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札幌・円山生活日記

「料理とワイン Bontemps(ボンタン)」(その2)

店名の「Bon(良い)Temps(時間)」の通り「料理とワインを楽しんで良い時間を過ごす」をコンセプトとするフレンチの店。南円山の住宅街に潜む古民家をリノベーションした居心地のいい空間で素材を活かしたシンプルかつストレートな料理が味わえます。隠れ家感も満載です。

本日は「 Bontemps(ボンタン)」でディナーです。外での夕食は久しぶりです。実は前回の昨年9月に訪問した際に「札幌市飲食店未来応援クラウドファンディング(第3弾)」で食事券を購入したと書いたのですが都合によりまだ消費できていませんでした。期限も迫ってきたことから本日の訪問となりました。当日は予想もしなかった悪天候で店までたどり着けるかと心配したのですが夕刻には雪も止み深く積もった雪を踏みしめて参りました。場所は地下鉄「円山公園駅」からでは「裏参道」から「西25丁目通り」に入って南下し「スペインレストラン  "エル・シッド"」 (https://blog.goo.ne.jp/akira-ka/e/7cadeba0cbcbcb2e27e202cec0251728)を超えて次の信号を左折します。「南6条通り」をしばらく歩いて左手にある「南6条西郵便局」を超えた次の交差点(信号なし)を右折して更に住宅街の中通りを左に入ったところに小さな店の看板があります。かなり判りづらい場所です。これまでの訪問店の中で最も「隠れ家感」のある店です。
こんな小さな看板です。しかも通りの入り口からは雪で見えづらくなっていました。

通りから看板に沿って私道を入った奥の一軒家です。明りを目指しましょう。
開店直後の18時に入店。店を入るとまず右手にキッチンとカウンター席が4席。
中程の席に着席。奥は4人掛け席1卓と6人掛け席1卓。古民家を改装した落ち着いた良い雰囲気のお店です。
当日の「スペシャルメニュー」。夜のメニューはアラカルトか「おまかせ」のコース料理(7,000円+税、以下同じ)のみということで「量を少な目で」とコース料理を予約しました。結果的には良い素材の適量のコースでご配慮に感謝です。
アミューズは「コンテチーズのファーブルトン」。もっちりしたチーズ味の一口プディング・ケーキのようで胃を刺激する良いスターターです。
冷前菜は「塩水ウニ、キャビア、カブのムース コンソメジュレ仕立て」。4種の素材単独でも美味しいですが混ぜ合わせて食べると複雑に味わいが増します。
温前菜は「真ダチのムニエル 焦がしバターソース」。カリっと焼かれた濃厚な真ダチに焦がし味が良く合います。このあたりで本日のコースの出来栄えを確信します。
魚料理は「金目鯛と帆立貝のソテー 菜の花、百合根、芽キャベツのスープ仕立て」。これはそれぞれの味わいをストレートに楽しむ一品で最後にほんの少し残ったスープは素材の味わいが染み出た贅沢な味です。パンのお替りが必要です。
肉料理は「黒毛和牛 知床牛ランプのグリエ フォアグラのソテーに黒トリフのソース」。付け合わせはジャガイモのムース、ダイコンと牛蒡に山芋のソテーです。
ランプ肉とフォアグラのアップ。濃厚なフォアグラと噛みしめる味わいのレアのランプ肉を一緒に食べるとベストマッチです。野菜もそれぞれ良いアクセントになっています。

ワインは白の「アルザス ジョンティ ヒューゲル 2018」(850円)から始めて赤の「M シャプティエ ペイドック・ルージュ 2017」(700円)と「ジョセフ・フェブレ ブルゴーニュ・ルージュ 2019」(1,000円、写真)をいただきました。ワイン・リストも見せてもらったのですが仲々魅力的な品揃えです。特に1998年の「シャサーニュ・モンラッシェ・ルージュ」(9,000円)には眼を惹きました。
デザートは「あまおう苺のシュークリームにミルクのアイスと苺のソルベ添え」。シュー生地が焼きたてかパリパリです。おまおう、生クリームカスタード、アイスにソルベ、それぞれ爽やかで良い味です。
食後の「エスプレッソ」に小菓子「チョコレートのトリフとサブレ」。苦味の効いたエスプレッソと濃厚な小菓子で最後まで行き届いた味わいでした。満腹、感服しました。
大変「良い時間」を過ごし大満足で帰宅です。お店のある中通りへの入り口付近を振り返って見たところですが月がきれいでした。しかし全くの住宅街で知らないとレストランがあるとはとても思えない感じですね(店は左の中程のガレージ屋根の奥です)。

料理はコースを通して大変美味しく、また、気さくなご夫婦による接客も心地よいものでした。併せてこの閑静な住宅街内の隠れ家感と古民家の風情ある落ち着き感は何よりも差別化要素で魅力です。地の利で不利な点もあろうかと思いますが常連になって通いたいと思いました。ご馳走様でした!

「Bontemps」
札幌市中央区南6条西21丁目3-8 011-206-9227
https://www.facebook.com/Bonbontemps
営業時間:午前11時~LO午後1時30分 午後6時~LO午後11時
定休日:月曜日、火曜日~木曜日のランチ
(2021.1.30訪問)

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(その1)(2020.9.19訪問) 
この店は近くの和食の「御料理 ふじ田」(https://blog.goo.ne.jp/akira-ka/e/97a925d4b4607b9f0a0794d9916447f3 )を訪問した際にご主人から教わりました。後日の訪問を予定していたのですが、本日の目的の店が臨時休業だったため予定を繰り上げて参りました。場所は地下鉄「円山公園駅」からも「西18丁目駅」からも南方向へ徒歩15分程度でしょうか。円山の閑静な住宅街の一角の隠れ家的な店で気を付けていないと通り過ぎてしまいそうな中通りの私道の奥にあります(下の店の名刺の地図をご参照ください)。

私道の入口付近にある店の看板。うっかりすると見落としてしまいます。

看板の⇒に沿って私道を入った奥の一軒屋がお店です。

お昼のメニューは「前菜+スープ+魚料理or肉料理+デザート」のAコース(2,500円、税抜き以下同)か「「前菜+スープ+魚料理+肉料理+デザート」のBコース(4,000円)の2種類。本日はAコース×2に魚と肉をそれぞれ注文しました。

「前菜」の「魚介類とお米のサラダ」です。ムール貝や海老、烏賊等の魚介類とトマト、キュウリ、オクラ等の野菜がイタリア産中粒米の冷製リゾット風で出てきます。さっぱり爽やかなお味です。
「スープ」は「とうきび(恵味)のポタージュ」(写真なし)でこちらはとうきびの濃厚な味わいです。

「魚料理」の「平目のムニエル 具沢山野菜と豆のスープ仕立て」。立派な平目があっさりスープ煮した野菜等の上に乗っかっています。身厚な平目はシンプルな味付けでもしっかり旨味が感じられます。

「肉料理」の「北海道産鶏のバターロースト レモンを添えて」。鶏の胸肉が使われていて皮はぱりっと中はしっとりと仕上がっています。焦がしバターの風味も良いのですが、個人的には淡白な胸肉にはもう一味欲しかったです。

食中酒のグラスワインは白・赤とも数種類から選択でき、白はコート・デュ・ローヌ・ブラン・べルルーシュ 2018/ ミシェル・シャプティエ(Cotes du Rhone Blanc Belleruche)(グルナッシュ・ブラン主体)、赤はコート・デュ・ローヌ・ルージュ・べルルーシュ 2018/ ミシェル・シャプティエ(Cotes du Rhone Rouge Belleruche)(グルナッシュ/シラー主体)(各850円)をシャプティエの点字付きボトルに惹かれてお願いしました。

「デザート」の「ブルーベリーと巨峰のムースとヨーグルトのソルベ」。あわせて網走市「はぜや珈琲」のエスプレッソをいただきました。

全体的には素材を活かしたシンプルかつストレートな味付けの料理でした。こってり系が好みの人には合わないかもしれませんが、基本的には食中も食後も快適な感じで「料理とワインを楽しんで良い時間を過ごす」ことができました。ご馳走様でした。

なお、現在、「札幌市内の飲食店を応援しよう!」と札幌市の助成で「札幌市飲食店未来応援クラウドファンディング」が実施中です(https://actnow.jp/feature/sapporo_food3 )。札幌市の飲食店を対象に、1,000円の支援につき1,300円(650円×2枚)のお食事券が受け取れるということで、「Bontemps」さんを支援させていただきました。次回はお食事券利用で参りたいと思います。

「Bontemps」
札幌市中央区南6条西21丁目3-8 011-206-9227
https://www.facebook.com/Bonbontemps
営業時間:午前11時~LO午後1時30分 午後6時~LO午後11時
定休日:月曜日、火曜日~木曜日のランチ
(2020.9.19訪問)

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