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札幌・円山生活日記

北海道大学写真部冬展@札幌市資料館

2020年12月に国の重要文化財に指定された「札幌市資料館」。札幌控訴院として1926年(大正15年)に札幌軟石を使って建てられた貴重な建物です。館内には、控訴院時代の法廷を復元した「刑事法廷展示室」、「まちの歴史展示室」などとともに貸室として「ミニギャラリー」があります。現在、「北海道大学写真部冬展」(「新人展」、「青展」、「動物展もふもふ」、「季節の移ろい」、「卒業展示ちゃりんこ」、「CONTINUE After305」)が6つの「ミニギャラリー」で開催中です。

本日は「札幌市資料館」で「北海道大学写真部冬展」の鑑賞です。昨年3月に同館で鑑賞した「資料館 de ひなめぐり」が本年も開催されるのかを確認すべく同館「ミニギャラリー利用状況」をチェックしました。同イベントは3月1日(火)より開催予定であるとともに現在「北海道大学写真部冬展」が開催中であることを知りました。しかも6つのギャラリーを占用していてさぞや充実の写真展であろうと鑑賞に出かけることとしました。アクセスは地下鉄東西線「西11丁目駅」から雪深い「大通公園」内を歩いて徒歩5分ほどです。 

「札幌市資料館」。札幌軟石を使った重厚な建物です。

「札幌市資料館」のイベント案内。「北海道大学写真部冬展 」は2階の6室のミニギャラリーを占用して2月15日(火)~2月20日(日)で開催中です。ミニギャラリー1~6でそれぞれ「新人展」、「青展」、「動物展もふもふ」、「季節の移ろい」、「卒業展示ちゃりんこ」、「CONTINUE After305」とサブタイトルが付されています。

「札幌市資料館」の正面玄関。レリーフの下に「札幌控訴院」の飾り文字が確認できます。
ホール入口も重厚な札幌軟石造りです。

趣のある周り階段を2階にあがります。


ギャラリー1の「新人展」(奥)と同2の「青展」から鑑賞です。
「新人展」のポストカード。同展では様々なカメラ経歴を持つ新人の皆さんがとっておきの写真を出展しているそうです。

「新人展」の会場。以下それぞれの部屋で個人的に印象的だった作品をいくつか紹介します。

1年長尾一磨さんの《大樹の光合星》
2年茂木遥平さんの《人のいなくなった街》
1年加藤朋樹さんの《はるうつし》。水面に映ったテレビ塔台座部分と桜ですね。


「青展」のポストカード。同展では青に焦点をあてた作品が展示されています。

3年天田耕太郎さんの《Followinng the Sun》

3年服部瑞生さんの《浅い夏に、咲いた藍。》(6枚組の1枚)
2年野村康太さんの《透きとおるような》


続いてギャラリー3の「動物展 もふもふ」(奥)と同4の「季節の移ろい」です。
「動物展 もふもふ」のポストカード。同展は動物がテーマです。

2年にしむらしゅんさんの《もきゅ》

3年石丸悠理さんの《凛》


四季折々の風景の写真を集めた風景展「季節の移ろい 廻る、巡る~1年間の記録~」のポストカード。

3年石丸悠理さんの《幻想を抱いて》
1年長尾一磨さんの《距離》
2年山口竜之介さんの《道南の春》
3年天田耕太郎さんの《Everybody's Lonely》
西村俊さんの《一緒に行きませんか》


最後にギャラリー5の「卒業展示ちゃりんこ」とOBOGの写真展「CONTINUE After305」(奥)の鑑賞です。
「卒業展示 ちゃりんこ」のポストカード。

「卒業展示 ちゃりんこ」の会場。

医学部6年松下京平さんの《札幌小道御伽噺》

北大写真部OBOGの皆さんの写真展「CONTINUE After305」のポストカード。
「CONTINUE After305」の会場。
姉崎裕太さんの《旅は道連れ》
同上。

前川清太郎さんの《Resurrection‐復活‐》。以上で写真展鑑賞は終了です。久しぶりの「札幌資料館」なので館内巡りをします。

2階の「大通交流ギャラリー」。旧応接室で展望室として開放されています。四季折々の大通公園を眺めることができます。 

「写真で見る資料館」と題し古くからの写真を展示していました。こちらは大正15年(1926)に札幌控訴院として建設された当時の写真。外観的にはほぼそのまま保存されています。1階の「まちの歴史展示室」で放映されていたDVDによると第二次世界大戦末期の米軍は戦後占領支配を考え都市機能を維持するために札幌の空襲を避けたとか。それで札幌では多くの歴史的な建物が残っているのですね。 

「大通交流ギャラリー」から見た「大通公園」。正面はテレビ塔。


1階の「刑事法廷展示室」。控訴院時代の雰囲気を感じさせる法廷を復元しており、模擬裁判に活用するなど司法教育実践の場としての役割を担っているそうです。入口に掲示されている「明治・大正・昭和の主な事件」は大変興味深い読み物です。


1階の「まちの歴史展示室」の「札幌控訴院」時代の模型。

「札幌資料館」の建物紹介です。「控訴院」らしい装飾です。

帰路に際に外から見たところ。左から「真実を映す鏡」、「公平の秤と正義の剣」に「目隠しをした法の女神」が確認できました。

期待通り見ごたえのある北海道大学写真部の写真展でした。いろいろと参考になることもあり楽しませていただきました。今後も「札幌市資料館」のミニギャラリーのイベント確認を怠らないようにします。また久しぶりにじっくりと見た建物内外も魅力的でした。ありがとうございました。今後とも宜しくお願いします。

「北海道大学写真部冬展」
開催期間:2月15日(火)~2月20日(日)
開催時間: 9時~19時
開催場所:札幌市資料館2階ミニギャラリー1~6
住所:札幌市中央区大通西13丁目
料金:無料
(2022.2.17訪問) 

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