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札幌・円山生活日記

北円山の昼だけの間借りカレー店~「創作だしカレー ひるまがり」~

北円山の“だし×スパイス×珈琲”が拘りの店「創作だしカレー ひるまがり」。2階居酒屋に昼だけ間借りしています。和風出汁とスパイスが優しく融合したカレーです。カレーの余韻とともに楽しむ珈琲も自慢です。

今日は「創作だしカレー ひるまがり」でランチです。先日この界隈を歩いていると居酒屋らしき店頭に“創作だしカレー”と書いた暖簾とカレーの立て看板が出ていました。興味をそそられネット検索すると2階の居酒屋に昼間(ひる)だけ間借り(がり)している店でその名も「ひるがり」。昨年5月にオープンした“創作だしカレー”を看板メニューとする店のようです。カレー好きで新しいものにも目がない私です。「見逃す訳にはいかず!」と出かけてきました。場所は地下鉄東西線「西28丁目駅」が最寄り駅で「北5条・手稲通り」と「西25丁目通り」が交差する五叉路の一角にあるRY'S cafe bar(アールワイズカフェバー)」の前を通って少し南下したところ、「円山公園駅」からだと北へ向かい「北1条・宮の沢通り」の「東光ストア円山店」から「西25丁目通り」を北上して「カルパッチョ専門店&円山シフォンケーキ RADICAL (ラディカル)」の前を通って少し歩いたところです(地図)。

「創作だしカレー ひるまがり」の店頭。居酒屋「ほたるや」の看板左隣の暖簾をくぐった階段上の2階に店があります。
 
店頭の立て看板でカレー屋と判ります。「トリッパのビンダル風カレー」は夏限定メニューです。


暖簾をくぐってトントンとこちらの階段を2階にあがります。
2階にはおばんざいとお酒「はまなす」の看板が出ています。こちらのお店を間借りしているようです。


店内に入るとカウンターに男性客がお一人。明るい女性シェフお一人の店です。店のインスタグラムには“カウンター5席の小さな間借りカレー屋です”と書かれていましたが後ほど来店した2人組客が柱奥に案内され合計6名が着席していましたので最大6名でも大丈夫のようでした。
夜はカウンター居酒屋のお店のようで酒瓶が並び居酒屋メニューがあちこちに掲示されています。仲々美味しそうなメニューでしたが初めて一人で入るには少し勇気が必要そうです。

カウンター上には店の拘り書きが置かれていました。
そしてメニューです。カレーは定番の「だし香る鶏のスパイスキーマカレー」と季節限定の「トリッパのビンダル風カレー」の2種類に両方楽しめる「あいがけカレー」。季節限定カレーは春夏秋冬で新作が出るようです。

私注文の「だし香る鶏のスパイスキーマカレー」と「トリッパのビンダル風カレー」の「あいがけカレー」です。アフタードリンクセットで税込み1,350円。数量限定だそうです。
ごはんは通常200g。250gの大盛りはプラス100円です。そのご飯はこんもりと盛られ5種類の副菜がトッピング。仲々見映えのする魅力的なフォルムです。

本日の副菜は5種類。季節ごとに変わるそうです。今日の中では人気の副菜と
いう‘がごめ昆布’のとろみが心地よい『おばあちゃん直伝の漬物』」が良かった。
・『にんじんのココナッツ和え』(左)・・パセリをアクセントにココナッツの甘さや人参やパセリの自然な苦味もカレーとよく合う
・『おばあちゃん直伝の漬物』(右)・・がごめ昆布のネバネバがカレーとよく合うひるまがり人気の副菜
・『レモン爽やか鯖のポテサラ』(中央)・・檸檬の皮を加え爽やかに。魚介の旨味がさらにカレーをワンランクアップ
・『うずらの卵の味噌漬け』(奥)・・たまごのまろやかさがカレーを包み箸休めにも
・『チェダーチーズ煎餅』(上)・・イタリアといえば、チーズ!チェダーチーズで旨味プラス
副菜は一つ一つ食べても美味しいですが「まぜまぜして食べてください」と言われる通りにカレー2種も合わせて食べるとアジアのぶっかけ飯風で大変結構です。
「だし香る鶏のスパイスキーマカレー」。“長時間かけて旨味を凝縮させた魚介だしと国産鶏の甘さやスパイスの香りを活かしたひるまがり定番の創作だしカレー”。定番に相応しい皆に愛されるような味わいです。
「トリッパのビンダル風カレー」。“イタリア料理のトリッパ(牛の胃袋)のトマト煮込みをビンダル風にアレンジ。ワインビネガーや唐辛子の酸味と辛みのバランスが癖になる夏ならではカレー”。酸味が爽やかな夏のカレーです。
内臓ものが苦手な妻注文の「だし香る鶏のスパイスキーマカレー」。アフタードリンクセットで税込み1,350円。副菜は同じです。

全体的に「創作だしカレー」は穏やかな味わいでした。当初は店の拘りという“だし×スパイス”でイメージしたのは、鰹節の強い香りする魚介和風出汁とアジアの個性溢れるスパイスが共にしっかり主張し合ってパンチのあるカレーでした。結果的には良い意味で裏切られました。毎日でも食べられるような優しいカレーです。しかも副菜も一緒に食べると最後まで飽きない感じで長く愛されるような味わいでした。


辛みが欲しい時にはこちらの香辛料を好みで使用します。
適当に使うと味変が更に深くなり味わいが増しました。

デザートの「こだわり珈琲」と自家製の「だしアイスクリーム」(同250円)。

カレーの余韻とともに楽しむ「こだわり珈琲」は何十種類の珈琲を飲み比べ見つけた最もカレーに合うというコーヒー。酸味の効いた珈琲でした。このままテイクアウトするこもできます。
「だしアイスクリーム」は最初はトッピングの山椒、食べ進めるうちに出汁が香る同じく優しいミルクアイスクリームでした。


店の前から「西25丁目通り」を藻岩山方向を見たところ。カレーで元気を付けたいと思えるような好天で店はそんな思いの客が次々とやってきました。優しい味が好かれるのか女性客が大半でした。

最近は間借り店が流行りのようですが簡単なことではないはずです。狸小路のジンギスカン店で昼だけの間借り営業を1年半続けた後に独立オープンした「はらっぱカレー店」のような成功例はどれほどあるのでしょうか。「創作だしカレー ひるまがり」も少なくとも間借り店は客がついて安泰のようです。ただ1食当たりの利益を(勝手に)考えると大変そうではありますが是非今後の成功を見てみたいし応援したくなるような店でした。頑張ってください。また秋メニューを食べに寄らせていただきます。ご馳走様でした。

「創作だしカレー ひるまがり」
札幌市中央区北4条西24丁目2番10号2階
Open:基本は木〜日11:30-14:30(L.o14:00)
※ 祝日・お盆・年末年始は不定休
予約や問合せはDMにて
www.hirumagari.com
(2022.7.26)

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