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歯科技工管理学研究

歯科技工管理学研究ブログ
歯科技工士・岩澤 毅

小林美希 (著)  看護崩壊 病院から看護師が消えてゆく (アスキー新書)

2012年08月12日 | amazon.co.jp・リストマニア
看護問題に対する、労働ジャーナリストからの告発, 2012/8/12

By 歯職人

 看護職の労働問題が、「問題」でなかった時代は無い。少なくとも戦後、看護職の不足が言われなかっだ時代は無い。看護師の長時間労働と「夜勤」が、問題とされなかった時代は無い。
 さて本書であるが、看護職の労働問題を豊富なデータと異なる立場の様々な関係者へのインタビュー等により構成されている。
 自立生活サポートセンター・もやい事務局長・反貧困ネットワーク事務局長の湯浅誠氏の政策立案への接近と元内閣府参与(緊急雇用対策本部貧困・困窮者支援チーム事務局長、内閣官房震災ボランティア連携室長、内閣官房社会的包摂推進室長)としての行政経験を観察する機会を得た2012年時点での読者にとって、「崩壊」を声高に叫ぶ本書の論調には、ある種の「またか」感があるだろう。
 現場を知る看護職者からの政策提言が、期待される。

http://www.amazon.co.jp/gp/product/4048700871/ref=cm_cr_mts_prod_img

カンゴホウカイ ビョウインカラカンゴシガキエテユク アスキーシンショ
アスキー新書
看護崩壊―病院から看護師が消えてゆく


小林 美希【著】
アスキー・メディアワークス (2011/01/12 出版)

255p / 18cm
ISBN: 9784048700870
NDC分類: 498.14

価格: ¥800 (税込)

詳細

医療制度に翻弄され、ギリギリの人員で長時間の夜勤をこなす看護師たち。
多発する流産やうつ、過労死、これら心身の疲弊から年間10万人以上が離職し続ける現場は、超高齢化社会となる日本を支え切れるのか?
医療崩壊が叫ばれるなか、医師不足の陰で見過ごされてきた看護師問題。
その深刻な実態と今後の対策を徹底追求する、初めての警告の書。


第1章 医療崩壊を加速させる「看護師不足」の深刻さ(医師不足の陰に隠れる看護師問題;「2025年問題」を支えきれない ほか)
第2章 夜勤と2交代勤務の増加が現場をむしばむ(失われる母性保護;「職場流産」の実態 ほか)
第3章 制度に翻弄される看護師と患者の悲劇(制度に左右される看護労働の実態;点数のつかないオペ室の疲弊 ほか)
第4章 やりがいと苦悩のはざまで―看護師が消える理由(L字カーブの就業率;激務の中、無力感―新人看護師の苦悩 ほか)
第5章 命を守るため今こそ看護問題と向き合おう(職場単位でできることは何か;労使の新しい形を築く ほか)



著者紹介

小林美希[コバヤシミキ]
1975年茨城県生まれ。水戸第一高校、神戸大学法学部卒業。株式新聞社、毎日新聞社『エコノミスト』編集部記者を経て、2007年よりフリーのジャーナリスト。若者の雇用、結婚、出産・育児と就業継続などの問題を中心に活動。著書に『ルポ 正社員になりたい―娘・息子の悲惨な職場』(影書房、2007年日本労働ペンクラブ賞受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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