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札幌・円山生活日記

2カ月毎にメニューが変わる間借りラーメン店~「らうめん故に」(その2)~

「北海道神宮」近くの自称日本一小さな複合商業施設「∴PROJECT(ユエニ・プロジェクト)」1階に間借りする3席だけのラーメン店「らうめん故に」。月2回土曜日のみの営業です。2カ月毎にメニューが変わりその時だけの独創的なラーメンがいただけます。

今日は間借りラーメン店「らうめん故に」でランチです。「北海道神宮」に至る「北1条・宮の沢通(表参道)」と「環状通」の交差点にある古民家を改装した「∴PROJECT (ユエニ・プロジェクト)」の1階「MAGAACY kitchin」に間借りする店で月2回土曜日だけの営業です。しかもご主人いわく「2カ月毎に新作に変えています」という一期一会のような店です。本年4月に初訪問したのち暫くしてネットを見ていると6月7月度は前回美味しくいただいた「岩海苔台湾らうめん」から「家系豚骨醤油らうめん」に変わっているようで再訪問を予定しました。店の開店日と当方の予定が微妙にずれて延び延びとなりましたが新作提供の最終日となる本日漸くの訪問です。本日も昼時を避け10時30分頃を目指して店に向かいました。場所は「北1条・宮の沢通り(表参道)」と「環状通り」の交差点の角でキッシュとデリカテッセンのtakeout専門店「Deli tto Quichu (デリットキッチュ)」の向かいです(地図)。


オーナーが日本一小さな複合商業施設と自称する「∴PROJECT(ユエニ・プロジェクト)」ビルの外観。
地下1階はギャラリー、1階がキッチンとセレクトショップの「MAGAACY(マガーシー)」、2階がオーナーのプライベートヘアサロン「nunuka」、3階には衣類と日用品の「MING folk equipment」が入っている小さな複合商業施設です。

オーナーの「ライフスタイルに係わるすべてを提案したい」との想いを込めてビル1階のショーウィンドウには「まとうこと。たべること。くらすこと。あそぶこと。わらうこと。うたうこと。おもうこと。あいすること。うつくしくなること。ゆえに。」と店のコピーが記されています。


「∴PROJECT(ユエニ・プロジェクト)」ビルの入口は右端です。入店しようとすると店内からマダムが顔を出され「ラーメンですか?いま7人待ちです」とのこと。狭い店内は一杯なので暫く入口脇で待つように伝えられました。

通りに面して1階「MAGAACY kitchin(マガーシー・キッチン)」に入る店の一覧が掲示されています。7・8月は「らうめん故に」が9・30日(土)、カレー専門店「MAGAACY CURRY」が8月20日(土)、サンドイッチ専門店「憂鬱な木曜日」が8月7・21日(日)、お酒と食事の「出張KUMADE」が7月31日(日)となっています。間借り営業の無い日はカウンター席はビアスタンドとなるそうです。

本日の「MAGAACY kitchin」メニュー。「らうめん故に」の「家系豚骨醤油らうめん」(税込み900円)が掲げられています。


3人ほど食べ終えた客が店外へ出てマダムに「店内へどうぞ」と案内されます。ところが待っても列が短くなりません。皆さんがしきりに前を気にするので見てみると・・小学生低学年くらいの女の子2人を連れた夫婦が食べているのです。3席の小さな店ですので母親+娘1、次いで父親+娘2と順番に食べるのですが熱い熱いラーメンですので娘さんは食べ進みません。親は「金を払ってラーメンも注文しているのだから何か?」と思っているのかも知れませんが親の趣味に付き合わされた娘さんは「ファミレスの方が良かったのに・・」と思っていることでしょう。

仕方が無いので待つ間にセレクトショップの方を拝見します。
キッチン側からセレクトショップを見たところ。前回来た時から少しずつラインアップが変わっているように思います。
オーナーの想いにかなうような衣食住に係わる拘りの品々が並んでいます。

こちらの江別の作家にオーダーしているという熊マグネットが人気商品だそうです。

1つ1つ表情の違う熊さんは大1,800円、小1,200円でした。

待つ間に3階の「MING folk equipment」の開店時刻(11時)になったので少し覗かせていただきます。階段を上った2階のヘアサロン「nunuka」ではオーナーが腕をふるっていました。

3階の「MING folk equipment」。“人々が生活の必要のために工夫をし、機能性を追求し、長い年月をかけ繰り返し伝承されてきた民具に敬意を払い、装飾品ではなく生活のいち道具として使える洋服や、手仕事から生まれる日用品を集めたお店です。あえて国やテイストのボーダーラインは引かずこれからの時代でも長く愛用したいと思ってもらえるような、次世代の民具をご提案します”だとか。円山らしいお洒落な店で営業時間は木金土日の11:00-18:00。


1階へ降りてくると待ち列が無くなっていました。

いよいよ順番が来ました。着席です。

トッピングの希望を聞かれます。「うずらの卵」と「白米」をお願いします。

相変わらず厨房内は家庭用の2口コンロが1台。湯温が下がらないように1人前ずつ麺が茹でられます。1杯入魂のらうめんが丁寧に仕上げられます。

「家系豚骨醤油らうめん」+「うずらの卵」+「白米」で税込み1,100円。具材は︎柔らかい肩ロース焼豚、海苔4枚、法蓮草と輪切りねぎ。“麺は本家より少し細麺で家系loverからすると少し優しめに感じると思いますが…当店なりの家系となっております”とか。
スープは「げんこつ鶏ガラ白湯すうぷ」+「︎王道系カエシ」+「︎ねぎと皮の鶏油」。コクのある深みあるスープですが確かに優しい味わいです。

麺は須藤製麺特注ストレート麺をご主人が手もみしていました。少し固めの茹で具合でモチモチ・シコシコ感を強く感じます。今回も美味しい麺の味わい深いラーメンでした。

少し固めに炊いたという白米は海苔ご飯と最後におじやにしていただきました。ちいさめの茶碗だったのでシニアには適量でした。満腹です。

食後の「∴PROJECT(ユエニ・プロジェクト)」ビルと「環状通」。奥は「円山」。本日は我が家が食べ終える頃には列もほぼ無くなり順調に回転するようになりました。前週は営業時間終了前に完売する人気だったそうですが暑さが影響しているのでしょうか。
「北1条・宮の沢通」との交差点という良い立地環境です。奥は「北海道神宮」の「第一鳥居」。買い物をして帰ることにします。

今回も大変結構な間借り店のラーメンでした。いよいよ一期一会の「らうめん故に」にはまったようです。次回作は8月が開店2周年ということで開店当時のらうめん(鶏白湯のスゥプ)でいくそうです。ただしご店主が本業多忙の為8月は1回の営業日の予定だとか。うまく店の開店日に予定を合わせて次回作も是非いただきたいものです。ご馳走さまでした。 

「らうめん故に」
 札幌市中央区北1条西27丁目2-15 ∴ (ユエニ)ビル1F
【営業時間】⚫︎selectshop 11:00〜17:00⚫︎kitchen 9:00〜23:00
*「らうめん故に」の営業はhttps://www.instagram.com/ramenyueni/参照
(kitchenに関しては曜日によって時間は異なります)
【定休日】月・火曜日
 ※イベント等によって営業時間・定休日が異なる場合もございます。 
(2022.7.30訪問)

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