「宮の森」の住宅街に佇む一軒家のケーキ＆自家焙煎珈琲店「Cafe GIGLIO（カフェジリオ）」。シェフ・パティシエは日本洋菓子協会の初代会長を務めた久本晋平氏が昭和15年（1940年）に開いた老舗「ヒサモト洋菓子店」三代目チーフに師事されたとか。「ヒサモト」のレシピを引き継ぐケーキは予約制のホールケーキとカフェスペースが営業する土曜日にカットケーキが用意されています。
本日は「宮の森」の住宅街に隠れるように建つ「Cafe GIGLIO（カフェジリオ）」でカフェタイムです。「Aivalley MIYANOMORI（アイバレー宮の森）」や「TSURU CAFE（ツルカフェ）」の場所をgooglマップで確認していると「カフェジリオ」なる店が出てきました（周辺地図）。“こんなところにもカフェがあるんだ！”と興味深々でネット検索する店のInstagram(@miyanomori_giglio)やウェブサイト (cafe-giglio.com) がありケーキ・焼き菓子と自家焙煎のスペシャリティコーヒーの店のようです。ただし“ケーキはホールケーキの予約制”で“土曜日だけカフェスペース営業しておりますので、カットケーキを少しご用意させて頂いております”とのこと。かなり隠れた店のようで楽しそうなので土曜日を選んで出かけてきました。
店の場所は地下鉄東西線「西28丁目」駅から「山の手通」を西に進み「TSURU CAFE（ツルカフェ）」前から2つ目の交通信号（さかもと調剤薬局角）を左へ曲がり２本目の細い通りに左折したところ。三軒目の立派な洋館の一軒家が「Cafe GIGLIO（カフェジリオ）」です（地図）。
「自家焙煎珈琲豆販売店」と表には出ています。営業時間は10時～18時（定休：日曜）。
店内に入ると正面に多くの種類の焼き菓子が並ぶカウンターがあり左手には自家焙煎珈琲豆が置かれています。カウンター奥には焙煎機が見えます。ベルをチリンと鳴らすと店の方が奥から出て来られ注文と会計を先ず行います。
“土曜日だけカフェスペース営業しておりますので、カットケーキを少しご用意させて頂いております”とのInstagram紹介の通り冷蔵ケースにはカットケーキが3種類。出かけたのは午後なので午前中はもう少し種類があったのかも知れません。
店右手奥にはカフェスペースがあります。センスの良い家具が配置されたお洒落で落ち着いた雰囲気です。「本日の週いち土曜カフェメニュー」としてコーヒー・紅茶類が用意されています。
奥のソファ席に着席。こちらはアメリカNY在住のデザイナーJohn Kelly（ジョン・ケリー）氏が手掛ける重厚なソファチェアで奥の箪笥は1902年製のアンティークだそうです。
席に座ると陽を遮ることができるようにブラインドを降ろしてくれました。
1杯1杯丁寧に淹れられるコーヒー「ジリオブレンド」（税込み550円）とともに注文品の「いちごのショート」（同460円）と「りんごのタルト」（同280円）が運ばれます。
「りんごのタルト」。店のウェブサイトによれば、店のシェフ・パティシエは、日本洋菓子協会の初代会長を務められた久本久本晋平氏が昭和15年（1940年）に東京・渋谷に開いた老舗「ヒサモト洋菓子店」に縁あってお世話になり、久本氏のお孫さんである故三代目チーフに師事されたとか。「ヒサモト」のレシピを引き継ぐ重責に身を引き締めケーキを作られているそうです。
「いちごのショート」。また店ではケーキにとって最も大切な素材だという卵は余市滝下農園の平飼い鶏の卵を、牛乳には伊達の海が見える牧場で丁寧に作られるものを現地から直送してもらって使っているそうです。そんな厳選素材の味わいを感じるケーキ類です。
コーヒー「ジリオブレンド」。エチオピアとタンザニアとパプア・ニューギニアの等量配合の豆をKONO式で一杯づつ丁寧に淹れたもの。中深煎りの繊細な味わいです。器は伊万里の260年余の伝統技術を継承した源右衛門窯謹製で飲みくちが極めて薄いのが飲み物の味を引き立てているそうです。細部まで気配りされた拘わりを感じる土曜限定のカフェタイムでした。
店は「宮の森」の細い路地裏に隠れるように建っています。探してでも行きたくなるような穴場的な佇まいも魅力です。なお予約制のホールケーキ以外にカットケーキが出る時はインスタなどに投稿されるようで要チェックです。
「Cafe GIGLIO（カフェジリオ）」
札幌市中央区宮の森２条７丁目
電話：011-631-8960
営業時間：10:00～18:00
定休日：日曜日（カフェ営業は土曜日のみ）
（２０２３．１１．２０）
