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札幌・円山生活日記

「劇団四季 The Bridge ~歌の架け橋~」@「カナモトホール(札幌市民ホール)」

「舞台を通して生きる喜びをお客様にお伝えしたい」という理念のもとに2021年に創立68周年を向かえる「劇団四季」。全国ツアー中の「The Bridge ~歌の架け橋~」がコロナ対策を講じつつ「カナモトホール(札幌市民ホール)」で公演されています。“かつて誰も経験したことのない、この困難な時代をのりきる活力と、明日への架け橋になりたいという強い思いをこめて創られたオリジナル新作ショウ ”です。

今日は「カナモトホール(札幌市民ホール)大ホール」で「劇団四季 The Bridge ~歌の架け橋~」観劇です。学生時代からの「劇団四季」ファンとして(詳細は後述)札幌転居前は「北海道四季劇場」に頻繁に行けると楽しみでした。それが閉館で大変残念に思っていたところ地下鉄東西線「円山公園駅」構内で「劇団四季 The Bridge ~歌の架け橋~」のポスターを見かけすぐに「劇団四季のウェブサイト」でチケットを購入。緊急事態宣言発令でどうなるかと思っていたのですが観客数を定員の50%以下に抑える等の対策を講じた上で「予定日時のまま実施する」旨告知があり本日の観劇となりました。


駅構内に掲示されていたポスター。

「カナモトホール(札幌市民ホール)」は初めてです。ホール前には広場があり山内壮夫氏作の「希望」像、その後ろには「豊平館跡碑」がありました。

不勉強でこんなところに花時計があったとは知りませんでした。。

「カナモトホール(札幌市民ホール)」の大ホールへの入口付近。

本日は12時15分開場で13時開演。開演前のロービーではプログラムやオリジナル・グッズ等を買い求めるファンが列をなしていました。なお写真撮影はここまでで会場内は開演前後でも一切禁止です。

「本日の出演者」。公演は、劇団の歴史を回顧しつつそのレパートリーの中から下記の各場のテーマに合わせた選りすぐりの名曲や関連する台詞・言葉で構成するショー形式となっています。休憩なしの90分ノンストップです。

【舞台の構成】
第1場「オープニング劇団の原点」 / 第2場「劇場は夢を創りだす」
第3場「子どもたちに夢を届ける」 / 第4場「劇場人として生きる」
第5場「平和を祈る」

第6場「人生を謳う」の「人間に戻りたい」(「美女と野獣」から)。「日常を取り戻したい」という今日的なテーマを歌います。写真はプログラム等から拝借。
第7場「明日をみつめる」のラストソング「ワン」(「コーラスライン」から)」。
同「カーテンコール 」の舞台。

見終わった感想としては、劇団の自伝的なストーリーに名曲・名場面集を組み込んでいる構成で「劇団四季」に馴染みのない人にはついていくのが大変かなという感じがしました(そもそもそういう人は来ないかも・)。また舞台のハード面の制約からか舞台美術家がデザインしたステージ作りに苦労されたのではないかとの印象を持ちました。そんな制約の中でも劇団の本作に込めた思いと趣向を凝らした舞台には魅せられるものがあり、特に第7場の「メモリー」(「キャッツ」より)の場面では自分自身の初演から今に至る時々での観劇シーンを思い返して感激に浸ってしまいました。また「キャッツ」初演の頃よりご活躍で同世代の「青山弥生さん」が今も舞台中心で歌い踊る姿には感動しました。

なお、コロナ対策ではマスク着用や検温等の基本的な対策に加え、全体として観客数を定員の50%以下とする、異なるグループ間に空席を設ける、会場内は会話を控える、退場は席列別に分散させるなどが講じられていました。

*最後に「劇団四季」との係わりを少し。「劇団四季」は私が貧乏学生時代に軟弱な演劇をかじっていた1980年前後には既に人気を博しておりストレートプレイから海外ミュージカル作品に重点化しつつある時期でした。個人的には「ジーザス・クライスト=スーパースター」が印象的で「エルサレム版」も独自の演出で加飾した「ジャポネスク版」も好きで「ヘロデ」役の市村正親さんが登場すると女性ファンが大いに沸いたものでした。1983年に西新宿の浄水場跡地(現都庁所在地)にテント張りの仮設劇場で始まった「CATS」も初演から何度も通ったものです。また星国駐在中には「ミュージカル李香蘭」の公演があり大使公邸で開催されたレセプションの際に主宰の故浅利慶太氏と主演の野村玲子(現浅利玲子)さんにサインをいただいた公演プログラムは「お宝」です。
サイン入りの「お宝」(?)プログラム。

久しぶりに「劇団四季」の舞台を楽しませていただきました。コロナ下で文化・芸能活動に多くの制約がある中で劇団の思いを広く伝えていきたいとの気持ちが詰まった舞台でした。是非無事に全国ツアー公演を終え成功里に千秋楽を迎えていただきたいと思います。ありがとうございました。


「劇団四季 The Bridge ~歌の架け橋~」(札幌公演)
日程 2021年5月20日(木)~ 2021年5月23日(日)
 ※上演時間:約1時間30分(休憩なし)
会場 カナモトホール(札幌市民ホール)/札幌市中央区北1条西1丁目
主催 北海道新聞/劇団四季(https://www.shiki.jp/ )
協賛 北洋銀行 
後援 北海道/札幌市/北海道教育員会/札幌市教育委員会
協力 JR北海道
(2021.5.22訪問)

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