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札幌・円山生活日記

市民の手作りによる雪と灯りの街~「第25回小樽雪あかりの路」~

明治期より北海道経済の中心都市・港湾都市として発展した「小樽」。運河や倉庫、銀行などの歴史的建造物が多く残る歴史溢れる街です。その小樽でボランティアや市民による手作りで続けられてきた「小樽雪あかりの路」。「さっぽろ雪まつり」に続く北海道の冬の風物詩として2月11日(土)~18日(土)の予定で開催中です。期間中延べ12万本もの素朴なキャンドルの灯りが小樽の夜を照らし出します。 

今日は初めての「小樽雪あかりの路」見物に小樽にやってきました。2020年7月に札幌に転居して翌年2021年「第23回小樽雪あかりの路」はコロナ禍で中止、次の年の2022年「第24回」はホテル等も手配し開催を待ったのですが結局はメイン会場を設定せず町中でろうそくのあかりを灯す形で開催となり訪問を取りやめました。本年は幸い「第73回さっぽろ雪まつり」と同様に会場を設けての実質3年ぶりの開催となり期待しての初観覧となりました。当日は自宅近くのバス停「円山第一鳥居」から高速バスに乗り小樽駅前まで50分ほどで到着、「ワイン&カフェレストラン 小樽バイン」で小休止の後、「小樽雪あかりの路」の点灯時刻の午後5時を待って街中を散策しました。「小樽雪あかりの路」は多くのボランティア・スタッフと市民によるイベントということで幻想的なキャンドルの灯りとともに、一つひとつ手作りで設置したキャンドルに点灯し雪風で消えたら再び手で点灯する「手作り」作業に大層感激するイベントでした。


「小樽雪あかりの路」公式パンフレット表紙。
‟北海道小樽市の冬の風物詩「小樽雪あかりの路(みち)」が11日、小樽運河などで開幕し、雪の街をロウソクの光がやさしく包んだ。今年で25回目。コロナ禍の影響で3年ぶりの通常開催となった。
 今年は運河完成から100年を迎えるため、運河会場を旧北海製罐(せいかん)第3倉庫のある北運河エリアまで延伸。浅草橋付近では約200個の浮き玉キャンドルが水面を照らした。(読売新聞より)”

【小樽堺街通り商店街】

「小樽雪あかりの路」は小樽運河、旧手宮線、小樽芸術村、天狗山のメイン会場のほか各商店街などでも開催されており散策ルートの関係上、先ず「小樽堺街通り商店街へ。商店街入口付近の「小樽 浪漫館」。

「小樽 浪漫館」に沿った「古発川」周辺エリアの「オコバチリバーライト」(2月4日(土)〜28日(月) PM5:00〜PM9:00)。


小樽堺街通り商店街」も多くの人が歩いていました。コロナ禍の頃の閑散とした商店街がうそのようです。
「小樽出世前広場」。
路地内には雪像が並び人気のフォトスポットになっていました。

『千と千尋の神隠し』の「カオナシ」ですね。 
隣の「□○(カクマル)堂小樽」前の「トトロ」。

同じく「□○(カクマル)堂小樽」前。
各店舗前にも‟雪あかり”が灯されていました。
適当なところで運河方向へ戻ります。

【小樽芸術村会場】
「小樽芸術村会場」の入口付近。
会場には大きな雪のすべり台が設置されている他ココアの無料配布などもありました。
係の人が「大人の方も滑れますよ!」と誘っていましたが利用者は子供たちです。

【運河会場A/B】
「浅草橋」から見た「小樽運河」。
「浅草橋」から「中央橋」までが「運河会場A」で河面に浮き球キャンドルが吊るされています。
「浅草橋」から「中央橋」方向へ移動。運河脇の散策路には数々の‟雪あかり”が目を楽しませてくれます。






途中の「チームオブジェエリア」には雪のオブジェを作るボランティア作業に参加している外国の方々がいました。
こちらは台湾の団体「友好(ヨーハオ)」のチーム。隣には韓国の団体「OKOVO(オコボ)」チームのオブジェがありました。
台湾・韓国からのボランティアは、飛行機代・食費は自己負担、小樽に滞在する1~2週間の宿泊料金を実行委が負担するという形での参加だとか。何とも有難い話です。

散策路から「浅草橋」方向を振り帰って見たところ。
「中央橋」方向。

「中央橋」下のクルーズ船内では何やら撮影が行われている様子です。
船内の炬燵布団には「OMO」のロゴが書かれていますので近くの星野リゾート「OMO5小樽」の企画する「小樽運河こたつクルージング」 のPR映像の撮影だったのかも知れません。
「中央橋」上から「浅草橋」方向を見る「小樽運河」。

「中央橋」上の“雪あかり”。

「中央橋」から「竜宮橋」方向の「運河会場B」。
「光の回廊」。

「運河会場B」の散策路。様々な形の“雪あかり”が並びます。

【北運河雪あかり横丁】
「竜宮橋」から「北運河」一帯は今年初めて会場となった「北運河雪あかり横丁」。
暖かい飲食物を販売するテントが並びます。
身体の内外から暖を取るに良い場所のようです。でも今日は特に寒さを感じますので早々に「運河プラザ」に戻ります。

【運河プラザ】
「運河プラザ」前に置かれた火事があると消防自動車に飛び乗り活躍したという「消防犬ぶん公」像。
「運河プラザ」は国際インフォメーションセンター(観光案内所)、お土産コーナー に喫茶コーナーがあります。
以前NHKの小樽運河保存の歴史を特集したドキュメンタリー番組で喫茶コーナーのマスターは保存運動を牽引した元リーダーだと紹介されていましたが、そのマスターもカウンターの客も渋い雰囲気でした。

館内には観光キャンペーン「小樽ゆき物語」の一環として設置された「ワイングラスタワー」が目を惹きます。設置期間は2月19日(日)まで。

「硝子の街 小樽」に相応しいイメージシンボルとしてワイングラス約2,000個を積み上げたタワーで彩りを変えていきます。


傍らには「小樽潮風高校Project」のキャラクターが佇んでいます。
 
【中央通り】
「運河プラザ」から「JR小樽駅」へ向かう「中央通り」の雪像と灯り。

【都通り商店街】
「都通り商店街」。屋根付きアーケードですが雪が吹き込んでいます。
アーケードには榎本武揚・元外務大臣の垂れ幕が下がってます。 明治期に北海道や小樽の発展に寄与したとのことで商店街内には「あやかり武揚(ぶよう)さん」という石像もあります。
アーケードのイルミネーション。

「JR小樽駅」。
小樽名産・北一硝子のランプが飾られる駅構内は観光客を中心に多くの人出でした。

駅舎入口にある「むかい鐘」。昔は列車の到着を知らせるために上り列車には2打、下り列車には3打と決めて鳴らされていたそうです。以上で「第25回小樽雪あかりの路」観覧終了。大変結構でした。丁度運よく購入できた駅構内売店コーナー「小樽なると屋」で人気の鶏半身揚げを土産に駅前のバスターミナルから高速バスで帰路に着きました。ありがとうございました。

「第25回小樽雪あかりの路」
開催期間;2023年2月11日(土)~2月18日(土)17:00~21:00
開催場所;運河会場ほか市内一円
所在地;北海道小樽市
電話番号;0134-32-4111/内線7267(小樽雪あかりの路実行委員会事務局(小樽市産業港湾部観光振興室))
(2023.2.14訪問)

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