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札幌・円山生活日記

岬めぐり〜積丹半島~

「積丹ブルー」で知られる積丹半島。北海道内で唯一の海中国定公園に指定されている透き通った海と断崖絶壁・奇岩・大岩の絶景を楽しめます。生うにをはじめとする季節の海鮮物を味わえるほか海のアクティビティも人気のようです。

‎本日は積丹半島の神威岬(かむいみさき)、積丹岬・島武意海岸(しまむいかいがん) 、美国・黄金岬(おうごんみさき)‎‎の岬めぐりです。 期間限定の生うに丼が目的だった訳ではありませんが夏の晴れた日差しのうちに「積丹ブルー」を体験したくでかけてしまいました。 ガイドブックでは「札幌から半日で楽しめるドライブスポット」と書かれていますがバス便だと突端の神威岬までは北海道中央バス「高速しゃこたん号」で札幌から片道3時間強、小樽から2時間強かかります。 小樽からの路線バスも組み合わせると時刻表上は日帰りで3つの岬は回れる計算ですが1本でもバス便が遅れたらどうなるんだろうと不安を抱えつつ出発しました。 ‎

【車窓から】
小樽から余市を超えると奇岩・大岩が見えてきます。こちら潮見町の45m超える「ローソク岩」。無人島で岩上には神社もあるそうです。
しばらく行くと犬が沖に向かって遠吠えしているように見えるという「セタカムイ岩」。これからの期待が膨らみます。

【神威岬】
「神威岬」のバス停に到着です。次のバス便まで1時間程しかありませんので早速岬に向かいます。
「チャレンカの小径案内」(右)と「開門のお知らせ」(左)。本日の開門時間は午前8時から午後4時30分。往復に40分程かかるので閉門時間に注意だとか。

「女人禁制の門」。江戸時代中期から末期の間は女性が神威岬を通ると海が荒れるとの伝説で一帯が女性立ち入り禁止だった頃の名残だそうです。

「チャレンカの小径」の両側には「積丹ブルー」の絶景が広がります。

しかも断崖絶壁です。奥は「水無しの立岩」と「念仏トンネル」。
「積丹ブルー」です。

突端にある「神威灯台」までかなり歩きます。絶景を鑑賞し写真を撮りつつだと尚更時間を要します。
漸く灯台に到着。
更に行くと「神威岩」が登場。目を見張る景観です。

「神威岩」は全国にある「源義経伝説」の一つ。平泉から日高に逃れた義経を慕った首長の娘「チャレンカ」が更に北へ出航した義経を想い岬から身を投げて岩になったのが「神威岩」だそうです。

感傷に浸る間もなくバス停に戻ります。如何せん帰路も絶景で見とれてしまいます。
眼下も美しい「積丹ブルー」です。

漸く「女人禁制の門」が見えてきました。

「女人禁制の門」から駐車場を見るとバスはちゃんと待っています。
何とか時間に間に合いました。ガイドブック等では往復40分程と書いてあったのですが絶景を眺めているとギリギリです。次回訪問時の反省材料にします。

【積丹岬・島武意海岸(しまむいかいがん)】
次の目的地「島武意海岸入口」に到着。バスを降りる際に運転手さんが「島武意海岸はこの先の横断歩道のところを左折です」と教えてくれました。ここでは次のバス便まで90分程です。

左折すると「えっ!あの山を越えていくの?」と不安になります。
何もない野原の道を進みます。グーグルマップ上では方向に間違いないようですので我慢で歩きます。
しばらくすると「食事処 鱗晃」の建物が見えてきて少し安心です。 

「食事処 鱗晃」の右奥に「島武意海岸」へ続くトンネルがあります。
トンネルと抜けると・・。
日本の渚100選の「島武意海岸」の絶景が広がります。確かに暗いトンネルを抜け眼下に現れる鮮やかな海は衝撃的です。 

西側の近くには「屏風岩」。
東には岩礁に突き出た岩が見えます。断崖絶壁に挟まれた海岸は波打ち際まで下りていけます。
海岸では白いドレスの女性が男性(新婚カップル?)と写真撮影でした。
海岸に下りる時間も元気もなくここで絶景の海岸にお別れです。

こんな坂道をバス停まで戻っていきました。

【美国・黄金岬(おうごんみさき)】
最後の目的地「美国」のバス停。「積丹町観光センター」の前です。こちらも90分ほどです。「センター」の各種施設はありがたいです。

バス停からバスの進行方向に少し歩いたところに「黄金岬入口」があります。
「チャシナの小径」に入ります。「松山千春ロマンの碑」まで330m、「黄金岬展望台」まで550mほど。木々に覆われて気持ち良く歩けます。

松山千春が曽祖父に捧げた歌碑「松山千春ロマンの碑」。

「展望台」に到着。

かつて鰊の大群が押し寄せたことから「宝島」だとか。上空からはハート型に見えることから開運の島として人気だそうです。

「展望台」から眺める「宝島」。残念ながらこの高さではハート型には見えません。
左側の防波堤と岬群。

岩礁の周囲もブルーです。


右側の漁港側の海岸。以上で展望台は終了です。

「黄金岬」は場所も近く次のバス便には時間的に余裕ができたので周囲を散策。こちらお馴染みの民謡「ソーラン節」が鰊漁が盛んだった積丹町が発祥とされていることから建立された碑。奥は「宝島」。 

防波堤上から望む「宝島」。海岸からインストラクターに連れられて10名ほどがシュノーケリング・スタイルで海へ入っていきました。

「美国漁港」。

鰊漁が盛んな頃を記憶する「山〆番屋」。カフェを併設しており内部の見学は無料。
番屋内部は立派な造りで往時の勢いを偲ばせました。

本日は美しい「積丹ブルー」を堪能しました。「目を見張る」、「息をのむ」、「忘れえない」等々の形容詞の数々を全て使いきるような絶景でした。ただバス便で1日3カ所の岬めぐりは少々欲張り過ぎたようです。次回は場所を選び時間に余裕を持ってじっくりと鑑賞したく思います。いずれにせよ大変結構でした。ありがとうございました。

「一般社団法人 積丹観光協会」
積丹郡積丹町大字美国町 積丹町観光せんたぁ
TEL 0135-44-3715
(2021.8.19訪問)

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