見出し画像

札幌・円山生活日記

「石山緑地」

札幌市南区石山はかつて建材に最適とされた札幌軟石の産出地。その札幌軟石の巨大な石切り場跡を公園へと再生させたのが「石山緑地」とか展望テラスやテニスコートなどが設けられた市民の憩いの場としての“北ブロック”とともに、切り立った岩肌に面した“南ブロック”は石のみで造られたスポットやユニークなアートで特に印象的な空間となっています。 

今日はガイドブック等を見て是非「行きたい!」と思った「石山緑地」です。産業遺産的なものが好きなのでしょう。場所は札幌市南区で、地下鉄南北線「真駒内」駅から「中央バス(101・102・真101・真102)」を利用し「石山東3丁目」停(徒歩約3分)か、「じょうてつバス(12)」で「石山中央」停(徒歩約8分)です。割と頻繁にバス便があります。

”元々この地は札幌軟石の産出地であり石切り場跡地。荒れたまま残っていた跡地を蘇らせようと道内在住の彫刻家から成る造形集団「CINQ(サンク)」が立ち上がり、構想から設計までに関係。着工に至るまで、実に4年の歳月をかけて1996年に開園しました。敷地内には、石切り場の切羽がそのまま残っており、その上には浸食が進む火山灰層も見てとれます。”

「呼吸する門」と題された南ブロックの入口。
口すぐの広場。金属と石で造られた「てつなぎ石」(手前)と「スパイラルスプリング(水と石の遊び場)」(奥)本年はコロナの関係で使用休止となっていますが子供の人気の遊び場だとか。
切り立った岩肌が露出したまま残されておりダイナミックな景観に。
手掘りや機械で削られた岩肌近くの「赤い空の箱」。子どもたちに人気のジャングルジムとか。大人には少々枠の間隔が狭かったです。
石のみで造られた迷宮のような空間 「ネガティブマウンド」(石のイベント広場)。様々なイベントが開催されている(た)とか。
石のオブジェが散りばめられた「午後の丘」以上の主要なアート以外にも公園内のベンチやサイン、照明灯、フェンス、ゲートなども造形集団「CINQ(サンク)」の制作物とか。 
”北ブロック”の「展望台」より見た「硬石山(かたいしやま、こうせきやま)」。奥の山頂には冠雪の白い色が。硬石山は今も砕石場として現役のようで 近くにはコンクリート工場や石材店があります。近くに住んでいると毎日でも手前のコートでテニスができそう・・。

「石山緑地」近くの「ぽすとかん」。かつて「石山郵便局」として活躍した建物を札幌軟石の風合いや趣を存分に感じられるスポットとして保存・活用すべく有志の方々の尽力により改装工事を施し2019年4月に物販やカフェを中心としたスペースとしてオープンしたとか。当日は残念ながら閉館日でした。
「ぽすとかん」向かいの旧定山渓鉄道「石切山」駅(現石山振興会館)。大正7(1918)年に開通した定山渓鉄道は、豊平から定山渓までの区間を半世紀に渡って運行し、石山の札幌軟石や豊羽鉱山の鉱石の運搬のほか市民の足としても活躍。「石切山」駅は石のまちの駅舎らしく建物の基礎部分に札幌軟石が使われているとか”。

以上、所要約2時間半で「石山中央」停留所より「じょうてつバス(快速)」を利用し「南6条西11丁目」(地下鉄東西線「西11丁目駅」最寄)経由で帰って参りました。
大変興味深い散策でした。それにしても札幌市内には自然とアートが相乗効果で魅力を高めている場所が多く見どころ満載ですね。
観光客には少し地味目ですが市民の散策場所としては良いところです。
次は桜の季節に訪れてみたいと思います。
ありがとうございました!

「石山緑地」
札幌市南区石山78
入場自由、ただし駐車場は11月下旬~4月中旬の冬期閉鎖
011-578-3361(藻南公園管理事務所)
(2020.10.28訪問)


最新の画像もっと見る

最近の「散策」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事