と考えてもいたようですが。残念ながら、うちではターミナルや看取りができるほど、ハード・ソフトが整っていないんです。そういう意味では転換期というか、ひとつの壁にぶち当たっているのかもしれないと思います。これからこういうケースがどんどん出てくるわけで、だからここで施設の方針を明確にしておかないと、施設もスタッフも共倒れてしまいそうな気がします。事実、スタッフがどんどん辞めていく一方で、超人手不足です。

日本の居住型介護施設は、おそらくヨーロッパを模しているのでしょうが、根本的な何かが違っているために模しきれていません。少なくともうちの施設はそうです。認知症高齢者のケアに重点を置いているのか、要介護度5になってもOKという介護施設であり続けるのか。「ここに入ったらすぐ呆けてしまいそうだからイヤ」と、あるババちゃんが主張して入居話がパーになったこともありました・・・客観的にみると、うちの施設はいわゆる「介護施設」という後者に当てはまりそうです。

「なんで・・・」

2007年12月10日 | ◆高齢者介護
大腿部頚部骨折、誤嚥性肺炎・・・「今年越せるかどうか」と言われているAさん。痰がからんでからんでどうしようもない。痰の吸引は訪問看護師が行っている。Aさんは痰吸引や在宅酸素を激しく拒否するため、私たちスタッフは痰吸引をしないようにと、担当医師から指示された。最近Aさんは水分をなかなか飲んでくれない。口元を固く閉じて、水分の流入を阻止する。なんとかして、あの手この手で飲んでもらうのだけど、Aさんはそのたびに「どうして・・・?」と涙目で訴えてくる。私はそのたびに説明する。Aさんは「うん・・・」とその瞬間納得してくれるのだけど、いざ水分が流れ込もうとすると断固拒否する。いつもその繰り返し。水分摂取量が落ちてきているから、当然痰の粘度が増す。ということは、その痰で窒息してしまう可能性も高まるということになる。だから私たちはAさんにお茶でも野菜ジュースでも何でもいいから、水分をとってもらいたい。でも拒否・・・。目に見えてAさんの残されたADLは低下していく。

以前に、もっと医療ケアできる施設に移るという話を聞いたのだけど、今のところ何の情報も入ってこない。ご家族はどうするつもりなんだろう? Aさんにどんなふうに余生を過ごしてもらいたいのだろうか。そういう心情を含めた情報は入ってこない。ケアがなかなか上手くいかず、医療ケアにも限界があるウチの施設でどうしろというのだろう。私たちスタッフは毎回戸惑っている。

もしかしたら施設のターニングポイントなのかもしれない。Aさんだけではなくて、今後はこういうケースが続々出てくることだろう。いろいろ考えて試行錯誤して、自分たちなりの方針を定めていかなければ。しかしながら現実には「いまAさんがこのお茶を飲んでくれるにはどうしたらいいのか」という目前の悩みに囚われている。これはあとどれだけ続くのだろう? 途方に暮れてしまう。。。

爆笑問題ってすごいね

2007年12月05日 | ◇日本語の話
爆笑問題のニッポンの教養』見ました。太田さんが総理やる番組など、爆笑問題が出ているものはけっこう見てます。今回は社会言語学者の田中克彦氏がゲスト。番組途中から見始めたんだけど、もうチャンネル変えられなくなっちゃって(笑) とにかく興味深くて面白かった! 日本語教育能力検定の試験勉強をやっているとき、いろんな本を読んだけど、そのころの記憶がよみがえってきました。いやぁ、やっぱり日本語って面白い。言語ってスバラシイ。

今日放送したのは→FILE020:「コトバから逃げれられないワタクシ

今年の検定試験は終わってるから、受験した人で番組を見たひと、けっこういるんじゃないかしら。。。

悪を選んでしまう?

2007年12月04日 | 雑 記
先輩スタッフAさんが職場からタクシーを使ったときのこと。

その運転手がこんな話をしたそうな。
「こういう施設でけっこう虐待なんかあるみたいだよね~」

Aさんはその話にのらずに「そんなことないですよー」とかわしたそうだ。ちなみに私の勤務先では拘束ゼロを推進しています。運転手さん、週刊誌の読みすぎじゃないですかね^^;

良い話より、悪のある話のほうが好まれるのは仕方ないのかな。週刊誌なんて、芸能人のゴシップとか嫁姑の戦いとか離婚記事とか殺人事件の裏話とか・・・そいういうダークな話題に満ちているもの。人間の本能なのでしょうか、自分より下に思える話題を選んでしまうのは・・・。


それにしても、こんなふうに無責任な会話をしてるのだろうか。タクシー乗客と。クチコミって怖いんだよな。運ちゃんの一言に、かなりゾッとした私なのであった。。。