訪問ヘルパー、二足のわらじ。

介護福祉士と経理仕事を両立中。
(旧題「独学で日本語教師になる!」)

認知症介護での会話

2007年04月14日 | 雑 記
認知症介護に関わる仕事を始めて3ヶ月目が経とうとしています。入職当初は認知症にとまどい、入居者さんたちに翻弄されておりました(苦笑) 自分の周辺に認知症患者がいなかったので、どう対処すれば良いのか分からなかったのです。最近ようやく自分なりの寄り添い方が分かってきた・・・ような気がします。

認知症の人たち、とくに重度化した人たちには「いま、ここ」という瞬間しか認識できません。だから「今日は朝ごはんを食べたら着替えをして、車で出かけます。その前にトイレに行ってくださいね」という文、行為の前後関係は理解できません。私だったら、①朝ごはんを食べる→②着替える→③トイレ→④車にのる→⑤出発 という順序を思い描くと思います。しかし認知症の人だと、おそらく最後に言った「トイレ」という認識のみが残ることと思います。

施設で認知症の人たちに接するとき、私が心がけているのは「いま、ここ」を伝える、ということです。「さっき」「明日」と言っても分かっていただけないし、もし「そんなこと言ったって分からない」と不安を感じさせてはいけません。なので「昼ごはんですよ」「トイレに行きましょう」「座ってください」というような短文で状況を説明するようにしています。ここでは一つ一つを伝えて積み重ねて・・・という言葉かけをしているのです。

近い将来、外国から介護士助っ人が来るという話がありますが、こういった認知症患者への理解・接し方は履修カリキュラムに入っているのかな? 日本はこれから認知症人口が増えていきますから気になるところです。もし外国人介護士に日本語教育支援をする場合は、今日の記事をちょっと思い出してやってくださいね



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