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札幌・円山生活日記

和食とフレンチに手打蕎麦が一度に楽しめます!~「和仏料理 手打蕎麦 坂」~

“日本料理の繊細さとフレンチの力強さを組み合わせ、旬の食材で季節の献立にてお客様をお迎えいたします”がコンセプトの「和仏料理 手打蕎麦 坂」。和食のコースに前菜、メイン、デザートがフレンチ、そして、こだわりの蕎麦粉で打つ手打ち蕎麦が楽しめる和仏コース料理が自慢です。また“和のつまみ、フレンチのつまみ”の蕎麦前で日本酒やワインを飲み蕎麦で〆る、そんな昼呑み蕎麦屋も楽しめます。年末には年越し蕎麦のテイクアウトもやってます。

今年も最後の外食を蕎麦で〆るべく「和仏料理 手打蕎麦 坂」にやってきました。この店は札幌に転居前の2020年春に新居の諸手続きで札幌に来た際に夜に利用したのが最初です。2021年末にその年最後の外食を蕎麦で〆たのが2回目、その約2か月後に和仏つまみの蕎麦前でワインや日本酒を飲み蕎麦で〆る昼飲み蕎麦屋が3回目、昨年末の年末〆ディナーに来たのが4回目、そして今回で5回目です。円山界隈の飲食店で最多訪問店で魅力的な店です。場所は地下鉄東西線「円山公園駅」から裏参道に出て「西18丁目駅」方向へ5分程歩きスープカレーの「マタレー」を超えた交差点の左向かい側のビル(シーズンビル)の1階に入っています。同じビルの地下1階には「日本料理 潤花(るか)」があります(地図)。


「和仏料理 手打蕎麦 坂」の入る「シーズンビル」の外観。

各店の看板左の階段を上がったところが入口です。入店時(18時頃)はみぞれ交じりの雪でした。
ドアを開けビルに入った奥の右側に店があります。店頭に暖簾と「和仏料理 手打蕎麦 坂」 の小さな看板が出ています。


店内のようす。カウンター6席と壁側に2人用テーブル席×1、合計8席のこじんまりとした店です。

本日の客はわが家のみ。案内された2人用テーブル席から見た店内です。調理は正面奥の厨房で行われます。


本日の予約は、先付け+前菜+向付+椀+メイン料理+手打ち十割蕎麦+デザート7品の「ディナーコース」で税込み8,000円。まずは先付けと「生ビール」(同600円)。妻の飲み物は自家製「レモネード」(同400円)。

先付けは「ジャガイモとしらたきの煮びたしに鶏そぼろ」。身近な素材を使い おいしく仕上げるのが “坂” 流だそうで優しい和の味です。


前菜は「鶏もも肉と豚足のガランティーヌ生姜ソース」。

「鶏もも肉と豚足のガランティーヌ」は骨を外しほぐし身の豚足を広げた鶏もも肉で巻いて低温調理したものとか。フランス料理の技法ですが生姜ソース(おろし生姜とネギをオリーブオイルと酢で合わせてもの)で中華っぽい味わいになっています。付け合わせは菜の花、さやエンドウにトマト。

向付「その日の鮮魚」は平目、ほっけの昆布締め、しめ鯖。

浅く昆布で締めたほっけとねっとりした平目が美味しいです。しめ鯖は妻に進呈します。


ビールが無くなり次のタイミングが向付(和)だったので日本酒を注文。準備されたのは秋田、福島、北海道の純米酒。
「日本清酒(北海道札幌市)」の純米吟醸酒「雪ふるる」をいただきました。1合同1,100円。

椀は「卵豆腐に豆イカ」。

かつお出汁の香りが鮮やかな「吸い地(すいじ)」が美味しいです。


メイン料理は「エゾジカ」。

エゾジカのモモ肉を赤ワインソースとともに真空パックし低温調理したものとか。濃厚な旨味の詰まった見事なレア状態の鹿肉を赤ワイン等の凝縮ソースでいただきます。

“坂” 流の❝フランス料理の力強さ”を感じる1品です。

メイン料理に合わせて赤のグラスワイン。仏オーヴェルニュ産「ロロン エ フィス ピノ ノワール [2019]  LORON & FILS Pinot Noir」同880円。


「手打ち十割蕎麦」。薬味はねぎと辛み大根。飲み物が無くなり再び純米吟醸酒「雪ふるる」を注文。

香りと腰のしっかりした蕎麦です。ズルズルっと喉ごし良く食べるとツユに鰹出汁の良い香りを強く感じます。聞くと鰹節を“ダブル使い”しているとか。昆布などを使わず厚手の鰹節のみで濃厚に出汁をとって仕上げに薄切りの鰹節で香り付けをしているとか。こちらも“坂” です。

濃い色の蕎麦湯で割って鰹出汁の旨味を最後まで味わいました。

カウンター内でデザートの準備をするご主人。和食店とフレンチ店 で修行し実績をつんだ経歴の持ち主ですが蕎麦は独学で学んだものだそうです。この蕎麦をメインに蕎麦前を楽しむ土日祝日の昼限定「昼呑み蕎麦屋」も魅力ですが今年は来れずに残念でした。


デザートは「柿のソルベ・白餡のムース・紅茶(アールグレー)のジュレ」。

優しい甘味の柿ソルベと白餡ムースをアールグレーのジュレで爽やかにいただきました。最後に熱い日本茶が出されてコース終了です。 

今回も“坂”流の“創作和食でも、懐石風フレンチでもない・・日本料理の繊細さとフレンチの力強さを組み合わせた和仏料理”を堪能しました。和食とフレンチと手打ち蕎麦を独立した皿でコースとして一度に楽しめます。何とも好みにぴったりのような店です。この次は是非とも土日祝限定の昼飲み蕎麦屋を楽しみに参りたく思います。ご馳走様でした。


昨年も注文した「年越し蕎麦」です。北海道・摩周蕎麦粉(キタワセ)と北海道産小麦粉の二八蕎麦。今年も「坂」の「年越し蕎麦」(2人前同1,500円)で〆ることとし「オードブル」の「リエット(スモークサーモンとクリームチーズ)」(同650円)とともに注文しました。


店を出た19時30分前の「裏参道」。みぞれ交じりの雪が少し強くなったでしょうか。滑らないように慎重に歩いて帰りました。

「和仏料理・手打蕎麦 坂」
札幌市中央区南1条西22丁目2-15シーズンビル1F
011-688-5117
営業時間 11:30~14:00 (ラスト入店) 18:00~22:00 (ラスト入店)
 土日祝日、昼の蕎麦屋 11:30~14:30 (L.O)
定休日 不定休(ご予約頂けましたら営業致します)
http://www.saka-saka.com/
(2022.12.27訪問)

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